ネット物販歴20年超の専門家 加藤さとしです。
Amazon出品時にかかる手数料がよく分からないけど、
とりあえず仕入れて出品してみよう!
もしそう思っているのであれば、
今すぐこの記事を読んでおかないとキケンです。
なぜなら、
Amazonの各手数料を事前に把握しておかないと、
大きく損をしてしまうリスクががあるからです。
手数料を軽視して、ドンブリ勘定をしていたせいで、
実際は利益がまったくなかった・・・
なんてことも実際によくある話。
もちろん、Amazonの手数料については
公式サイト内に記載されています。
でも、FBAに関わる手数料は特に
項目が多く分かれているうえに
プラン・商品の種類・重さ等などで変わるため、
計算するのが非常に面倒です。
しかし、Amazon出品で利益を出すには
手数料を正確に把握しておくことが超重要。
どれだけ良い商品を売っても、
正確な手数料計算ができなければ
どうなるでしょうか?
”利益<費用”となり、
売れば売るほど赤字になる・・・
という可能性もありますよね。
この記事を読んでもらえれば、
Amazonへ出品する際にかかる手数料について、
初心者の方にもサクッと理解してもらえますよ。
加藤さとし
超重要!Amazon販売手数料(FBA含む)の一覧
まずは、Amazonへ出品・販売時にかかる
費用となる手数料一覧を見てみましょう。
この内容は、今後Amazon物販で稼ぐなら
絶対に頭に入れておくべき重要情報です。
※(3)は商品の種類による
商品保管、配送、カスタマーサポートを代行してくれるサービス
「FBA」を利用して商品を販売する場合、
(1)〜(5)は、ほぼ100%発生します。
(6)以降は必要な際に発生しますが、
(8)は商品の種類やサイズによって
高額な費用が発生するケースがあるので、
頭に入れておきましょう。
次章からは、各手数料を見ていきます。
自分の商品の場合、どの費用がかかるのか
チェックしてみてください。
Amazonでは「大口出品」「小口出品」でかかる手数料が違う
Amazonで商品を売るには
- 大口出品
- 小口出品
上記どちらかの出品プラン
(アカウント)を選ぶ必要があります。
大口出品と小口出品の違いは
以下のとおり。
どっちがいいの?と思うかもしれませんが、
小口出品は様々な制限があるため、
実際にはビジネスには使えません。
特に、小口出品の大きなデメリットである
- カートの獲得資格がない
- 出品カテゴリーに制限がある
- 新規出品ができない
といった点は、間違いなく
売上を伸ばす際の障壁になってしまいます。
つまり、
Amazon物販を稼ぎたいなら、
大口出品アカウントが必須ということですね。
大口出品と小口出品では、
それぞれ以下の手数料がかかります。
大口出品 | 小口出品 | |
月間登録料or基本成約料 | 月額4,900円 | 1商品販売につき100円 |
販売手数料 | 8〜45% | |
カテゴリー成約料 | 80円〜140円 |
加藤さとし
Amazonの出品プラン別で発生する「月間登録料」と「基本成約料」
大口出品アカウントでは、商品販売の有無に関わらず
月額登録料4,900円がかかります。
小口出品アカウントでは、商品を一個販売する毎に
基本成約料100円が発生します。
そのため、単純計算をすると
毎月の販売数が50個を超える場合は
大口出品の方がお得になります。
Amazonで商品を販売した時にかかる「販売手数料」
販売手数料は、大口出品・小口出品、
いずれの場合も商品販売時に発生します。
金額は、出品する商品のカテゴリー
によって変動します。
*販売手数料=商品代金の総額×販売手数料率
商品カテゴリー | 販売手数料率 |
Kindle アクセサリ | 45% |
本 腕時計海外ブランド【(並行輸入品)、国内ブランド(逆輸入品)は6%】 ホーム【家具・インテリア・キッチン】(浄水器・整水器・生活家電は10%) | 15% |
エレクロトニクス、カメラ、パソコン)付属品 | 10%(最低50円) |
ドラッグストア スポーツ&アウトドア カー&バイク用品 ホームアプライアンス おもちゃ&ホビー ビューティー(一部ブランドは20%) 食品&飲料(ビール・発泡酒は6.5%) | 10% |
エレクトロニクス (AV機器&携帯電話) カメラ パソコン・周辺機器 楽器 大型家電 | 8% |
Amazonでメディア商品が売れると発生する「カテゴリー成約料」
この記事を読んでいる人には
無関係だと思いますが、
メディア商品(本、ミュージック、ビデオ・DVD)
の販売時には、カテゴリー成約料が徴収されます。
金額は、商品カテゴリーによって
以下のようになります。
商品カテゴリー | カテゴリー成約料 |
書籍 | 80円 |
ミュージック、DVD、ビデオ(VHS) | 140円 |
Amazonの「FBA」を使うと必ず発生する2つの手数料
Amazonには、
FBA(フルフィルメント by Amazon)
という便利なサービスがあります。
FBAはAmazonの倉庫に商品を送ると、
在庫の管理から、注文が入った時の発送、
返品対応までAmazonが代行してくれる
素晴らしいサービスです。
このサービスを利用すれば、
在庫の保管場所を確保する必要がなくなり、
