中国輸入Amazon物販の専門家 加藤さとしです。
今現在、中国の工場へ生産依頼をして
個人でも安価でオリジナル商品を
作れる時代になりました。
最近は海外の人件費の方が日本より
高いなんてことも言われていますが、
それでもまだ日本国内で生産する場合と比べたら、
圧倒的に安い値段で作ることが可能です。
オリジナル商品を作る時に重要なのが、
どの部分を他社のライバル製品と差別化するか?
という点です。
特にAmazonで差別化する方法については
複数あり、それぞれ
メリット・デメリットが存在します。
どんな商品を扱うかによっても
おすすめの方法は変わってきます。
このやり方なら絶対に売れる!
というものはありません。
今回の記事では、
「中国輸入AmazonOEM商品販売」において、
他社ライバル製品と差別化する
10の方法について紹介していきます。
どんなオリジナル商品でどんな差別化が最適か?
確認した上で、どんどん取り入れてみていってください。
中国輸入OEM販売でライバル商品と差別化する10通りの方法
今回紹介する、中国輸入OEM販売で
ライバル商品と差別化する方法は
次の通りです。
商品自体の差別化:ライバル商品のレビューから改善点を探して、商品を改良する
ブランドの差別化:オリジナルのブランドロゴやタグを付けて、プライベートブランドとして販売する
数量の差別化:セット販売をする
商品内容の差別化:付属品を追加する
梱包物の差別化:パッケージ・包装を商品のイメージに合ったものに変更
安心感の差別化:保証期間を付ける
商品の見せ方の差別化:商品ページを作り込む
購入者層の差別化:ターゲットを変えて、別のユーザー層に販売する
売り込み方法の差別化(1):SNSや自社サイトで宣伝する
売り込み方法の差別化(2):広告を利用する
どの方法を実践すべきかは、
- あなたが扱っている商品ジャンル
- ライバルの強さ
- ライバル商品の内容
などによっても変わってきます。
それぞれの具体的な差別化方法と、
どんな場合に有効なのかをお伝えしていきます。
①商品自体の差別化:ライバル商品のレビューから改善点を探して、商品を改良する
商品自体を改良して差別化する方法です。
この方法は、ライバル商品に不良部分や
改善点がある場合に有効です。
ライバル商品のレビュー欄を
チェックしてみてください。
実際に商品を購入・使用したユーザーが、
不満点を挙げている場合があります。
その部分を解消するような改良を
自社商品に施すことで、ライバル商品よりも
優れた商品を作ることができます。
たとえばこちらの財布ですが、
以下のようなレビューがされていました。
改善点としては、
①札入れについているカバーをなくす
②色落ちしづらい素材を使う
といったことが挙げられます。
もし他の人も同じ不満点を挙げていたら、
その部分は要改善ポイントと考え、
自社商品を改良する時の参考にしましょう。
レビューについては、Amazonだけでなく
楽天市場やYahoo!ショッピングなど、
他のプラットフォームも参照することを
おすすめします。
②ブランドの差別化:オリジナルのブランドロゴやタグを付けて、プライベートブランドとして販売する
Amazonブランド登録をして
差別化する方法です。
この方法は、中国輸入品に簡易加工をした
オリジナル商品を販売する場合に有効です。
そういった商品は他の出品者に真似されやすく、
相乗り販売されてしまう恐れがあります。
相乗り販売を防ぐには、自社商品に
オリジナルのブランドロゴや
タグを付けた上でAmazonブランド登録をし、
プライベートブランドとして販売します。
もしAmazonブランド登録をしてある商品に
被せて販売された場合は、Amazonに通報することで
排除してもらえます。
この方法は最も強力な差別化の一つ
といってもいいでしょう。
ただし、これはあくまで相乗り販売を防ぐ方法です。
ユーザーが商品を購入する際は、ハイブランドなど
ブランド自体に価値がある場合を除き、ロゴの有無を
気にして購入する人はほとんどいません。
むしろ、ロゴはない方がいい人もいるくらいです。
ブランド登録はあくまで相乗り販売を防ぐ方法。
売上を伸ばすためには別の部分で
差別化していく必要があります。
③数量の差別化:セット販売をする
本来は単品販売している商品を、
複数セットにして販売する差別化です。
この方法は消耗品など、複数あった方が
便利な商品に効果的です。
単品購入よりも複数購入の方が
1個あたりの値段が安くなるセット品にすれば、
単品のライバル商品と差別化できる場合があります。
