加藤です。

 

先日、テレビ朝日系列のインターネットテレビ

AbemaPrime」という

情報番組から、ある転売絡みの事件について

取材を受けました。

 

これがそのときの映像です。

 

 

番組のことは何も知らず当日を迎えたので、

吉本興業の小藪さんがメインMCで

びっくりしました(^^;)

 

今日の記事は、その取材テーマとなった

転売にまつわる問題についてです。

 

最近、「転売」「せどり」に対する

世間的なイメージが悪くなっていますが、

 

「転売」「せどり」で何をすると違法となり

逮捕されてしまうのか。

 

はっきりと答えられるでしょうか?

 

最近起きた、

「中国人による高島屋の転売事件」などの

転売屋が起こした事件を例に、

その線引きについて解説していきますね。

 


加藤さとし

通常の転売は決して犯罪ではありません。でも、”ある一線” を超えてしまうと、違法となるのです。

 

中国人による悪質な買い占め転売問題について

中国人転売ヤーが高島屋限定フィギュア商品を買い占めた事件

 

つい先日京都の高島屋で起きた、

「中国人転売ヤー買い占め事件」

ご存知でしょうか?

 

「スーパードルフィー」という

世界的に人気のフィギュアシリーズがあるのですが、

その中でも限定100体で発売されたロリーナ人形を、

 

すべて「1人の中国人転売ヤーが買い占める

といった驚きの事件が起きたのです。

 

買えるのは一人2個まで、100体のみ発売ということで、

朝早くから高島屋にはスーパードルフィーの

ファンが集まっていました。

 

しかし、そのファンを尻目に、

先頭にいた一人の中国人転売ヤーが

100体の商品を買ってしまったのです。

 

高島屋で起きた「中国人転売ヤー買い占め事件」についての概要

 

中国人転売屋による被害者の声

 

 

上記でも記載しましたが、

このロリーナ人形は本来「1人あたり2体」

までしか買えない商品です。

 

しかし、

問題の中国人転売ヤーは「並び屋」と呼ばれる

アルバイトを50人雇って

会場の整理券をすべて独り占めしたのです。

 

その人形は、

1体12万4,200円で販売され、

合計100体で1,242万円。

そんな大金を一人の中国人らしき人物が

すべて支払ったということです。

 

この方が本当に中国人であれば、

消費税8%が還付されるので、

 

実質1,092万円で購入できた

ことになります。

 

そしてこの限定フィギュア。

18から20万で中国ECサイトのタオバオなどで

転売されていますので、

ざっと800万円の利益です。

(すべて売り切れば、ですが)

 

 

supreme渋谷店近くで中国人転売ヤーがスタッフに暴行した事件

 

まずは下の動画をご覧ください。

 

 

アメリカ発の人気ブランド

「Supreme」(シュプリーム)。

 

オークションサイトなどで

ボックスロゴのTシャツやパーカーが

高額で取引されていることで有名です。

ご存知ですか?

 

人気商品が発売されるときは、

前の日から泊まりで並んでいる人がいることで

有名なのですが、

 

スタッフから注意された

多数の中国人の転売ヤーが

暴力(集団リンチ)を起こす事件が発生しました。

 

  • Supremeの行列に並んでいたマナーの悪い中国人を注意したのがきっかけで暴力に発展した。
  • 転売目的がばれてトラブルに発展した。

 

という上記2点の理由から事件に

発展したといわれています。

 

しかも、中国人たち12人が一人のスタッフに対して

傘で叩いたりしているので恐ろしいです。

犯人は逃走したそうですが、捕まったのでしょうか…

 

 

iphone6 中国人による買い占め転売事件

 

 

 

iphone6 中国人による買い占め

 

 

こちらは結構前の話ですが、

2014年、心斎橋アップルストアでの事件です。

 

当時、新発売されるiphone6の販売初日に

転売目的に中国人たちが、商品を求めて

「中国人100人が店に押しかけてきて一部が暴れだす」

という事件が起こりました。

 

「中国からわざわざiphone6を買うために来て

2日間も並んだのに、売り切れなんてふざけるな!違法だ!」

という理由で大声で暴れだしたそうです。

 

どちらが違法なのやら分からないですよね (^^;)

 

 

転売が違法だと勘違いされてしまう3つの理由

 

転売が違法だと勘違いされてしまう3つの理由

 

 

 

モラルない転売ヤーや中国人によりイメージが悪くなっている

 

先ほど、中国人転売ヤーによる事件を

3つご紹介しました。

 

あなたどう思いましたか?

