ピンポーン。

 

ある日、突然彼らはやってきた・・・

 

 

玄関のドアを開けると

2人のスーツ姿の男性。

 

名刺には、「品川税務署」と書かれていました。

 

これは、2000年代中頃、加藤の

サラリーマン時代に経験した実話です。

(続きは後ほど)

 

ネット転売などを実践して

利益を得た人の義務・・・

 

それが『確定申告』です。

 

これまで未経験の人にとっては

こんな気持ちではないでしょうか?

  • そもそも確定申告ってなんのためにするの?
  • 確定申告のために何を準備しておけばいいの?
  • 転売でいくら稼いだら確定申告が必要?
  • 副業転売向けの確定申告のやり方は?
  • 会社にバレずに済む確定申告の方法はあるの?

 

もしあなたが、

転売で利益が出始めたけど、

税金なんてなんだかめんどくさそうだし、

会社にバレるかもしれないし、しなくてもいっか!

 

そう考えているのなら・・・

 

数年後のある日突然、自宅に

税務署員がやってくる危険があります。

 

今回は、

もし転売で利益を上げている人が

確定申告をせず、税金を

支払わなければどうなるのか・・・?

 

そもそも、いくらの所得なら

確定申告をしなければならないのか・・・?

 

そして、

会社にバレずに確定申告できるやり方

についてなど、網羅して解説していきます。

 

副業で稼いでいる事実が会社にバレる原因の

ほとんどが、「確定申告」です。

 

副業が禁止されている会社であれば、

副業がバレると非常にまずいですよね。

そんな悲劇を防ぐためにも、

ぜひじっくり読んでおいてください。

 


加藤さとし

まだ副業で稼いだ経験がない人にも、これから稼ぐつもりなら税金の支払い、つまり確定申告は避けられません。申告方法や、いくらの所得から税金を払うべきか?などだけでなく、1年以上前から知っておくと得する節税情報もお届けしていますよ!

 

せどり(転売)で必須の「確定申告」とは?申告時期はいつ?

 

これまで副業をしておらず、所得が

会社の給料のみだった人や学生などには

確定申告」という制度は馴染みがない存在ですよね。

 

「確定申告」とは簡単に言うと、

年間の所得をすべて合算・申告し、

正しい支払うべき税金を確定させる手続きです。

 

サラリーマンやアルバイトをしている人は、

その手続きを”年末調整”という形で

会社が行ってくれます。

 

ただし、副業などで別に所得がある場合は、

会社は副業分の収入を把握できません。

 

そのため、確定申告をすることで正しい所得を

申告する必要があるんですね。

 

ちなみに、確定申告はいつでもできるわけではなく、

申告可能な期間が存在します。

 

原則として、

毎年、2月16日〜3月15日の間だけですので、

忘れないように注意が必要なのです。

 

せどり・転売の確定申告はいくらから必要?

 

とは言え、転売で稼いでいる

すべての人が確定申告をする

必要はありません!

 

基準は人によって異なるものの、

次の2つが目安になります。

 

  • 勤務先が年末調整をしてくれる副業サラリーマン…20万円以上
  • 給与所得がない、もしくは給与所得65万円以下の人…48万円以上

 

勤務先が年末調整をしてくれる副業サラリーマンは20万円が基準

 

会社勤めで年末調整を会社がしてくれる

いわゆるサラリーマンやOLの方々は、

副業の年間所得が20万円

を超えると確定申告が必要になります。

 

月換算で約17,000円ですね。

 

反対に年間20万円未満の所得の場合は

生計を立てるほどの金額ではないと見なされ

確定申告は不要です。

 

給与所得がない、もしくは給与所得が65万円以下の人は48万円が基準

 

学生や専業主婦などで給与所得がない、

もしくは給与所得65万円以下の人は、

48万円」が一つの基準になります。

 

これは、基礎控除として48万円と

給与所得控除65万円が

設定されているためです。

 

(1)給与所得がない人

基礎控除額である48万円を超えなければ、

課税対象にはなりません。

 

(2)給与所得があるが所得が65万円以下の人

A:給与所得-給与所得控除65万円(マイナスにはならない)
B:副業での所得

A+B<48万円(基礎控除)

 

つまり、上記の場合、

給与所得65万円以下なら、

基礎控除48万円までは

非課税となる、ということです。

 

ただし!「住民税」は収入の金額に関わらず申告が必要!

