Amazonのブランドストーリーを利用する3つのメリット、作成方法と注意点

 

中国輸入Amazon販売の専門家 加藤さとしです。

 

突然ですが、質問です。

 

あなたはスマートフォンを買う時、

どんな基準で機種選びをしますか?

 

値段?性能?デザイン?口コミ?

 

どれも重要でしょう。

 

しかし昨今はこれらに加えて、

その商品を販売しているのはどんな企業(ブランド)か?

も重視されるようになっています。

 

というのも、スマホに限ったことではありませんが、

モノが溢れかえる現代では商品自体の性能や

デザイン画一化され、大きな差がなくなってきているからです。

 

実際、買い物をしていて

どれも同じような商品だなぁ・・・」と

感じたことがある人も多いと思います。

 

そんな時、消費者が併せて見るポイントは

その商品を売っているのは誰か?

(どのブランドか?)です。

 

壊れづらいスマホを探しているなら、

得体の知れない中華メーカーよりも

AppleやSonyなどの機種を

選ぶ人が多いでしょう。

 

AppleやSonyは、スマホを長年販売している

ブランドとして認知されているため、

やはり安心感が違います。

 

Amazonにおいても同様で、

消費者は商品の性能・デザイン・価格は

もちろんですが、それに加えて

 

  • 中華系のメーカーではないか?
  • 日本のメーカーか?
  • どんな特徴のメーカーか?

 

といったところまで見る人が増えています。

 

そこで、わたしたちAmazonセラーが

売上を上げていくには、自社ブランドを

消費者にしっかりアピール(紹介)することが

重要になります。

 

このブランド紹介をできる機能が

ブランドストーリー」です。

 

今回はブランドストーリーの特徴や

利用するメリット、具体的な設定方法

について見ていきます。

 

 

Amazonのブランドストーリーとは?

1、Amazonのブランドストーリーとは?

 

ブランドストーリーは、2021年12月頃に

商品紹介コンテンツに追加された機能です。

 

この機能を使うことで、以下のような

ブランド紹介を商品ページ内に表示できます。

 

ブランド紹介例

 

従来の商品紹介コンテンツは

その名の通り、商品の仕様や

使い方といった”商品自体”を

説明することが主な目的でした。

 

しかし、ブランドストーリーが

追加されたことで、商品ページ内に

ブランドの特徴やコンセプトといった

自社ブランドの紹介を詳しく

できるようになりました

 

ちなみに、この機能を利用できるのは

Amazonブランド登録をしている

ユーザーのみです。

 

Amazonブランド登録をするには

事前に商標登録が必要になります。

 

 

ブランドストーリーを利用する目的は売上アップにつなげるため

 

ブランドストーリーを利用する目的は

自社ブランドについて知ってもらい

最終的には売上アップにつなげるためです。

 

冒頭でもお伝えしたように、

昨今の消費者は買い物をする際、

商品の機能性・デザイン性・価格等に加えて

誰が販売しているか?も見ています。

 

消費者が商品やサービスを購入する際に意識していること

出典:消費者庁

 

こちらは消費者庁が発表した

「商品やサービスを選ぶ時に

消費者が意識することランキング」です。

 

この中で男性の40.9%が、女性の35.7%が

ブランドイメージを意識しており、決して

無視できない要素であることがわかります。

 

また、最近のテレビCMを見てもわかるように、

大企業は旬の芸能人を起用して自社ブランドの

イメージを高めることに注力しています。

 

それほどブランドイメージは

売上を左右するということですね。

 

これはAmazon販売においても同様です。

 

Amazon販売ではどうしても商品説明

ばかりに力を入れがちですが、

今後はブランドイメージを上げることも

意識していく必要があります。

 

ブランドストーリーを利用すれば

消費者に自社ブランドのコンセプトや

思いなどを知ってもらうことができます。

 

そのコンセプトや思いなどに共感したユーザーは

最終的にあなたの商品を手に取ってくれる

=売上アップにつながる可能性があるわけです。

 

さらに、ブランド認知度が上がり

あなたのブランドにファンが付けば、

リピーターになってくれる可能性もあります。

 

 

Amazonブランドストーリーの主な3つの特徴

2、Amazonブランドストーリーの主な3つの特徴

 