たとえば、スマートフォン用の充電ケーブルは
ある程度使うと断線してしまうので、
複数ストックしておきたいユーザーも多いはずです。
ほかにも、Apple Watch用のバンドは
その日の服装に合わせて気軽に変えられるので、
いろいろな種類を持っていても困りません。
周りの商品が1つ1,000円位なのに対して、
3種類入りで1,200円ならお得感が強く、
ユーザーの目を引きます。
注意点として、セット販売をする場合は
梱包に手間がかかるという
デメリットがあります。
中国の代行業者にセット販売商品を
FBA倉庫へ納品してもらう際は
梱包のオプション料金が別途発生するので、
その点を考慮した上で仕入れ商品や
価格決めを行ってください。
④商品内容の差別化:付属品を追加する
付属品を付けて差別化する方法です。
商品本体とは別にあったら便利なもの、
後から追加で買わないといけないものがある
商品に効果的です。
たとえばギターを始めたい人は、初心者セットを選べば
必要なものがすべてついてくるので、それぞれの商品を
別々に買う必要がなく、また買い忘れも防げます。
このように、付属品を追加した場合は
単純にお得感を感じるだけでなく、
本来は別々で買わないといけないところを
1度の買い物で済ませられるメリットもあります。
⑤梱包物の差別化:パッケージ・包装を商品のイメージに合ったものに変更
パッケージ・包装を変更して
差別化する方法です。
商品だけでなく外箱も気にする女性向け商品や、
プレゼントとして贈られやすい商品、
比較的高価な商品などに適しています。
パッケージで差別化している有名な例では、
”Apple”が挙げられるでしょう。
Appleは本体だけでなく外箱のデザインにも
非常に力を入れていることで知られています。
あまりの高級感から捨てられない人もいるくらいで、
このパッケージも少なからず購入者の
満足度向上につながっているはずです。
高価格帯の商品を販売する方や
ブランド価値を上げていきたい方は、
商品だけでなくパッケージや包装にもこだわり
差別化を図る必要があります。
ほかにも、ギフト向け商品は
専用のパッケージを作ることで、
プレゼント用として買われやすくなります。
さらにこちらの商品は、緩衝材の素材に
密度のより高い素材を採用することで
運送中の破損が起きづらいことも
アピールしています。
割れやすいものに関しては、
このような細かい気遣いがされていれば
ユーザーも安心して購入できます。
⑥安心感の差別化:保証期間を付ける
独自の保証期間を付けて差別化する方法です。
大手メーカーの有名ブランドなどは信頼性がありますが、
知名度のないブランドの商品に関しては
「買ってすぐに壊れないかな?」と
心配する人もいます。
そういった人のために商品ページで
保証期間があることをアピールします。
保証期間で差別化している事例は
Amazonでも多いです。
Amazonが販売・発送をしている
Amazonベーシックの商品は、
すべて1年保証が付いています。
スマホアクセサリーブランドで
有名なAukeyは2年保証を付けています。
保証があるのとないのでは、少なからず
コンバージョン率にも影響が出ます。
⑦商品の見せ方の差別化:商品ページを作り込む
商品ページを作り込んで差別化する方法です。
この方法はライバル商品の出来は良いけど
商品ページがダサい、説明が不足しているなど、
商品ページの作り込みが甘い場合に有効です。
どれだけ素晴らしい商品でも、その良さが
お客さんに伝わらなければ買ってもらえません。
実店舗では店員がお客さんに説明しますが、
Amazonでは商品ページがその役割を果たします。
商品ページのチェックポイントは、
次のように複数あります。
商品写真
- 購買意欲を掻き立てる画像か?
- クリックしたくなるメイン画像か?
(メイン画像は検索結果一覧にも表示されるので超重要) - 複数枚の画像で視覚的にわかりやすく説明しているか?
商品説明文
- 単純に商品の仕様や機能だけでなく、
- ターゲットに刺さるベネフィットは書かれているか?
(ベネフィット=その商品を使うことで得られる未来) - 誤字・脱字、違和感のある日本語を使っていないか?
- 漢字、ひらがなの割合はどれくらいか?漢字が多すぎると読みづらい
商品紹介コンテンツの利用
写真と文字を併用して説明する商品紹介コンテンツは、
文字だけの説明よりもわかりやすく、
コンバージョン率がアップしやすい。
商品ページを作る際は、
ユーザーの立場から見て
「欲しい!」と思えるか?