 

注意してもらいたいのは、

副業の所得が20万円、48万円以下である場合、

確定申告は不要ですが、住民税の申告は別途必要

だという点です。

 

これは住民税が収入の大小に関わらず

発生するためです。

 

住民税の申告は、居住地の市区役所にて

手続きできます。

 

 給与所得65万円以上の人給与所得65万円以下の人
確定申告副業所得20万円以下は不要副業所得48万円以下は不要
住民税の申告副業所得がある場合は金額の大小に関わらず必要
(確定申告をした場合は不要)

 

 

せどり(転売)で確定申告をしないとばれる?申告が絶対必要な理由と失敗談を解説

 

規定以上の所得が別に存在する場合は

確定申告は必ずしなければいけないのですが、

しなかった場合は脱税と見なされます。

 

理由は関係ありません。

そのため、知らなかった…

で済まされる話でもありません。

 

とは言っても、

「転売でちょっと稼いでいるくらいの個人なんて

税務署も相手にしないでしょ…?」

と思われるかもしれないですよね。

 

転売を含め、インターネット上のビジネスは

今注目されているため、税務署も

当然目を光らせています。

 

しかも、

規定以上の収益を得ている場合、

データとして売上の証拠が明確に残るため、

税務署も調べやすいのです。。。

 

あなたが転売で利益を上げている場合、

販売するプラットホームとして

 

  • ヤフオク
  • メルカリ
  • Amazon

 

こういったWEBサイトで転売しているはずですが、

その場合、売上金はサイト運営企業を通して

あなたの銀行口座に振り込まれていますよね。

 

つまり、あなたが確定申告をしなくても

相手企業を少し調べれば、あなたが

いくら売り上げているか、そして

脱税しているかどうかが、すぐにわかってしまうのです。

 

税金の未払いは、言うまでもなく違法です。

 

日本は法治国家である以上、

違法した人に対しては

それなりのペナルティが下されます。

 

確定申告をしなかった場合のペナルティ税率
無申告加算税最大20%
延滞税最大8.9%
重加算税最大40%

 

 

①最大20%の無申告加算税が発生

 

確定申告を期限までに行わなかった場合、

無申告加算税が発生する恐れがあります。

 

無申告加算税とは、本来払うべき税金に

プラスされる税金です。

 

その金額は原則、納付すべき税金に対して、

 

  • 50万円までは15%
  • 50万円を超える部分は20%

 

となっています。

 

②申告期限を過ぎた日数に応じて延滞税が発生

 

期日までに確定申告をしなかった場合、

申告期限を過ぎてしまった日数分、

延滞税が発生します。

 

延滞税の税率は年度によって異なりますが、

2018年度分は納期限の翌日から2ヶ月以内なら2.6%

2ヶ月を超過した分に関しては8.9%です。

 

③意図的な脱税と見なされた場合は最大40%の重加算税が発生

 

売上を隠していたり、経費を水増しするなど

事実の隠蔽・仮装を行い、意図的な脱税と

見なされた場合は、重加算税が課されます。

 

重加算税は、本来納めるべき税額に

対して35%または40%という非常に重い

税率となっています。

 


加藤さとし

ニュースで見かける脱税事件は、この重加算税が課される場合が多いです。

 

④追徴課税を支払わなかった場合…

 

ここまで見てきたとおり、

確定申告をしないと、様々な

追徴課税が課されます。

 