また発送作業やクレーム対応といった
利益に直接結びつかない部分にかける時間を
極限まで減らすことができます。
さらに、FBAを利用している場合、
商品に「prime」マークが付くため
ユーザーからの信頼度が上がり
購入につながりやすくなるという
メリットもあります。
そんなFBAを利用するには
もちろんお金がかかります(^^;)
FBAの手数料は、以下の2つから
構成されています。
- 配送代行手数料
- 在庫保管手数料
この2つの手数料について解説していきましょう。
1.AmazonFBA倉庫での配送作業にかかる「配送代行手数料」
「配送代行手数料」は、
出荷・梱包・配送
といった作業にかかる手数料で、
商品が売れた時に初めて発生します。
配送代行手数料の金額は、
以下4つの商品区分によって異なります。
※「小型で低単価の商品」の販売価格上限は1,400円
小型・低単価商品のAmazon手数料
取り扱う商品が
- メール便サイズ
- 販売価格1,400円以下
- 重さ950g以下
- 過去4週間で25個以上の販売実績
この4つの条件を満たす場合、以下の
「小型・低単価の商品」の安い手数料で
販売が可能になります。
商品販売価格 | 400円以下 | 401円〜600円 | 601円〜800円 | 801円〜1,400円 |
寸法①30×23.5×2.3cm以下 | 119円 | 139円 | 159円 | 179円 |
寸法②20×17×3.3cm以下 | 129円 | 149円 | 169円 | 199円 |
ただし、この手数料を適用させるには
「FBA小型・軽量商品プログラム」
への申請が必要です。
申請しない限り、上記条件を満たす商品でも
「小型商品」の料金が適用されてしまうのでご注意を。
※2019年4月より、以下のように超改悪されてしまいます。
・適用価格:1400円以下 → 1000円以下に
・送料:121円〜203円 → 一律198円に
加藤さとし
小型商品のAmazon手数料
寸法 | 25×18×2.0cm未満 |
商品+梱包資材の重量 | 250g未満 |
配送代行手数料/個 | 252円 |
「小型商品」の配送代行手数料は
すべて1個あたり一律252円となります。
このように「梱包後のサイズと重量」によって
配送代行手数料は変動します。
ここで注意すべきは、
梱包後のサイズ、梱包後の重量
どちらかが規定を超える場合、
小型商品としては見なされず、
上位の商品として見なされる点です。
加藤さとし
標準商品のAmazon手数料
寸法 | 33×24×2.8cm未満 | 60cm未満 | 80cm未満 | 100cm未満 |
商品+梱包資材の重量 | 〜1kg | 〜2kg | 〜5kg | 〜9kg |
配送代行手数料 | 354円 | 397円 | 419円 | 490円 |
「標準商品」に該当する場合、
寸法と商品+梱包資材の重量によって
配送代行手数料は変動します。
大型商品のAmazon手数料
寸法 | 60cm未満 | 80cm未満 | 100cm未満 | 120cm未満 | 140cm未満 | 160cm未満 | 180cm未満 | 200cm未満 |
商品+梱包資材の重量 | 〜2kg | 〜5kg | 〜10kg | 〜15kg | 〜20kg | 〜25kg | 〜30kg | 〜40kg |
配送代行手数料 | 565円 | 678円 | 764円 | 889円 | 940円 | 983円 | 1,393円 | 1,569円 |
「大型商品」も標準商品と同様、
梱包後のサイズと重量によって
配送代行手数料は変動します。
なお、大型商品のサイズは200cm、
重さは40kgが上限です。
この上限を超える場合
FBAサービスは利用できません。
※小型、標準サイズのFBA販売代行手数料も
およそ20円〜50円が値上げされます。
2.AmazonFBA倉庫で保管している商品にかかる「在庫保管手数料」
「在庫保管手数料」は、
Amazonの倉庫で保管されている
すべての商品に対して毎月発生する手数料です。
意識していないと気づきにくいのですが、
在庫期間が長く、大きなサイズの商品ほど
高額になるので注意が必要です。
在庫保管手数料は、
以下のように計算します。
ちょっと複雑ですね。
在庫期間 | 小型・標準サイズ | 大型サイズ | |
月額基準金額 | 1月〜9月 | 5.070円 | 4.290円 |
10月〜12月 | 9.000円 | 7.615円 |
月額基準金額というのは、
在庫期間と商品区分の2つによって変動します。
(例)在庫保管手数料の計算例
- 商品サイズ(およそ):4×30×31cm(標準サイズに該当)
- 在庫期間:4月1日〜4月30日
- 保管日数:30日
- 当月の日数:30日(4月は30日まで)
- 月額基準金額:5.070円
計算式
5.070円×(4×30×31/10×10×10)×30/30
=5.070×3.72
=約18円
ちなみに、すでにAmazonで販売中の商品なら、
FBA料金シミュレーターを使うことで
この「在庫保管手数料」も自動計算してくれる他、
各Amazon手数料を把握できるので便利です。
AmazonFBAを使う際にかかる、その他手数料とは?