 

加藤がもし一般人だったとして、

高島屋やSupremeで商品が買い占められていることや

問題を起こしている事実を知ったら、

「転売 = モラルがない行為」

という印象を持つでしょう。

 

しかも、

金儲けのためにやっていることなので、

さらに印象は悪くなりますよね。。。

 

そして、詳しく分からないけど、

なんとなく、違法のような気がしてしまいます。

 

でも、ここで強調したいのは、

転売は違法ではない!

ということ。

 

そもそも転売は、商売の基本で、

「安く仕入れて高く売る」

をやっているだけで、なにも違法ではありません。

 

しかも、

手軽にできる転売は、副業に向いているのです。

 

ただ、先ほど紹介したような、

一部のモラルがない転売ヤーや中国人業者のおかげで、

 

  • 違法と思われたり
  • 実際に法律を犯して逮捕者がでたり

 

いっそう転売は怪しくダークなイメージになっています。

 

 

実際に違法行為をして転売で逮捕者が出ているのも事実…

 

 

転売で逮捕

 

 

 

高島屋のフィギュア転売事件のように、

 

モラルがない転売行為

   ↓

イメージが悪くなる

   ↓

逮捕者も出る

 

となると、もう世間のイメージ的には

転売は違法になってしまうのも仕方がありません。

 

この場合、実際には違法かどうかは問題ではなく、

結局は世間がどう判断するか?

こそが問題ですよね。

 

以上が、転売のことを違法と思う人が増えている

原因です。

 

ただ、繰り返しますが、

転売ビジネスは違法ではありません!

 

転売ビジネスは、副業に向いている

とても優れた手法なのです。

 

でも、なぜ転売で犯罪を犯して

逮捕者が出てしまうのか・・・?

 

法律を軽視して、

知らずに違法行為をしてしまったから

に他なりません。

 

もちろん社会人ですので

「知らなかった」では通りませんよね。

 

ただ、世間では「稼げるから」という理由で

浅い知識のまま、主婦や学生さんたちが

軽い気持ちで転売を始める人が多いです。

 

それが実は違法行為で、逮捕されてしまった・・・

といったケースもしょっちゅう起こっています。

 

何かしらお金儲けをする際は、

思いつきだけでやるのではなく、

周りを見てからすべきです。

 

注意点として、

本来であれば、商売として転売をするには、

「古物商」の免許が必要となります。

各都道府県の警察で取得できます。

 

古物商の資格を取らずに、

営利目的で中古品を販売するのはNG。

 

とはいえ、実際にこの免許を持っている人は

ほとんどいないでしょう。

 

ただ、ごく稀にですが、

悪質な違法行為と判断された場合は、

逮捕されてしまう場合があることは

知っておいてくださいね。

 

その他には、

 

  • 偽物品を転売(知っている、知っていない関係なく違法)
  • 盗品を転売

 

などの違法行為で逮捕されるケースがあります。

 

ひとつ言えることは、

法律を軽視せずにまっとうに転売ビジネスを行えば

逮捕されることはありません。

 

結局は、

高島屋の買占め事件同様、

「人間としてのモラル」が大切なんですね。

 

モラルが崩壊すると、

違法行為も平気になってくるのが人間ですから

くれぐれも気をつけてくださいね。

 

 

ダフ屋と転売のイメージが同じになっている

 

 

ダフ屋は条例違反

 

 

 

転売で「違法 逮捕」とGoogle検索してみると、

転売ではなく、ダフ屋行為

逮捕されているケースも見かけます。

 

実は、条例違反の犯罪と一緒にされてしまい、

転売のイメージが悪く(違法)なっている

といった背景もあるのです。

 

では、

なぜダフ屋行為は違法なのか?

それについての解説です。

 

「ダフ屋行為」というのは、

日本国の法律では禁止されていませんが

都道府県の迷惑防止条例で禁止されています。

 

転売は、「安く仕入れて高く売る」ことで、

ダフ屋行為も一見同じに見えますが、

 

  • チケットを転売するために買い占める
  • アーティストの人気にあやかり高額で販売
  • 公共の場で販売している

 

以上の点が転売との違いで、

「迷惑防止条例」に違反することになります。

つまり違法行為です。

 

  • 転売 = モラルがある
  • ダフ = モラルがない

 

と覚えても良いかと思います。

 

ちなみに、ダフ屋の「ダフ」とは

「札屋」をひっくり返して作られた言葉です。

 

「札屋」とは、入場券などを買い込んで

高額で売りつける商人のことを指します。

昔から、そういう人たちはいたんですね。

 

 

転売は犯罪ではない。でもこんな注意が必要!