もし追徴課税を支払わなかった場合はというと、、、

最終的には財産が差し押さえられます。

 

当然、口座にある預金がなくなりますし、

家や車など固定資産があれば没収されます。

 

まぁ、ここまでのケースになるまで

稼ぐ場合はもちろん申告するとは思いますが、

以上が、確定申告をすべき理由です。

 

⑤(失敗談)未申告のお尋ねが来るのは、利益発生の数年後・・・

 

冒頭でお話ししていた、品川税務署の

税務署員が突然やってきた話の続きです。

 

名刺をもらい、何か不安になりながらも

その時は意味がわかりませんでした。

 

というのも、大学時代はヤフオクで

ガンガン転売をして稼いでいたものの、

会社勤めにしてからはほとんどやっていません。

 

でも、答えはすぐにわかりました。

 

彼らがお尋ねに来たのは、

その当時から3年ほど前の

ヤフオク転売の所得についてだったんですね。

 

その当時、ネット転売なんてやっている人は

今と比べるとほとんどおらず

副業の確定申告に関する情報なんて出回っていませんでした。

 

周りの転売仲間たちも

「どうせチェックされないでしょ」と甘く見ていて

経費の計算や資料保管はもちろんのこと、

税金の申告なんて一切やってなかったんですね・・・(^^;)

 

しかし、数年経って忘れていた頃に

手痛いしっぺ返しが来たというわけです。

 

後日、税務署に呼び出しをくらい

結局は100万円近くの税金を支払うことに。

 

このときは、まさか自分のところに

来るなんて思いもしませんでした。。。

 


加藤さとし

このように、未申告の場合は数年経ってからおたずねが来ることがほとんどです。現在は、当時よりもネット転売関連が有名になったので、お金の動きはさらに厳しくチェックされています。転売で規定以上の利益が出たら、必ず確定申告しましょう。

 

せどり・転売で稼いだ場合の確定申告のやり方

 

ここからは、せどり(転売)で稼いだ場合の

確定申告の実際の方法について

見ていきましょう。

 

とは言っても、1からすべて

説明するのはスペース的に難しいので、

ポイントを抑えて説明します。

 

(1)売上、経費のレシート・領収書を集めて整理する

 

まずは、

  • 転売の売上明細
  • 経費に関する領収書

 

この2つを集めましょう。

 

特に経費に関しては先ほども見たとおり、

インターネット関連料金なども

計上できるのでお忘れなく。

 

また、副業の確定申告をする場合は

本業の源泉徴収票

があらかじめ必要です。

 

万が一もらっていない場合、

会社は源泉徴収票の発行義務があるので、

確定申告までに発行依頼をしておきましょう。

 

再発行の場合も同様です。

 

税務署、市区役所では受け付けていないので

必ず会社の経理部門や事務の人に

頼みましょう。

 

(2)確定申告用のソフトを使って確定申告書類を作成

 

個人で確定申告を行うなら

クラウド会計ソフトはかなり便利です。

 

クラウド会計ソフトは、簿記の知識がない人でも

画面の案内に従うだけで、自動的に書類が

出来上がる仕組みになっています。

 

銀行口座やクレジットカードと連携し、

データをソフトに直接転送もできるので

書類作成の大幅な時間短縮になります。

 

お金は多少かかりますが、

時間対効果が非常に高いので

絶対使ったほうがいいでしょう。

有名な会計ソフトは、たとえば

  • MFクラウド
  • やよい
  • freee(フリー)

 

こういったものがあります。

 

以下、それぞれの料金と特徴です。

 

 MFクラウドやよいfreee(フリー)
最安料金(税抜)月額800円
(9,600円/年)
8,800円/年月額980円
(11,760円/年)
対応OSWindows・Mac
特徴サポート有
30日間は無料
初年度無料
白色申告は無料
サポートなし
サポート有

 

 

