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中国輸入で稼げば必ず払わなければならないのが「税金」。

そのためには必ず行わなければならないのが「確定申告」ですね。

 

申告期間内に、1年間分の会計結果を税務署へ報告(確定申告)することになっています。

 

しかし、初心者(もしくは、稼いでいるけどまだ申告をしたことがない人)であれば
どうすればいいのかわからない・・・という人も多いはず。

 

そんなあなたの疑問にお答えしましょう。

今日は転売と税金、そして確定申告についてです。

 

 

転売で得た利益 確定申告は必要か?

 

本業で転売ビジネスをやっている場合は、間違いなく確定申告は必要ですが、
副業の場合はどうなのか?と悩む人も多いでしょう。

 

一般的には、本業で年末調整してくれる会社にお勤めの方は
「給与所得や退職所得以外の年間所得が20万円以下であれば、確定申告をする必要はない」
ということになります。

 

20万円ということは、1か月で17,000円ほどの利益がある人は、
1年間で20万円以上になります。

 

おそらくこれを読んでいる人の多くは、
この金額を超えているのではないでしょうか?
ということは、確定申告が必要となります。

 

もちろん、利益というのは『売上-経費=利益』ですから、
年間に30万円の利益があっても、11万円経費がかかれば利益は19万円となります。

 

なお、経費につかった領収書はきちんととっておきましょう。
後でかならず必要になります。

 

 

バレなければいい?

 

「でも、バレなきゃよくない?」
「そもそも給料じゃないからバレないんじゃないか?」

と考える人もいると思いますが、ほぼバレます。

(しかも、数年後に)

 

特にネット販売の場合、Amazonでもヤフオクでも
販売歴はばっちり残ってますしね。

 

さらに、お金の出入りは口座を照会すれば、一発でわかります。
ネットで行っているからこそ、ごまかせないですし、必ずバレると考えておきましょう。

 

後で余分な追徴課税分を払うことになるより、地道にしっかりと払っておく方が
絶対に得です。

ごまかすことを考えるのはやめておいた方がいいです。

 

「マイナンバー」で副業が会社にばれる?

 

 

続いて、マイナンバー制度の導入によって、
副業で転売をやっている場合、会社にバレるのではないか、
という疑問の方も多いでしょう。

 

それが怖くて確定申告ができない、という人もいるかもしれませんね。

 

これについては様々な情報が飛び交っていて、
「こうすればばれない」という情報もたくさん見かけます。

 

しかし、結論から言うと、「新しい制度なのでやってみないとわからない」
ということが言えそうです。

 

なので、不確かな情報に踊らされて、後で大変なことになるよりは
きちんと確定申告をしましょう。

 

 

確定申告の方法

 

 

ここからは確定申告の種類について説明したいのですが、
全てを説明することは無理ですし、とてもここでは説明できないので、
3つのポイントに絞って説明します。

 

青色と白色のどちらがよいのか

 

確定申告には「青色申告」と「白色申告」の2種類があることは知っているでしょう。

 

簡単にまとめると

 

白色・・・手続きは簡単だが、節税効果はない
青色・・・手続きは複雑だが、節税効果がある

 

ということ。

 

 

どちらがよいのか悩むところでしょうが、
本業で転売を行っている人は、迷わずに「青色」をお勧めします。

 

以前は白色申告に比べて青色申告の方が大変だということもありましたが、
2014年の法改正で白色と青色の手間の差はほとんどなくなりました。

 

なので、
節税効果が高い青色申告が断然おススメです。

 

副業で節税するほど所得はないという場合は、白色でよいでしょう。
なお、青色の節税効果はどのくらいあるのかは後で説明します。

 

プロに相談する

 

確定申告って難しそう、面倒くさそうという気持ち、よくわかります。

 

たしかにその通りで、いろいろと理解するのは難しい部分も多いです。
だからこそ、さまざまな支援もあるんです。

 

それが「税務相談」

 

