ネット物販歴20年超えの専門家 加藤さとしです。
Amazonで新規ページを作成する際、
商品名(商品タイトル)の付け方がよくわからない・・・
という方、結構多いのが現状です。
実際、Amazonを見ていても
「とりあえずキーワードを詰めてみた」
的な商品タイトルが多いです。
しかし、そういった適当な方法で
商品タイトルをつけてしまうと
非常にもったいないです。。。
なぜなら、商品名・商品タイトルは
Amazonでの検索結果に
もっとも大きな影響をもたらす要素
の一つだと言われているからです。
Amazonでは、ユーザーの75%前後が
検索経由で商品を探す
というデータが出ています。
Amazon上でのSEO対策として
商品タイトルは絶対に重視すべきです。
そして、単純なお話ですが
商品名(商品タイトル)の出来次第で
クリック率や売上が大きく変わります。
そういった点でも大事です。
ということで今回の記事では、
”売上が伸びるAmazonの商品名、タイトルの付け方”
について解説していきます。
加藤さとし
まずはAmazonの商品名(商品タイトル)のルールを確認しよう!
Amazonは、商品タイトルに関して
規約を公表しています。
このルールを守っていないと
最悪、商品ページが削除されるなどの
ペナルティを受ける恐れがあるので
注意しなければいけません。
Amazon全体の共通規約
以下はAmazon全体で共通する
商品タイトルの規約です。
商品タイトルの構成は「メーカー+ブランド名+商品名+仕様(色・サイズ・タイプなど)+型番」
各項目は半角スペースで区切る
文字数は全角50文字以内
英数字とハイフンは半角、半角カタカナは使用不可
特殊文字、特殊記号、機種依存文字等は使用不可
商品と無関係の単語を入れない
使用禁止単語・フレーズは使わない
規約に従うことはペナルティを受けない
という意味でも重要ですが、
規約を守っているタイトルは
クリック率が高まりやすい傾向にあります。
補足として、3の「文字数は全角50文字以内」ですが、
- 服&ファッション小物
- シューズ&バッグ、時計
- ジュエリー
といったカテゴリーの商品は
「全角65字以内」となります。
また、7の「使用禁止単語・フレーズ」には
以下のようなものがあります。
- セール
- OFF率
- 激安
- 送料無料
- 限定予約
- 入荷日
- シーズン
さらに、これらのキーワード以外にも、
強調や断定をするキーワードは
景品表示法にひっかかる場合があるので
気をつけて使用しましょう。
強調・断定のキーワード
最上級を示すキーワード(世界一、最安など) | 客観的事実に基づく具体的根拠を表示する必要アリ |
断定するキーワード(永遠、完全など) | 「永久に持続する」や「全く欠けるところがない」という意味では使用禁止 |
時間的優位性を示すキーワード(最新、新、Newなど) | 「商品発表から1年」または「次の新型製品が発売されるまで」の短い期間のみ使用可能(情報の更新日の明記が必要) |
期間限定を示すキーワード(期間限定、今なら、今だけなど) | 有効期限を示す必要アリ。近接下敷きに類似またはより条件が良いキャンペーンを実施手はいけない |
商品ごとに異なる規約
Amazonでは、商品の種類ごとに
以下のようなルールも設定されています。
バルク品
バルク品(白箱商品)や簡易パッケージ品は、
商品名に「バルク品」「簡易パッケージ品」
のいずれかを明記します。
まとめ売り
同じ商品をまとめて販売する場合は、
以下のルールを守る必要があります。
- 「まとめ売り」など単品売りでないことを記載
- 入っている個数も記載
- まとめ売りの内容を商品名に記載しきれない場合は
説明欄に別途記載
アウトレット商品、B級品
アウトレット商品、B級品は、
商品名の先頭に「アウトレット品」と
記載しなければいけません。
サンプル商品
サンプル品を本体に同梱する場合、
商品名にはサンプル品名を
記載しません。
例:商品内容→烏龍茶2L 24本+サンプル品2本
上記の場合は商品名に「烏龍茶 2L 24 本」と記載し、
別途プロモーション機能やコンディション説明で
サンプルの同梱を記載します。
福袋
商品名に「福袋」と記載した上で、
商品内容・性別・カラー・サイズも
併せて記載します。
ノーブランド品
商品名に「ノーブランド品」と記載します。
加藤さとし
Amazonで売れる商品名・タイトルの付け方ノウハウ
ではここからは、商品名・商品タイトルの
具体的な付け方を紹介していきます。
Amazonとユーザー、どちらにも優しいタイトルに
商品タイトルを付ける上で重要なのが、
Amazonとユーザーの双方に
優しいタイトルにする
という点です。
Amazonの検索エンジンは、
以下の4つのポイントを重視して
検索順位を決めています。
- 直近の注文件数
- ユニットセッション率とセッション数
- ページ内キーワード
- 購入者によるレビュー評価
この中で、商品タイトルは
3の「ページ内キーワード」と
直接関連があります。
Amazonの検索エンジンは、
商品ページ内の以下の項目に含まれる
キーワードをチェックし、その商品を
上位表示させるべきか判断しています。
- 商品タイトル
- 商品仕様
- 商品紹介コンテンツ
- 検索キーワード
- 広告キーワード
実際はこの他にも項目はありますが
これらの中でも、
商品タイトルが最も重視されています。
つまり、
商品タイトル内にユーザーの求める
キーワードが入っていれば
検索上位に上がりやすくなります。
ただし!