転売で行う仕訳のやり方例

 

確定申告用のソフトを使えば、データを入力するだけで

自動的に仕訳をしてくれますが、ここでも簡単に

仕訳例について紹介します。

 

転売用の商品(税込10,000円)を「現金」で購入した場合の仕訳

借方金額貸方金額
仕入10,000円現金10,000円

 

転売用の商品(税込10,000円)を「クレジットカード」で購入した場合の仕訳

(1)クレジットカードで決済した日の仕訳

借方金額貸方金額
仕入10,000円未払金10,000円

 

(2)クレジットカードの利用料金引き落とし日に行う仕訳

借方金額貸方金額
未払金10,000円普通預金10,000円

 

※(1)と(2)の両方の仕訳が必要

 

転売用の商品(税込10,000円)が売れた場合の仕訳

(1)売上が反映された時点で行う仕訳

借方金額貸方金額
売掛金10,000円売上10,000円

 

(2)売上金が振り込まれた時点で行う仕訳

借方金額貸方金額
普通預金10,000円売掛金10,000円

 

※(1)と(2)の両方の仕訳が必要

 

青色申告?白色申告?

 

確定申告をする際は

青色申告」または「白色申告

どちらかを選ぶ必要があります。

 

それぞれの違いは次のとおりです。

 

  • 青色申告…手間は増えるが節税効果アリ
  • 白色申告…簡単だけど節税効果ナシ

 

青色申告をすると

最大65万円の特別控除が適用されるので、

節税効果が大きいです。

 

一方、白色申告は帳簿付けが簡単ですが、

特別控除はありません。

 

最近では、先ほど紹介した

クラウド会計ソフトを使えば

簡単に青色申告が可能なので、

節税したい人はかならず

「青色申告」をおすすめします。

 

ただし、

青色申告をするには事前申請が必要なので

ご注意を。

 

具体的には、所轄の税務署に

「所得税の青色申告承認申請書」

を前年の3月15日までに提出する必要があります。

 

青色確定申告書類と承認申請書を

同時に提出しても認可されないので、

気を付けてください。

 

税理士に頼むのもアリ

 

経理の知識がない人が確定申告をすると、

規模によっては数日間丸々つぶれる恐れもあるので、

そのような場合は税理士に依頼するのもアリです。

 

税理士に頼む場合も

経費や売上等の明細は自分で用意しますが、

それ以外のことはすべてお任せできるので

自分のビジネスに集中できます。

 

気になる税理士報酬ですが…

どこまで作業を頼むかによって変わります。

 

年間売上報酬相場
(自分で記帳する場合)
報酬相場
(記帳も代行してもらう場合
〜500万円5万円〜10万円〜
500万円〜1,000万円7万円〜15万円〜
1,000万円〜3,000万円10万円〜20万円〜
3,000万円〜5,000万円15万円〜25万円〜
5,000万円応相談応相談

出典:https://www.zeiri4.com/c_5/c_1065/

 

一般的な相場では

売上が少なければ5万円程度〜、

すべて丸投げでも10万円程度から

依頼することが可能です。

 

売上が少ないからお金はかけられない…

 

そんな人は税務署に直接相談に行く

という手もあります。

 

毎年2月・3月は各税務署に

無料の税務相談スペースが設けられており、

書類の作り方を一から教えてくれます。

 

他にも、税理士会や会計事務所が

無料で相談を受け付けている

こともあります。

 

確定申告 無料相談

といったキーワードで検索すると

無料税務相談に関する情報が手に入ります。

 


加藤さとし

なお、日々の発生した売上や経費の記録については、記帳代行として依頼できるサービスも一般的なため、そちらもおすすめです。

 

副業でせどりをしていることがバレない確定申告方法とは?

