クラファンでアリババ商品を転売する方法とは?おすすめしない理由も-min

 

ネット物販歴25年超え

Amazon中国輸入物販の専門家 加藤さとしです。

 

最近、こんなニュースが話題に

なっていたことをご存知でしょうか?

 

クラファンで1万円のガジェットが、アリババでは1000円で…。高額転売なのか業者を直撃

クラファンで1万円のガジェットが、アリババでは1000円で…。高額転売なのか業者を直撃-min

出典:biz SPA! フレッシュ

 

こちらのニュースの内容を

簡単にまとめると・・・

 

①ある業者がアリババの製品をOEM化したものを

クラウドファンディング(クラファン)で

販売していた。

 

→②購入者がそっくりの商品を

中国の卸サイト「アリババ」で発見。

新開発の製品だと思っていたため、

購入者は失望。

 

→③さらに、原価が購入価格の10分の1だったため、

高額転売に当たるのではないかと業者を指摘。

 

→④TwitterなどのSNSで拡散し、炎上。

 

クラファンを使った物販ビジネスは、

資金を集めやすく売上も上がる方法として

ここ2〜3年、注目を集めていました。

 

また、クラファンでは以前からアリババ製品を

OEM化したものも頻繁に販売されていましたが、

今回の件でそれが問題視されたわけですね。

 

初めにお伝えしておくと、

クラファンでアリババ製品を転売したり

簡易OEM化したものを高額販売する手法は

規約的には禁止されていませんが、やはり

トラブルになりやすいのでおすすめできません。

 

ただし、クラウドファンディングサイト

そのものを否定するわけではないのでご注意を。

 

むしろクラファンは物販ビジネスと相性が良く、

正しく使えばそのメリットは非常に大きいのです。

 

当記事では、ニュースでも取り上げられていた

「アリババ仕入れ・クラファン転売」の詳細や

それがおすすめできない理由を解説。

 

さらに、クラファンは物販ビジネスで

どのように使えば良いのか?についても

深掘りしていきたいと思います。

 

 

クラファンでアリババ商品を転売する方法とは?

クラファンでアリババ商品を転売する方法とは?-min

 

 

そもそも、クラウドファンディングとは?

 

クラウドファンディング(crowdfunding)は、

Crowd(群衆)+Funding(資金調達)の造語です。

 

世に出ていない画期的な製品開発など、

やりたいことや目標があるけど

それを実現するための資金がない。

 

そんな時にクラウドファンディング(クラファン)を通して

自分の思いを発信することで、共感した人から

資金援助をしてもらいます。

 

クラウドファンディング

 

そして、資金援助をしてくれた人には

”リターン”と呼ばれるグッズやサービスなどの

返礼品を提供する。

 

新製品開発のためにクラファンを始めた場合は、

その製品がリターンとなります。

 

これが一般的なクラウドファンディングです。

 

※中には、リターンのない「寄付型クラウドファンディング」

などもありますが、今回は割愛します。

 

こうしたクラウドファンディングは、

国内外の「クラウドファンディングサイト」から

誰でも気軽に行うことができます。

 

国内のクラウドファンディングサイト例

  • Makuake
  • CAMPFIRE
  • GREEN FUNDING
  • kibidango

 

海外のクラウドファンディングサイト例

  • Kickstarter
  • indiegogo
  • JustGiving
  • Demohour

 

 

アリババ仕入れ・クラファン転売の流れ

見ている視線をそのまま手ぶらで撮影できるウェアラブルカメラ_EyesCamera_-_CAMPFIRE__キャンプファイヤー_-min

 

今回のニュースで取り上げられていた業者は、

中国の卸サイト「アリババ」で販売されている

カメラ付きメガネをOEM化してオリジナル商品に。

 

それを、日本国内のクラウドファンディングサイト

「CAMPFIRE」で販売していました。

 

販売価格(支援額)は9,425円〜。

 