検索エンジンだけを意識して
キーワードを詰め込んだ
タイトルにするのはやめましょう。
なぜなら最終的にタイトルを見て
クリックするのは、ユーザーだからですね。
ユーザーが見て混乱する商品名だと
購入率の定価につながります。
そのため、商品タイトルには
キーワードを詰め込むだけでなく、
ユーザー視点でわかりやすいかどうか?
という点も重視しなければいけません。
メインキーワードは必ず左詰めで入れる
商品タイトルには検索結果上位を獲得したい
メインキーワードを左詰めで入れます。
メインキーワードは、その商品を
大まかに表すキーワードです。
たとえばこちらの商品のメインキーワードは
”ランニングシューズ”です。
また、メインキーワードを
左詰めで入れる理由は、
Amazonの検索エンジンが
タイトル先頭のキーワードを
より重視しているからです。
ですので、メインキーワードが
「ランニングシューズ」なら、
- パターン1:◯◯ ◯◯ ◯◯ ◯◯ ランニングシューズ
- パターン2:◯◯ ランニングシューズ ◯◯ ◯◯ ◯◯
パターン2のほうが効果は高くなります。
ただし、先ほどの規約でも挙げたとおり、
商品タイトルの構成は
メーカー+ブランド名+商品名+仕様(色・サイズ・タイプなど)+型番
この順番を原則として守る必要があります。
いくら上位表示したいからと言って、
メーカーやブランド名よりも前に
メインキーワードを持ってくるのはNGです。
関連キーワードも適宜入れる
Amazonの多くのユーザーは、検索の際に
メインキーワード以外のサブキーワードも
同時に入力をして絞り込みをかけます。
そのため、商品タイトルには
メインキーワードと併せて
サブキーワードの入力も必須です。
このサブとなるキーワードは、
関連キーワードとも言われます。
たとえば、「ランニングシューズ」の
関連キーワードは以下のようなものです。
- メンズ
- レディース
- 黄色
- 幅広
関連キーワードは、Amazonの検索窓に
キーワードを入れると一覧で表示されます。
これは実際にユーザーが
検索したキーワードなので、
どれも需要はあります。
しかし、関連キーワードであれば
なんでもかんでも入れて良いという
わけではありません。
関連キーワードを詰め込みすぎると
長いタイトルで見づらくなってしまい
クリック率も下がる恐れがあります。
そのため、関連キーワードを選ぶ際は、
- 検索上位を獲得したいもの
- 商品と関連性があるもの
- 実際に検索されているもの
このようなポイントに当てはまる
キーワードを厳選しましょう。
ちなみにAmazonの関連キーワードは
「アマゾンサジェスト キーワード一括DLツール」や
「ラッコキーワード」「KOUHO」といったツールでも見つけられます。
もちろん、Amazon専用の販売効率化ツール「アマテラス」でも
簡単に見つけることができますよ!