 

 

 

転売自体を犯罪とみなす法律は、

今のところありません。

 

違法となるケースがあるだけで、

モラルある転売は、合法なのです。

 

先ほど説明した、

 

  • コピー商品の販売
  • ダフ屋行為
  • 古物商免許なし(厳密に見ると)

 

以上の行為は、違法となります。

 

ただし、今の日本では

「違法」か「違法ではない」だけで区分けすると

生活ができない、という問題もあります。

 

たとえば、黄色信号で自動車が突っ切るのも、

歩道を自転車で通行するのも、

厳密には、道路交通法を違反しています…

 

でも、実際には皆さんやっていますよね。

 

そういう点から見ても、

やはり転売で注意すべきなのは

「モラル」だと言えます。

 

明らかにモラルのない違法なビジネスは、

いつ逮捕されるか分からないですし、

精神的に良くありませんよね?

 

そして、たとえあなたが違法だと

知らなかった場合でも、

悪気がなくても、アウト!です。

 

ですから、転売をするときは

加藤のブログ記事など、周囲の情報を

しっかりと調べてからスタートしましょう。

 

以下は、良く状況を調べずに

勢いだけで転売をやってしまった末路です。

こんな危ない事例にならないよう、注意してくださいね。

 

 

実際に違法行為を行って逮捕された事例

 

チケット転売

 

この事件は、

EXILEのコンサートチケットを

転売目的で大量に購入し逮捕された例です。

 

このように

チケットを転売して稼ぐために、

つまり、利益目的で買って売っている

見なされると、迷惑防止条例が適応されてしまいます。

 

これがダフ屋行為ですね。

 

では、

チケットを購入した後、急な予定が入り

いけなくなったら売ってはいけないの?

という疑問が出てくると思いますが、

 

その場合はもちろん

違法にはなりません。

 

理由は、

「利益を得る目的で

仕入れた訳ではないから」ですよね。

 

ですが、条件もあります。

 

定価より高い価格で販売したり、

一回だけではなく何度も販売したりすると、

転売とみなされる危険もあるので、

こういう点には注意しましょう!

 

チケット転売は、

定期的に取り沙汰されていて、

 

  • 嵐のコンサートチケット
  • ポールマッカートニーのチケット
  • 3代目Jソウルブラザーズのチケット

 

などの転売が過去に違法行為と判断され、

逮捕者が出てニュースになってます。

 

その時、

儲かればよいなどといった考え方は、

必ず痛い目にあうのでやめましょう。

 

ただし、今後はこういう逮捕事例も

以下の理由で少なくなっていくでしょう。

 

 

チケット転売は「迷惑防止条例」以外でも違法になる

 

チケットは、

企画側で「使用の無効化」ができます。

 

そして、

その無効化されたチケットを

転売した場合、

「詐欺罪」にもなり得ます。

 

過去には、

 

  • 嵐のツアー
  • USJのチケット

 

なども無効化され、

詐欺罪の適用対象になったことがありました。

 

チケットの取り締まりは、この数年で

年々対策が取られてより厳しくなっていますので

チケット転売はリスクが高く、

オススメできません!

 

「簡単にできるから」といって

気軽に転売してしまうと、取り返しがつかない

事態になってしまうので本当に要注意です。

 

 

お酒、アルコール系商品の転売も、問題とみなされて摘発された実例

 

 

たとえAmazonやヤフオクなどであっても

アルコール飲料の販売で利益を得たいなら、

「酒類販売業免許」が必要です。

 

原則としては、ですが。

 

酒類販売業免許を持っていなくて(無免許)

酒類の販売をした場合は、

1年以下の懲役または、20万円以下の罰金

を課せられるので、注意が必要です。

 

ちなみに、

今現在、お酒数本を転売する程度じゃ、

現実的には無免許販売とはみなされていません。

 

ですが、先ほどもお話しした通り、

自分では問題ない、危険ではないと思っていても、

周りから「転売目的である」とみなされれば、

そこまでですよね。

 

あと、お酒類のインターネット転売は、

税務署からも昔からチェックされています。

 

利益目的とみなされ、後から追徴課税で

税金を持って行かれた事例について

3つのケースをご紹介しておきましょう。

 

「事例その1」

以前から時々ヤフオクで

レアな焼酎を転売していたら、

「酒類販売業免許をお持ちですか?」

と税務署からお尋ねが来て、パソコンを持っていかれ

後からごっそり税金を持って行かれた。

 