でも、お金かかるから・・・。
高いんじゃないの?
と思っている人も多いでしょうが、無料のものも多いんです。

 

でも、1回相談したくらいでは無理・・・

たしかにそうですが、ぜひ以下のワードで検索してみてください。

 

『(お住まいの市町村) 税務相談』

 

そうすると、都道府県主催、市町村主催、商工会議所主催、税理士会主催などなど。
実に様々な機関が主催の無料相談会が行われています。

 

そういったものを利用するだけで、数回は無料で相談できます。
さらに、税務署でも相談にのってくれます。

 

どうしてもわからない、面倒くさいという人は、
お金はかかりますが、税理士に依頼するのもおススメです。

 

依頼方法次第ではそこまで大きな費用にはなりません。
しかも、経理に関する作業を省ける分、本業に専念できます。

 

確定申告の苦労やそれにかかる時間を考えれば、
税理士に頼むのもおススメです。

 

会計ソフトを使う

 

それでもやっぱり税理士に頼むのは、ちょっと・・・
という人は、会計ソフトを使ってみましょう。

 

と言いますか、自分でやるなら会計ソフトは必須ですね。

 

今はクラウド型で無料で利用できたりするので、便利な世の中になりました。

 

 

たとえば「freee」や「MFクラウド」などが有名どころです。

2つの比較サイトなんかもあるので、軽く見ておくといいでしょう。

費用がかかったとしても、年間1万円前後で使えるらしいので
まったく負担にはならないレベルですね。

 

また、会計ソフトの中にはサポート付きのプランもあるので、
不明な点や質問などができるものもあるので
そういうものを活用するのもよい方法です。

 

 

節税を考えよう

 

しっかり申告して、きちんと納税する。

これは国民の義務ですが、それでもやっぱり少しでも支払う金額を少なくしたい
というのは誰しも考えることですよね。

 

そこで、重要なのが「節税対策」です。

これも非常にさまざまなものがあるのですが、
実践しやすいものを4つ紹介します。

 

 

経費をしっかりと把握して、計上する

 

繰り返しになりますが、
所得というのは、「所得=売上(収入)-必要経費」です。

 

この必要経費というのは、ちょっと心がけて
計上していくと意外に大きな額になります。

 

経費を増やしていけば、所得が圧縮されるので、
おのずと支払う税金も減るわけです。

 

そのためには、「経費」について正確に把握しておかないと
損をしてしまう・・・ということですね。

転売に関わる作業で経費となりそうな項目をあげてみましょう。

 

仕入れ商品代
仕入れに必要な送料等
電車、ガソリン代や高速代などの交通費
固定電話、携帯電話や自宅のインターネット等の通信費
新聞、書籍、雑誌代
仕事を行った際のカフェ等の飲食費
打ち合わせや懇親会などの交際費
転売を学ぶの教材費やセミナー代
各種広告のための宣伝費
住居の家賃、水道光熱費
商品発送費用などの荷造運賃費
梱包資材費
銀行の振込手数料

 

以上の中には
全額経費になるものと使用している割合に応じて経費になるものがありますが、
実に様々なものが経費として認められるので、

 

まずはしっかり記録、領収書を保管しておきましょう。

 

 

仕入れ記録をしっかりとっておく

 

先ほど説明した経費の中で一番大きなものは何かわかりますか?
そうです、「仕入れ商品代」ですね。

 

転売で大きな割合を占める経費が、仕入れ商品の代金です。

 

しかも、中国輸入転売では薄利多売が基本ですから、
仕入れる商品の種類や各数量も膨大なものになっていきます。

 

そうなると、重要なのが記録です。
日々、細かな仕入れ記録をしっかりと残していきましょう。

 

たとえば100万円分、色々な商品の仕入れに使ったとします。

その100万円をそのまま「仕入れ代金」と記帳しても問題無いんですが、
その他に、その100万円の内訳が必要になってきますよね。

それを仕入れ商品リストで良いので、該当する資料を保管しておく、
ファイリングしておくことで、申告の際に役立つのです。

 