OEM化する前の似た製品がアリババで

1,000円程で売られていたようなので、

OEM化の費用等がかかったとしても

利益率は30%を遥かに超えるでしょう。

 

 

アリババで安く仕入れた商品をクラファンで高額転売するメリット

 

アリババ仕入れ・クラファン転売

(簡易OEM販売も含む)には

以下のようなメリットが挙げられます。

 

  • 審査さえ通れば誰でも無料で始められる
  • 在庫を抱えない=在庫リスクがない
  • 初期資金が必要ない=支援してもらった金額で仕入れるため
  • Amazonなどと比べて、競合が比較的少ない
  • 爆発的に売れる可能性がある=販売金額を自由に決めることができるため、利益率が高くなる
  • クラファンの実績をもとに、一般販売でも継続して利益を上げられる可能性がある

 

特に、最近はクラファン人気も相まって

支援が集まりやすい状況のため、

うまくいけば手持ち資金0の状況からでも

何百万円、何千万円という売上を

一気に作ることも可能です。

 

さらに、クラファンでは集まった資金をもとに

商品の製造をするため、余剰在庫を抱えることもなく、

金銭的リスクはほぼ0といえます。

 

 

アリババで安く仕入れた商品をクラファンで高額転売するデメリット

 

一方、アリババ仕入れ・クラファン転売の

デメリットといえば・・・

 

  • クラファン掲載時に事前審査がある
  • クラファンの手数料が10%〜20%かかる

 

くらいで、メリットと比べれば

デメリットは遥かに小さいです。

 

 

クラファンでアリババ商品を転売するのはおすすめしない理由

クラファンでアリババ商品を転売するのはおすすめしない理由-min

 

ここまで見てきた通り、

アリババで仕入れた商品をクラファンで転売

またはOEM化して販売する手法は、

低リスクで利益を出しやすい手法といえます。

 

ですが、最初にお伝えした通り、

アリババ仕入れ・クラファン転売は

おすすめできません。

 

 

規約で禁止されているわけではないが・・・

 

こうした行為がクラファンの規約で

禁止されているのか?と言えば、

答えは”No”です。

 

というのも、クラファンに掲載する際は

事前に審査を受ける必要があります

 

審査は各サイトの規約に則って

実施されます。

 

つまり、サイトに掲載できているものは

「審査に通った=規約に準じている」

ということです。

 

さらに、今回のニュースで取り上げられたのは

OEM製品でしたが、まだ日本に上陸していない

海外製品をそのまま転売するのも問題はなく、

実際そのような製品もクラファンでは

多数販売されています

 

 

アリババ仕入れ・クラファン転売をおすすめしない理由は「トラブルになりやすいから」

 

では、なぜアリババ仕入れ・クラファン転売が

おすすめできないかと言うと、やはり今回のように

購入者側とトラブルになりやすいから」です。

 

トラブルになりやすいと考えられる

原因は主に次の2つです。

 

①利用者が真に求めるのは

”まだ世に出てない製品”or”手に入らない製品”だから

 

②アリババにある商品は誰でも購入できる上に、

原価まで分かってしまう

 

 

利用者が真に求めるのは”まだ世に出てない製品”or”手に入らない製品”

 

クラファンで販売するにあたって、

まず支援する人はどのような製品が欲しいのか?

を考えなければいけません。

 

CAMPFIREはクラファンについて

次のように説明しています。

 

新しいモノや体験と出会える-音楽、本・漫画、アート、映画、プロダクトなど様々なジャンルの実行者が利用しています。世の中にまだない、新しくて面白い製品やサービスをさがすことができます。

 

上記の通り、クラファンの特徴の一つは

世の中にまだない、新しくて面白い製品や

サービスをさがすことができる点」です。

 

そして、支援者も同じような認識があり、

クラファンを通じて

 

  • まだ世に出回っていない製品
  • 日本で通常手に入らない製品

 

主にこういった製品を探しています。

 

まだ世に出回っていない製品とは、

「世界で誰も開発していない画期的な製品」

と言い換えられます。

 

日本で通常手に入らない製品とは、

ネットなどを使っても普通は手に入らない

海外限定の製品です。

 

 

アリババにある商品は誰でも購入できる上に、原価まで分かってしまう

 

一方、アリババの商品

どうでしょうか?