「事例その2」

ヤフオクでお小遣いの足しに

年に合計30万円、利益は数万円程度で

お酒を売っていたら、

いきなり税務署がたずねて来て、

数年前の購入資料の提出を求められた。

 

昔のことなので資料が残っていないと返答すると

多めに追徴課税されてしまった。

 

「事例その3」

手作りのお酒をこっそり無免許で販売していたら、

税務署から連絡が来て、売上や経費の資料を

すべて提出するように支持された。

そして、そもそも違法だと言われた。

 

こういった実例にあるとおり、

お酒類の商品転売についても、

昔から取り締まりが厳しいです。

 

ヤフオクなどで少しお酒を売っただけで

事件になったケースもいくつもあります。

 

 

物販の基本は転売。転売が禁止されるとどうなる?

 

物販の基本は転売

 

 

最近でこそモラルがない人たちのせいで、

違法な転売など

悪い部分ばかり目がいきがちですが、

本当はすばらしいビジネスです。

 

でも、考えてみて

もらいたいのですが・・・

 

日本に無数にある「商社」というのは、

海外のメーカー会社から

仕入れてきた様々な商品に

利益を乗せて、販売しています。

 

こうして聞くと

普通のビジネスですよね?

 

でも、距離や金額といった

スケールが大きく、

一般人には真似できないというだけで、

すべて「転売」には

変わりありません。

 

ただ、海外の商品を仕入れて

販売されている、と言われても、

イメージを想像しにくいですよね。

 

一方、私たちの身近にある人気商品を

転売されてしまうと、どうでしょうか?

 

一瞬で想像がつきますし、

どうしても利害関係が出てくるので

イヤな気持ちになってしまいますよね。

 

加藤も、もし好きなスニーカーを

目の前で買い占められたら。。。

ムカッと来てしまいます(^^;)

 

でもここで、そんな気持ちを抑えて、

冷静に考えてみましょう。

 

転売は、「商売の原理原則」です。

 

仮に、転売はダメ!となった場合・・・

 

もし、アメリカのあるメーカー商品が

欲しい場合、あなたはわざわざアメリカまで

行かなければなりません。

 

そこまでのお金、時間を

考えるとかなり厳しいですよね。

 

誰かが商品をリサーチしてくれて、

輸入してくれているからこそ、

そんな負担なく、商品を入手できます。

 

今、我々がお店で見かける商品は、

そんな努力により、海外から

誰かが届けてくれているものばかり。

 

冷静に考えてみると、

これって凄いことだと思いませんか?

 

まさに、

  • 人の役に立つ
  • 人に喜ばれる

行為ですよね。

 

 

(まとめ)転売は、喜ばれてなんぼ。人を悲しませてはいけない

 

 

本来、ビジネスというのは、

Win-Winでなくては長続きしません。

 

誰かが悲しむような商売をしても、

どこかで問題やトラブルが発生して、

すぐに終わります。

 

そんなビジネスやりたくはありませんよね。

 

たとえば、中国人の

高島屋の買占め事件の場合も、

 

無理やり一人で仕入れる
   ↓
欲しい人が買えない
   ↓
人形の価格が高騰する

 

この場合、転売屋の人しかWinとなりません。

 

メーカーや他のファンには

迷惑をかけているだけです。

 

そして、高島屋側に

一人に買い占められないよう

対策されるので、次回はもうできません。

 

西城秀樹さんの葬儀配布品

ヤフオクなどで高額で出品、

転売されてしまい、

批判が続出したのも同じことですよね。

 

西城秀樹さんのヤフオク転売事例

 

いくらお小遣いが稼げるとはいえ、

心の底からこんなことをしたいか?

と聞かれると、誰もしたくないはず。

 

結局は、モラルが重要なんです。

 

正しい転売とは、

 

  • 手に入れにくい物を届ける
  • 適正な価格で販売する
  • 買う人に喜んでもらえる

 

以上の3点が、本来の転売のあり方

ではないかと思っています。

 

  • 独占して買い占める
  • 価格高騰を狙う
  • 人の気持ちを踏みにじる

 

目先のお金に目がくらんで

こんなモラルのない転売をしても

長続きしません。

 

そんな悲しいことをしなくても、

もっとストレスもなく

稼ぐことができる手法があります。

 

せっかく転売をやるのなら、

長く続けられる、安心・安全な手法を

取り組みましょう(^^)