常にこれを考えながら作るようにしてください。
⑧購入者層の差別化:ターゲットを変えて、別のユーザー層に販売する
商品の購入者層をライバル商品と
変えてしまう差別化方法です。
この方法はライバルの商品が強い、
競合数が多い場合などに有効です。
全く同じ商品でも訴求方法を変えることで
ターゲットが変わり、ライバル0の市場で
売れる場合があります。
たとえば、こちらの懐中電灯。
通常のライトとは異なる赤い光を
発する商品です。
商品タイトルを見てわかるように、防災対策や
キャンプ・散歩用として訴求しています。
一方、レビューを見たところ、
次のことが書かれていました。
- 昆虫採集などに使う特殊懐中電灯
- 昆虫は赤い光を識別できないので、
これで照らしても逃げない
以上の点から「昆虫採集用ライト」
としても訴求できそうです。
防災ジャンルやアウトドアジャンルは
市場規模がある程度大きいのですが、
強いライバルも多いのが実情です。
このようにターゲット層をずらし
ニッチなジャンルに移動することで、
強力なライバルなどを避けられる場合があります。
⑨売り込み方法の差別化(1):他プラットフォームの広告を利用する
売り込みの差別化として、Amazonだけでなく
他プラットフォームの広告も利用します。
Amazonでオリジナル商品を販売する場合、
広告の利用なしではまず売れません。
販売開始したばかりの新規商品は、
検索ページの上位に表示されず、
アクセスすらもない状態が続くからです。
新規商品に関しては広告を回して
商品の露出度を高めることで、
売上を上げていく必要があります。
Amazon販売では一般的に、
スポンサーブランド広告など
Amazonの広告を利用しますが、
それ以外にもGoogleやTwitter、Facebook、
Instagramといった他プラットフォームの
広告を利用してもいいでしょう。
他にもプレスリリースサイトで
宣伝する方法もあります。
国内最大級のプレスリリースサイト
「PR TIMES」は法人・個人事業主どちらも
利用可能なサイトです。
費用は、1配信で税抜3万円です。
プレスリリースサイトでは旬の話題に
注目が集まりやすいので、トレンド商品を
扱う人は特に相性がいいです。
うまくいけばメディア関係者が記事化して、
拡散されたりする場合もあります。
⑩売り込み方法の差別化(2):SNSや自社サイトで宣伝する
売り込み方の差別化2つ目は、
SNSや自社サイトで宣伝する方法です。
SNSのフォロワー数が多い人や
バズりツイートを作るのが
得意な人には向いています。
インスタ映えしそうな商品を
売っている人も効果的ですね。
この方法の最大の利点は、
広告運用と違ってお金をかけずに
宣伝できることです。
難易度は上がりますが、
自社商品をSNSで宣伝して
売れるようになれれば最強です。
【重要】その差別化、本当にお客さんが望んでる?
オリジナル商品を販売するなら差別化は必須です。
しかし、なんでもかんでも
差別化すればいいわけではありません。
差別化したことによって
- ユーザーが不要と思っている機能を追加してしまう
- 無料でもいらない付属品を付けてしまう
- 需要が明らかにないデザイン・色で作ってしまう
といった失敗をしてしまう恐れがあります。
こういった失敗はすべて、
購入者目線が抜けていることが原因です。
差別化する最大の目的は、
ユーザーが本当に欲しいと思うものを作り
売上を上げること。
ライバル製品と違うものを作ること
ではありません。
差別化を図る際は、必ず
- その差別化は購入者が望んでいることなのか?
- 需要がある差別化なのか?
を考えるようにしてください。
まとめ
今回はオリジナル商品販売において
他のセラーと差別化する10の方法を紹介しました。
①商品自体の差別化:ライバル商品のレビューから改善点を探して、商品を改良する
②ブランドの差別化:オリジナルのブランドロゴやタグを付けて、プライベートブランドとして販売する
③数量の差別化:セット販売をする
④商品内容の差別化:付属品を追加する
⑤梱包物の差別化:パッケージ・包装を商品のイメージに合ったものに変更
⑥安心感の差別化:保証期間を付ける
⑦商品の見せ方の差別化:商品ページを作り込む
⑧購入者層の差別化:ターゲットを変えて、別のユーザー層に販売する
⑨売り込み方法の差別化(1):他プラットフォームの広告を利用する
⑩売り込み方法の差別化(2):SNSや自社サイトで宣伝する
①〜⑩まですべてやるに越したことはありませんが、
そこまで時間的・金銭的リソースを
割けない人も多いでしょう。
そういった人は参入ジャンルやライバルの強さ、
扱う商品の特徴等から一番効果的な方法を考え、
優先順位を立てて一つずつ実行していってください。
いずれの場合も、
お客さんが求めているものは何か?を常に考え、
それを実現するための差別化をすることを
忘れないでください。