 

会社に内緒で副業をしている人は

確定申告をすると副業がバレるんじゃないの…

と不安になりますよね。

 

実は、確定申告の際、

副業バレを最小限に抑える方法があります。

 

それは、次の項目にチェックを入れることです。

 

住民税・事業税に関する事項
→給与所得以外の住民税の徴収方法の選択
→「自分で納付(普通徴収)

 

住民税の徴収方法にある

「自分で納付(普通徴収)」にチェックをすれば

自分で直接納付する必要はありますが、

会社に通知が行くことはありません。

 

確定申告をしたことで

副業がバレる理由は

住民税が増えるからです。

 

副業をしていない人の場合は

単純に会社の給料のみに

住民税がかかりますが…

 

副業をしている人は

会社の給料+副業分まで

住民税がかかります。

 

そして、役所から会社へ

上乗せされた住民税が通知され、

副業がバレるというわけです。

 

しかし、「自分で納付」を選択することで

この通知が届きづらくなります。

 

ただ、注意してほしいのは

「通知が届かない」ではなく

「通知が届きづらくなる」という点です。

 

役所によっては、この方法を使っても

会社に連絡する可能性があるので、

 

副業バレを極力回避したい人は

事前に市区町村役所の税務課に相談しておく

といった対策があるので

ぜひ聞いてみてください。

 

確定申告をしたことがバレた場合も大丈夫!?その対処方法について

 

確定申告で「普通徴収」を選んだのに、

役所から会社に通知されてしまった…

 

この場合、住民税の額が変わって

会社から詳細を問われるリスクがあります。

 

このような場合、

先ほどの節税対策を行っていれば

言い逃れできる可能性もあります。

 

会社:どうして住民税が増えているのか?

あなた:確定申告をしたためです

会社:どうして確定申告を自分でしたのか?

あなた:ふるさと納税をしたからです

 

こういった風に言い逃れをすることもできます。

万が一の時に備えて、確定申告バレしたときの

対策にもなる「個人の節税対策」はおススメです。

 

せどり・転売の確定申告、ココに注意!

 

転売で利益が出ても確定申告不要の場合がある(メルカリ・ヤフオクで不用品を売買している人は要チェック!)

 

仮に転売で50万円の利益が出ても

確定申告不要のケースがあります。

 

それは、生活用動産を転売した場合です。


加藤さとし

「生活用動産」とは、生活に必要な不動産以外の財産のこと。

 

これではよく分からないと思いますが、要するに

身の回りの不用品を売り払うことを指します。

 

生活用動産の収益は

「譲渡所得」に分類されます。

 

譲渡所得には最大50万円までの控除が

認められています。

 

つまり、

50万円までの不用品の転売利益は

確定申告対象として見なされない!

というわけですね。

 

しかし、注意点が2つあるのでお忘れなく。

 

1つ目は

継続的な取引を行っていないか

です。

 

明確な回数はありませんが、

年間数十回以上など

継続的に転売を行っていた場合は

事業」と見なされる恐れがあります。

 

会社員の場合、

事業による売上は「雑所得」に分類され、

20万円を超えると確定申告が必要です。

 

2つ目は

生活用動産以外のものを販売していないか

です。

 

たとえば、次のような品物は

生活用動産以外のものと見られます。

 

  • 骨董品・美術品
  • 宝石類
  • べっこう、琥珀、象牙などの加工品
  • トレーディングカード

 

こういった趣味性があるものは課税対象になり、

給与所得者は年間20万円を超えると

確定申告が必要になります。

 


加藤さとし

とはいえ、大量の売買をしていない限りは見過ごされるのが一般的ですが・・・

 

売上ではなく”所得”で計算

 

初めにお伝えしたように、

確定申告は1年間の「所得」を申告し、

税金を決定するシステムです。

 

所得=売上ー経費

 

そのため、単純に売上全てを

計上するのではなく

経費分を差し引かなければいけませんよね。

 

そうしないと、余計な税金を

支払うハメになってします。。。

 

では、転売で経費として見なされるのは

どんなものがあるのか?