ここまでブランドストーリーの

大まかな概要やメリットを見てきましたが、

その特徴についてもう少し詳しく見ていきます。

 

 

①モジュール数を気にすることなくブランド紹介ができる

 

新しくなった商品紹介コンテンツでは、1ASINにつき

最大19個のモジュール(テンプレート)でブランド紹介、

最大5個のモジュールで商品紹介ができます。

 

以前の商品紹介コンテンツでも

ブランド紹介は一応可能でしたが、

最大モジュール数が5個だったため、

実際は商品説明で終わっていたケースが

多かったです。

 

 

現在はブランドストーリー用の

モジュールが追加されたことで、

モジュール数を気にすることなく

ブランド紹介ができるようになりました。

 

 

②大々的に自社ブランドの紹介ができる

 

ブランドストーリーを利用した場合、

商品ページ内の詳細情報の下あたりに

「ブランド紹介」という項目が

画面いっぱいに表示されます。

 

 

(パソコンで見た時の表示)

ブランドストーリー(PC画面)

 

(スマホで見た時の表示)

ブランドストーリー(スマホ画面)

 

さらに、ブランド紹介は商品説明文よりも上に表示され、

ユーザーの目に留まりやすくなっています。

 

自社ブランドをしっかりアピールしたい場合には

最適な機能といえるでしょう。

 

 

③自社ブランドの他商品も紹介できる

 

ブランドストーリーでは

4種類のモジュール(テンプレート)

用意されています。

 

ブランド紹介-関連商品の表示

 

そのうちの一つは自社ブランドの

関連商品を4つ表示できるものです。

 

このモジュールを使うことで併せ買いを促したり、

ショップの回遊率を上げたりできます。

 

 

ブランドストーリーの作成方法と注意点

3、ブランドストーリーの作成方法と注意点

 

それではブランドストーリーの作成方法と

作成時の注意点について解説していきます。

 

 

商品紹介コンテンツ管理>ブランドストーリーを作成

商品紹介コンテンツ管理>ブランドストーリーを作成-1

 

まずはAmazonセラーセントラルにログインし、

在庫→商品紹介コンテンツ管理を

クリックします。

 

商品紹介コンテンツ管理>ブランドストーリーを作成-2

 

次に、画面右上の

「商品紹介(Aプラス)コンテンツの作成を開始する」を

クリックしてください。

 

商品紹介コンテンツ管理>ブランドストーリーを作成-3

 

その他のコンテンツタイプ

「ブランドストーリーを作成」を

クリックします。

 

 

背景画像の設定

 

ここからブランドストーリーを

作成していきます。

 

まずは背景画像の設定です。

 

背景画像の設定-1

 

「背景画像を追加する」をクリックして

画像をアップロードします。

 

背景画像の設定-2

 

背景画像はパソコン版と

スマホ版の2種類を用意します。

 

両方とも設定しないと先へ進めません。

 

ちなみに画像サイズは

パソコン版が1464px×625px、

スマホ版が463px×625pxです。 

 

 

どんな背景画像を選べばいいのか?

 

背景画像選びに正解はありませんが、

あなたのブランドが扱う商品に関連した画像

を持ってくるのがいいでしょう。

 

ブランドストーリー機能-背景画像の例

 

たとえば、こちらはBeach Accessという

サーフブランドの紹介ページです。

 

背景画像は綺麗なビーチ。

 

「サーファー向けのブランドかな?」と

イメージできますよね。

 

ブランドストーリー機能-背景画像の例2

 

こちらはアウトドアメーカー

「コールマン」の紹介ページです。

 

背景は森の中にコールマン製の

ランタンが置かれている画像です。

 

こちらも一目で

アウトドア用品を扱っているブランド

とイメージできます。

 

このように、シンプルかつ

そのブランドがどんな商品を扱っているのか

なんとなくイメージできる画像を選ぶことが大切です。

 

画像は自分で撮った写真の方が

オリジナリティ溢れるので良いですが、

商用利用可能なストックフォトサイトの

写真を利用してもいいでしょう。

 

特に以下のような海外のストックフォトサイトは、

非常に高品質でおしゃれな写真が

多いのでおすすめです。

 