具体的な対策としては、仕入れをした際にすぐに記録を残す
ファイリングしておくクセを付けること
です。

先程のクラウドソフトを使うと、スマホでも記帳できるらしいので
いつでも書き込むことができますよね。

 

代行業者によっては、実際にかかった仕入れ代金が分かるようになっている
資料をダウンロードできたりするので、それらを保管しておくだけでもいいでしょう。

 

 

そして余談ですが、この仕入れ記録をしっかり取っておくと、
さらにメリットがあります。

 

それは、中国輸入で重要となる『在庫を切らさなくなる』ことです。

 

せっかく売れる商品を知っていて、販売もしているのに
在庫を切らしてしまって販売機会を逃している人が非常に多いです。

 

中国輸入実践者で稼げないと言っている人の
ほとんどは、在庫切れで販売機会を逃している場合が多いです。

 

それを避ける方法はリピート仕入れを行うことです。
在庫が切れる前に仕入れを行っていくだけですね。

ただ、忘れちゃう人が多いのも事実です。

 

そこで仕入れ管理を徹底していくと、
このリピート仕入れが非常にスムーズになり、
売り上げがグングンと加速して伸びていきます。

 

そういった意味からも仕入れ記録をしっかり取っておくと
あなたのビジネスがどんどん成長するので一石二鳥です。

 

 

さらに、Amazonリサーチツール「アマテラス」だと
簡単に仕入れの管理が行えます。

 

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簡単な入力をしていくだけで、仕入れ記録や利益管理ができるので
作業を効率化し、スムーズなリピート仕入れも可能になります。

 

また、記録したデータをエクセルの表としてダウンロードすることもできますし、
非常に使いやすい仕様になっています。

 

 

 

青色申告による節税

 

先ほど青色申告は節税効果があるという話をしましたが、
具体的にどれだけの効果があるかを説明します。

 

経営ハッカーの記事内で
青色申告の節税効果を試算した表が以下の通りです。

 

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                       (経営ハッカー より引用)

 

青色申告では65万円の控除ができるので、
最終的な課税所得の一例として365万円と300万円の場合を比較したものです。

 

上記の通り、所得税だけでなく、
住民税や健康保険料なども含めると
なんと25万円強の節税ができる試算になります・・・

 

非常に大きな効果があることがわかりますよね。

 

共済制度を使った節税

 

ちなみに、以下はガッツリ稼いでいて
売上に余裕がある人向けのお話となります。

 

それは、公的な「節税保険」とも言われている
以下の2つの公的な共済制度を使って節税する、という方法です。

 

・小規模企業共済等
・経営セーフティ共済

 

これらの共済は、本来の目的は節税のためのものではないんですが、
その掛け金は、もちろん経費扱いとなり、さらに所得控除となります。

そのため、今では節税目的に使う人も多いのが実情です。

 

もちろん、申請などに手間がかかりますが、
かなりメリットも大きいので、ぜひ検討してみてください。

 

詳しくは「中小機構」のホームページをご覧ください。

小規模企業共済   

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経営セーフティ共済   

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まとめ

 

最後に、大事なポイントをおさらいしておきます。

 

・無申告は絶対NG。必ず確定申告を

・青色申告は節税効果が高いのでおすすめ

・税理士、税務署などに無料で相談できる機会は多いので活用を

・会計ソフトも機能が充実したものが増えていて使いやすくなっている

・節税対策の基本は細かな経費も計上すること

・節税保険の活用も効果的

 

確定申告は、最初は面倒臭く、ややこしいと感じられるものですが
ネット物販セラーであれば、誰もが皆、経験すること。

 

この記事を参考にして
こまめな管理を心がけて取り組んでいきましょう。

 

売上を大きくすれば、外部の人に任せられるようになりますから、
そこを目指して頑張りましょう!