以下の項目をぜひ覚えておいてくださいね。

 

 

  1. 商品の仕入れ代金
  2. 振込手数料
  3. 販売手数料
  4. 送料
  5. 資材梱包費
  6. 買い付けに行った際の交通費やガソリン費
  7. 転売に関連した書籍代、セミナー代
  8. インターネット回線代
  9. 家賃の一部
  10. 電気代などの光熱費の一部

 

 

こういった転売に必要な費用は

経費として計上できます。

 

ただし、8〜10は

日常生活でも兼用する可能性があるので、

その場合は「転売で使用した分だけ」を

計上する必要があります。

 

転売以外の副業をしている場合は合算して申告する

 

たとえば、副業で転売以外に

不動産投資も行っている場合。

 

仮に転売で100万円の利益が出ていても

不動産投資で100万円の赤字があれば、

合算することで確定申告は不要になります。

 

必ずすべての収入、経費を加味した

所得額で計算するようにしましょう。

 

確定申告をしない場合もレシート・領収書は必ず保管しておく

 

確定申告が不要だった人も、

売上と経費の明細やレシート・領収書は

必ず保管しておきましょう。

 

これは将来、税務調査が入った時、

過去の売上・経費の記録がないと

正しい経理を行っていた証明が

できないからです。

 

領収書・レシートの保存期間は、

以下のように定められています。

 

 白色申告青色申告
個人5年7年
法人7年7年

 

現在会社員で副業の範囲に留まっている人も

過去7年間分くらいは

念のために保存しておきましょう。

 

レシートがない場合に経費計上する方法

 

転売用の商品を仕入れる際は、

基本的に領収書・レシートをもらい

管理しておく必要があります。

 

しかし、中には

レシートがない・・・捨てちゃったかも。

こんな人もいるでしょう。

 

そんな場合、以下のような方法で対処してください。

 

①領収書を再発行してもらう

 

領収書を再発行してもらう方法です。

 

仕入れ先によっては可能ですが、

領収書の再発行は脱税に加担してしまう恐れがあるので

応じてくれない場合もあります。

 

②レシートの代わりになる利用明細書を用意する

 

レシートがない場合でも、以下のような

利用明細書が手元にあれば、確定申告時に

経費計上できる可能性があります。

 

  • クレジットカードの利用明細
  • 請求書・納品書・納品された旨のメール
  • ATMの振込明細書

 

また、電車・車移動などでレシート・領収書が

発行されなかった場合は、以下の書類でも

代替可能です。

 

  • 電子マネーの利用履歴明細
  • 交通系ICカードの利用履歴明細
  • ETC利用料の明細

 

③出金伝票を起票する

転売の確定申告で経費計上時に使える出金伝票

出典:Amazon.co.jp

 

最後は、出品伝票を起票する方法です。

出金伝票とは、各取引の内容を記録するための伝票です。

 

交通機関を使った移動など

「レシートが出ないけど経費にしたい」

といった費用がある場合に使えます。

 

支払う税金を抑える「節税対策」も意識しておくこと!

 

納税は国民の義務ですが、

できれば余分な税金は払いたくないですよね。

 

転売でそれなりに売上があるなら、

確定申告前に節税対策を行うことも

忘れないでください。

 

たとえば、サラリーマンの節税対策は

i Deco」や「ふるさと納税」といった

ものがあります。

 

i Decoは、自分で年金を積み立てる制度です。

 

60歳まで毎月一定額を払うことにより

老後の資金を作れるだけでなく、

実は積立金のすべてを所得控除できるのです。

 

ふるさと納税では、各自治体に寄付を行うことで、

そのお礼として「返礼品」をもらうことができます。

 

寄付をした後、確定申告時に

寄附金受領証明書を提出することで

寄付金の2,000円を超える部分が所得から

控除されます。

 

いずれも節税対策としては非常に有効なので、

ぜひチェックしておきましょう。

 

知られていない、クレジットカードで納税してポイントを貯められる!