 

すでに販売されているものなので、

「まだ世に出回っていない製品」

ではありません。

 

仮にOEM化したものでも、やはり

世界で誰も開発していない画期的な製品

とは言いづらいでしょう。

 

また、アリババの商品は購入時に

代行業者を使う必要があるなど

購入ハードルは多少高いものの、

ネット上から誰でも買うことが可能です。

 

この点からも

「日本で通常手に入らない製品」

とは言えません。

 

つまり、アリババ製品の単純な転売や

簡易的にOEM化した製品の販売は

クラファン支援者が求めるものと

根本的にズレている可能性があるということです。

 

これがトラブルになりやすい原因といえます。

 

さらに問題なのが、アリババ製品は

誰でも原価がわかってしまうことです。

 

やはり自分が購入した値段よりも

はるかに安い値段で同じものが売られていたら

誰でも不満を感じます。

 

結果として今回のニュースのように、

仮にOEM化した製品であっても

「高額転売だ!」と炎上してしまうのです。

 

 

クラファンで物販ビジネスをする王道の方法

クラファンで物販ビジネスをする王道の方法-min

 

では、クラファンではどんなものを

扱うべきなのか?

 

それは次の2つです。

 

自社で0から開発した画期的な商品

海外メーカーと独占契約を結び、直仕入れした商品

 

 

自社で0から開発した画期的な商品を販売する

 

自社で0から開発した画期的な商品は

支援者のニーズとマッチします。

 

技術力やアイディアはあるけど、

それを実現するための資金がない。

 

そういった企業はクラファンで資金を集めて

商品開発、販売をすることが適しています。

 

これこそが元来のクラファンの姿

と言えるでしょう。

 

ただ、特別な技術を持たない零細企業や

個人事業主が商品を0から開発することは

簡単ではありません。

 

そこで、次に挙げられるのが

海外メーカーと独占契約を結んだ商品を

販売することです。

 

 

海外メーカーと独占契約を結び、直仕入れした商品を販売する

 

アメリカやヨーロッパのメーカーから

日本での販売代理権・独占権を取得し、

直仕入れした商品を販売する方法です。

 

海外ECサイトや海外のクラファンに

掲載しているメーカーにコンタクトを取ったり、

現地の展示会に足を運んで交渉をします。

 

この方法は本来、独占契約を結ぶため、

まとまった仕入れが必要で、

資金もある程度用意しなければいけません。

 

ですが、クラファンであれば

資金を調達してから仕入れるため

初期資金もほとんどいりません。

 

余剰在庫も発生しないので、

基本は在庫リスクも0です。

 

もちろん契約交渉などの準備は必要ですが、

クラファンで売ることにより独占契約のデメリットである

初期資金&在庫リスクをなくすことができるのは

大きな利点です。

 

商品開発が難しい、まとまった資金を用意できない方は

海外メーカーと独占契約を結んだ商品をクラファンで

売るのが合っているでしょう。

 

 

まとめ

 

アリババで仕入れた商品や簡易OEM化した商品を

クラファンで売ること自体は、現時点では違法でも

規約的に禁止されているわけでもありません。

 

しかし、そういった商品は

クラファンの本来のコンセプトである

「まだ世に出ていない画期的な製品が欲しい」とマッチせず、

今回のようなトラブルが起こりやすいです。

 

なので、クラファンで売るのであれば、

 

  • 自社で0から開発した画期的な商品
  • 海外メーカーと独占契約を結び、直仕入れした商品

 

といった商品を用意する。

 

もしアリババ製品の転売や簡易OEM化したものを

扱うのであれば、Amazonなど他のプラットフォームを

利用することをおすすめします。