商品タイトルは短すぎず、長すぎず、魅力的なものに
ここまで繰り返しお伝えしている通り、
長い商品タイトルはユーザーにとって見づらく、
反対に短すぎると検索に引っかかりづらくなり
SEO的にもよくありません。
また、この長い・短いというのは
画面の大きさが異なるパソコン・スマホ
によっても変わります。
特に、近年はAmazonユーザーの80%近くが
スマホからアクセスしているので、
スマホでの表示が重要になります。
こちらはスマホで検索した場合の表示です。
商品タイトルはすべて表示されず
途中で切れてしまっています。
そのため、商品タイトル前半には
メインキーワードを入れることも重要ですが、
当たり障りのないキーワードを散りばめただけでは
他の商品と差別化できず、クリック率は上がりません。
そこで、タイトル前半にはユーザーの
気になるフレーズなどを入れる方法があります。
たとえばこちらの商品。
メッシュのスニーカーですが、
「クセになる履き心地」
ってどんな感じなんだろう・・・。
と気になりませんか??
メッシュのスニーカーを探している人は、
「快適さ」も重視しているはずなので、
ついついクリックしてしまうと思います。
このように商品タイトルを考える際は
ユーザー目線に立ち、どのようなタイトルなら
クリックしたくなるかを考えてみましょう。
【注意】作成した商品タイトルは変更できない?
基本的に、一度作成した商品タイトルは
変更できない場合があるので注意する必要があります。
あとから変更できない理由は、
購入を検討していたユーザーが
タイトルの変更によって
混乱するのを防ぐためです。
以前はある程度自由に編集できましたが、
最近は作成後、一定の時間が経つと
編集ロックがかかり変更できなくなります。
ですので、タイトル作成時点で
できるだけ変更しなくてもいいような
タイトルを付けるようにしっかり検討しておきましょう。
たとえば、展開カラーが赤、青、黄の3色だから
タイトル内に「3色」というキーワードを入れる。
この場合は、もし新色の緑を追加したら
タイトルも「3色」から「4色」に変更する
必要が出てくるので”悪い例”と言えます。
あとから追加・削除する可能性がある
要素は商品タイトルに入れない方が無難です。
商品タイトル・商品名をどうしても変更したい場合は・・・
商品タイトル・商品名の変更方法は簡単で
作成した商品ページの編集画面を開き、
商品タイトルを変更して保存するだけでOKです。
しかし、基本的に作成した商品タイトルを
頻繁に変更することはSEOへの影響を考えると
あまりおすすめしません。
また、先ほど説明したように
編集にロックがかかり変更ができない場合もあります。
自分で商品名を変更できないが、
どうしてもタイトルを変更しないと
ユーザーが不利益を被る恐れがある
といったやむを得ない事情がある場合は
Amazonテクニカルサポートへ
直接連絡を入れましょう。
テクニカルサポートへの問い合わせは
以下の手順に沿って行います。
まずはセラーセントラルにログインし、
ページ下部にある「ヘルプ」をクリックし
次のページの下部にある「サポートを受ける」を
クリックしてください。
「Amazon出品サービス」をクリックします。
続いて、ページ下部にある
「または、メニューで問題を閲覧するまたは、メニューで問題を閲覧する」
をクリックします。
「商品、出品情報、または在庫」
「商品ページの修正」をクリックします。
変更したい商品のASINを入力し、
「商品詳細ページを修正」をクリックします。
「商品名」をクリックします。
あとは、表示された指示通りに
変更したい商品タイトルを入力するなど
進んでいけばOKです。
なお、商品タイトル変更の際は、
商品写真などが必要になる場合があります。
Amazonの指示に従って申請を行っていきます。
上記のような流れで申請をして、
「変更に値する理由である」とAmazonに
認められれば変更できるのですが、
やはり時間がかかり面倒です。
ですので、先ほどもお伝えしたとおり
商品タイトルは後ほど変更しなくても
いいようなタイトルにしましょう。
まとめ
今回はAmazonの売上を伸ばす
商品タイトルの付け方について
解説しました。
記事内の重要なポイントは
以下のとおりです。
狙うべきキーワードがタイトル内に入っているか
そのキーワードはタイトル左側にあるか
関連キーワードが入っているか
キーワードを機械的に詰め込みすぎていないか
商品タイトルが長すぎてわかりづらくなっていないか
タイトルを見て、その商品の詳細を知りたいと思うか
(魅力的なタイトルになっているか)
基本的にタイトルを後から変更しなくてよいように考える
商品タイトルは、検索エンジンとユーザーの
双方に商品情報を伝えるという重要な役割を持ち、
売上を左右する要素の一つでもあります。
当記事を何度も読み返し、
ついついクリックしたくなるような
タイトルを考えてみてください。