 

実は、税金を現金で支払っている人は

かなり損しています。

 

現在、所得税や住民税などの各種税金は、

クレジットカード払いに対応しています。

 

つまり、支払い金額分のポイントがもらえる

チャンスを逃しているのです。

 

クレジットカード払いできる税金例

(1)国税

  • 所得税
  • 消費税
  • 法人税
  • 相続税

 

(2)地方税

  • 住民税
  • 自動車税
  • 固定資産税…etc

 

現金ではなく、クレジットカードで

税金を支払うメリットはもちろん…

 

クレジットカードで税金を支払えば、

ポイントやマイルを貯めることができる

という点ですよね!

 

すべての税金をトータルすると相当な額なので、

今後支払う税金はクレカで支払いましょう。

 

ただし、以下の2点も同時に知っておいてください。

 

1つ目は、自治体によっては

クレジットカード払いに対応していない

こともある点

 

所得税などの国税は、

「国税クレジットカードお支払サイト」を使えば、

どこに住んでいてもクレジットカード払いが可能です。

 

一方、住民税などの地方税は、

「Yahoo!公金支払い」や「各自治体の公金支払いサイト」

などで支払うのですが、自治体によっては現金のみ

というところもまだまだ多いのです。残念。

 

2つ目は、クレジットカード払いは

決済手数料が取られるということ。

 

たとえば、国税をクレジットカードで納める場合、

1万円の支払い毎に73円がかかってしまいます。

 

1万円の支払いで73円=0.73%なので、

あなたが所有しているカードの還元率が

0.73%未満の場合、逆に損をしてしまうのです。。

 

もし、あなたが税金のクレジットカード払いを考えており、

カードを持っていない、もしくは低い還元率の場合、

新たに高還元率のカードを1枚

作っておいてもいいかもしれません。

 

高還元率のクレジットカード例(年会費無料)

  • REX CARD(還元率:1.25%)
  • リクルートカード(還元率:1.2%)
  • 楽天カード(還元率:1.0%)
  • Yahoo! JAPANカード(還元率:1.0%)
  • Orico Card THE POINT(還元率:1.0%)

 


加藤さとし

加藤も、税金はすべてクレカで支払っていますよ!

 

まとめ

 

転売をしたいあなたも、

確定申告は怖くないことを

知ってもらえたんじゃないでしょうか?

 

数字が苦手な人は

確定申告のことを考えただけでも

億劫になってしまうかもしれません。

 

ただ、たとえばサラリーマンで副業転売の所得額が

年間20万円を軽く超えているのなら、

確定申告はしておいた方がいいです。

 

「税務署はヤクザよりも怖い…」

と言われていますし、

無申告だと忘れた頃に面倒なことになりますからね。

 

※サラリーマンがチェックしておくべき項目

確定申告の要・不要副業所得が年20万円以上なら必要
確定申告の期間毎年2月16日〜3月15日
注意点
  • 申告は売上ではなく所得で計算
  • クラウド会計ソフトで確定申告書を作成する
  • 領収書は7年程度は保管
  • 高還元率のクレジットカードによる納税がお得
  • 会社バレを防ぐには確定申告書Bの「普通徴収」にチェック
  • 無料の税務相談もあり

 

「稼いだら支払う」の鉄則のもと、

確定申告は日頃から準備をしっかりしておけば

早く終わらせられます

 

確定申告の申請期間間際になってから

急いで領収書などの整理をするのではなく、

売上と経費の領収書をまとめておくだけでも

かなりの時間短縮になります。

 

各税務署では無料の税務相談も実施しているので、

初めて確定申告をする場合は、一度相談に

乗ってもらってはどうでしょうか?

 


加藤さとし

確定申告は、副業ビジネスの常識ですのでできるだけ早く慣れておいた方がいいですね!