  • Unsplash
  • Pixabay
  • Burst by Shopify

 

 

ブランド説明文の入力(任意)

ブランド説明文の入力-1

 

上記画像の部分でブランドに関する

説明文などを入力できます。

 

ブランドに関する説明文の例

 

ブランドの主要な説明については、

この後紹介する「モジュール」という

テンプレートを使うのですが、上記画像のように

モジュールは背景が白なのに対して、この部分は色が違います。

 

うまく組み合わせることで

おしゃれな感じになりますね。

 

ここは任意なので使っても使わなくても

どちらでも大丈夫です。

 

 

モジュールの選択

 

次に、モジュールと呼ばれる

テンプレートを使って

ブランド紹介をしていきます。

 

モジュールの選択-1

 

「モジュールを追加」をクリックします。

 

モジュールは4種類あり、それらを最大19個まで

組み合わせてブランド紹介ページを作れます。

 

4種類のモジュールを

詳しく見ていきましょう。

 

 

①ブランドカード4つのASIN

モジュールの選択-2

モジュールの選択-3

 

1つ目は4つの商品をアピールできる

「ブランドカード4つのASIN」です。

 

商品画像とASINを入力することで、

自社ブランドの商品を紹介できます。

 

①ブランドカード4つのASIN例

 

上記のような感じでブランド紹介文に追加すると、

そのブランドがどんな商品を扱っているのかが

わかるようになります。

 

画像をクリックすれば商品ページへ

直接飛ぶようになっているので、

ショップ内を回遊してもらいやすくなります。

 

 

②ブランドカードについて

モジュールの選択-4

モジュールの選択-5

 

2つ目は、画像1つと文字でブランド紹介ができる

「ブランドカードについて」です。

 

②ブランドカードについての例

 

シンプルにブランドを紹介する時に

便利なテンプレートです。

 

 

③ブランドカードに関する質問

モジュールの選択-6

モジュールの選択-7

 

3つ目はQ&A形式でブランド紹介ができる

「ブランドカードに関する質問」です。

 

質問内容はAmazonが用意している

4つの質問に加えて、オリジナルの質問も

追加できます。

 

③ブランドカードに関する質問の例

 

ユーザーが気になる項目を質問にして、

それに応える形でアンサーを作るのがいいですね。

 

 

④ブランドカードメディア資産

モジュールの選択-8

モジュールの選択-9

 

4つ目は背景画像の上に文章を入力できる

「ブランドカードメディア資産」です。

 

ブランドカードメディア資産の例

 

白背景ではなくなるので

おしゃれ感を演出できます。

 

全体のバランスを考えながら

他のモジュールと組み合わせて

使うのがいいでしょう。

 

 

ブランドストーリー作りのコツは「購入者が知りたいことを盛り込むこと」

 

ブランドストーリーを作る際は

どんなことを書けばいいのか?

迷いますよね。

 

そんな時は購入者の立場になってみて、

自分だったら何が知りたいのか?

考えてみましょう。

 

  • そのブランドはどんな商品を扱っているのか?
  • ブランドのコンセプトは?
  • ブランドのこだわりや強みは?
  • 品質面は大丈夫かな?
  • サポート体制はしっかりしているかな?

 

こんな感じでそのブランドについて

知りたいことを最初に箇条書きして、

それに応える形で詳しい内容を

書いていってみるといいでしょう。

 

商品販売の際は「こんな人に買ってほしい」

というターゲット層もある程度は

設定していると思うので、そのターゲットに

響くような内容だと尚良いでしょう。

 

商品説明文も同様ですが、ブランド紹介文も

あなたが書きたいことではなく、購入者が

知りたいことを書くのが重要です。

 

 

まとめ

 

今回は商品紹介コンテンツに新たに追加された

ブランドストーリー」の特徴やメリット、

作成方法を紹介しました。

 

この機能は大々的にリリース

されたわけではありません。

 

しかし、Amazon公式ブログでも説明されているように、

ブランドストーリーはマーケティング的にも非常に重要で

今後売上を伸ばしていくなら利用必須です。

 

Amazonブランド登録をしている人は

すぐに利用できるので、まずは試してみて

購入率にどれくらい影響するのか

調べてみるといいでしょう。