ここで紹介するAmazonの手数料は、
ケースバイケースで随時発生する
可能性があるものです。
Amazonから商品の返送・所有権の放棄にかかる手数料
Amazonで商品を販売していると
販売不可となった商品在庫が増えていきます。
一番多いのは、「購入者からの返品」です。
そして、この返品不可商品についても
在庫保管手数料の対象となります。
そのため返送もしくは所有権の放棄を
なるべく早く取る必要があります。
そんな不良品に対して、
Amazonの倉庫から自分の元へ返送してもらうか
所有権を放棄(=廃棄)してもらうか
どちらかを選ぶ必要があります。
この時、商品サイズによって
以下の手数料が発生します。
小型・標準サイズ | 大型サイズ | |
返送 | 51円 | 103円 |
所有権の放棄 | 10円 | 21円 |
加藤さとし
ファッションカテゴリ商品で返品時にかかる手数料
これは、「ファッション」のカテゴリ商品のみ
かかる手数料です。
もし、30日間の返品送料無料期間内で
返品されてしまった場合は、
配送代行手数料と同額の
「購入者返品手数料」が発生します。
- 小型商品:226円
- 標準商品:360円
- 大型商品:662~1,398円(サイズによって変動)
Amazon倉庫で在庫を長期間保管している場合にかかる手数料
Amazonの倉庫(Amazonフルフィルメントセンター)に
365日間以上保管している在庫品に対しては、
「長期在庫保管手数料」が徴収されます。
金額は、1,000立方cm3(10×10×10cm)あたり
月額17.45円です。
毎月15日に、在庫内のチェックが実施されます。
なお、長期在庫保管手数料の最低金額は
1点あたり10円となっており、
長期在庫保管手数料と最低金額10円の
いずれか大きいほうが適用されます。
加藤さとし
Amazon倉庫への納品時に不備があった場合にも、手数料が取られます・・・
FBAサービスを利用するには、Amazonの倉庫へ
商品を納品することになります。
その際、納品ルールを守らないで納品すると
受け取り拒否をされてしまうか、
Amazonの裁量で受領される場合があります。
この時に発生する費用が
「納品不備受領作業手数料」です。
金額は、ルール違反した内容や
初めてのルール違反なのか
2回目以降なのかで異なります。
問題のタイプ | 初回 | 2回目以降 |
ラベルの貼付不備 | 50円 | 80円 |
ビニール袋での梱包が必要 | 90円 | 100円 |
エアキャップでの梱包が必要 | 90円 | 120円 |
テープでの梱包が必要 | 50円 | 80円 |
加藤さとし
Amazonにラベル貼り付け代行を依頼する時にかかる手数料
Amazonは、ラベル貼付けを出品者の代わりに
行ってくれる「FBA商品ラベル貼付サービス」を
提供しています。
この時に発生する手数料は
以下のとおりです。
かなり割高なのでオススメしません。
商品サイズ | 1枚あたりの料金 |
小型・標準商品 | 20円 |
大型商品 | 50円 |
Amazonの梱包準備サービスを利用した場合にかかる手数料
同じく、梱包をAmazonが代わりに
行ってくれるのが「FBA梱包準備サービス」です。
この時に発生する手数料は
以下のとおりです。
これも割高なので、中国輸入には不要です・・・
商品カテゴリー | 小型・標準サイズ | 大型サイズ |
袋入れ | 25円 | 90円 |
テープ貼り | 20円 | 50円 |
エアキャップ+ラベル貼り付け | 50円 | 140円 |
Amazonの経費・手数料を自動計算してくれる「アマテラス」
ここまで見てきたように、
Amazonで出品・販売する際は
手数料が発生します。
さらに、商品を海外から輸入する場合は、
- 仕入れ商品原価
- 代行業者手数料
- 国際関税
- 国際配送料
こういった費用もかかります。
初めにお伝えしたとおり、
物販・転売ビジネスで利益を上げるには、
売上と手数料等の費用を正確に
把握することが必須ですが・・・
これらの費用をその都度計算するのは
正直言って、すごく面倒です。
しかし、加藤が開発した
AmazonSEO分析ツール&リサーチツール
「アマテラス」なら、こういった経費計算を
一発で行うことができます。
アマテラスでは
- Amazon検索順位の追跡
- 売上・経費集計
- 競合商品の調査
といった売上アップに欠かせない
様々な情報を効率的に取得できます。
アマテラスは、これからAmazon販売に
本腰を入れていく方の強力なサポート役になるので、
ぜひ導入して売上アップを目指してください!
まとめ
今回はAmazonの出品・販売手数料
について徹底的に解説しました。
各手数料を把握していると、
アリババなどで中国のオリジナル製品候補を
見つけた際、すぐに利益計算が可能になり、
ビジネスにスピードが生まれます。
今回の内容を再度読み返して
自分には何の手数料が必要なのかだけでも
理解しておいてください。
なお、Amazonは手数料を定期的に改定します。
公式HPやAmazonから来るメールは定期的にチェックして
おおよその手数料は常に把握しておきましょう。