ネット物販歴25年超え
Amazon個人物販の専門家 加藤さとしです。
サンクスメール、フォローメールは、購入者に
注文の確認やお礼のメッセージを伝えるだけでなく、
商品に不備がないかを確認する
不備があった場合は所定のアドレスに連絡することで、すぐに対応する旨を伝える
評価、レビューの記載を促す
といった重要な役割があります。
特に、評価・レビューがなかなか貰えない・・・
と悩んでいる人はぜひ活用していただきたいです。
サンクスメール、フォローメールは最初にテンプレートを作り、
ツールで自動配信されるように設定しておくことで、
その後は手間をかけずに評価・レビューを
もらえる確率を上げることができます。
ただし、この確率はメールの”書き方”
によっても大きく変わってきます。
効果の薄いメールを配信しても意味がないので、
ポイントを押さえたメール文面を作ることが重要です。
当記事では、サンクスメール、フォローメールを
作るための重要ポイントや注意点を解説した上で、
- 例文
- 設定方法・送り方
- 自動化のためのツール
についても紹介していきます。
ぜひ、最後まで目を通してみてください。
Amazonサンクスメール、フォローメールは送るべき?メリット、デメリットについて
冒頭でお伝えしたとおり
Amazonセラーはサンクスメール、フォローメールを送るべき
ですが、メリット・デメリットもそれぞれあるので、
最初に紹介しておきます。
メリット
①評価をもらえる確率が上がる
②評価が増えれば売上UP&検索順位の上昇につながる
③低評価を回避できることもある
デメリット
①低評価が付く場合もある
②Amazon公式機能では自動化ができない
メリット①評価をもらえる確率が上がる
サンクスメール、フォローメールを
「送った場合」と「送らない場合」とでは、
評価をしてもらえる確率が違ってきます。
大多数の人は普通、商品購入後に
評価やレビューを書こうとは思いません。
Amazonでは評価・レビューを書いても
クーポンがもらえたり割引されたりしないので、
書く意味がないんですよね。
そもそもレビュー・評価をすること自体、
まったく眼中にない人がほとんどです。
そのため通常、評価をしてくれる人は
購入者のうちだいたい3%前後です。
しかし、サンクスメール、フォローメールを送り、
メール内でレビュー・評価依頼のお願いをする。
そうすることで、一定層の人は「書こうかな」と
思ってくれる場合があります。
フォローメール、サンクスメールを送ることで、
評価をしてくれる人の割合はだいたい
5%〜10%前後に上がります。
無料の施策でこれだけ確率を高められるなら、
やらない理由はないですよね。
メリット②評価が増えれば売上増加&検索順位の上昇につながる
サンクスメール、フォローメールを送り
良い評価・レビューが増えると、
売上もそれに伴い伸びていきます。
ユーザーは商品検討の際、機能やデザイン、
値段はもちろんですが、評価・レビューも
重要視します。
評価・レビューが0または少ない商品よりも、
評価数が多く、なおかつ良い評価の多い商品の方が
「安心して使えそう」と思うので、購入率は上がります。
また、高評価が増えればクリック率やCV数も上がるので、
間接的に検索順位の上昇にもつながります。
メリット③悪い評価を回避できることもある
購入者の中には
「商品や対応に不満があって連絡したいけど、
連絡先がわからないからレビュー欄に悪い評価として書こう」
という人もいます。
このとき、サンクスメール、フォローメール内に
不備があった場合の連絡先を書いておくことで、
レビュー欄ではなく、先にそちらの連絡先に
連絡してくれる可能性があります。
もちろん連絡先を書いておくことで、
ほとんどの人が気にしないような
些細なクレームがくることもありますが・・・
そこはある程度割り切り、クレームが入ったら、
すぐに返金などの迅速な対応を取りましょう。
そうすることで、本来は付けられていた
低評価を回避できたり、逆に「すぐに対応してくれた」
ということで星4つなど高評価をもらえる場合もあります。
デメリット①悪い評価が付く場合もある
サンクスメール、フォローメールを送ることで
評価をもらえる確率は上がりますが、それは
良い評価だけでなく悪い評価も同様です。
悪い評価がついてしまったら
元も子もないので、販売前は
- 高品質の商品を用意する
- 商品ページの説明文・画像は誤りや誤解しそうな部分がないかを確認する
- 検品をしっかりする
- 納期はなるべく短く、梱包は丁寧に
といった基本的なことを
しっかり行いましょう。
もちろんどれだけ注意しても
ミスや失敗を100%防ぐことは
不可能です。
万が一、こちらの不手際で悪い評価が付いてしまったら、
そこは”改善点”と反省してすぐに対策を取ってください。
デメリット②Amazon公式機能では自動化ができない
Amazon公式機能ではサンクスメール、
フォローメール送信の自動化ができず、
すべて手作業で送らなければいけません。
1日数件程度ならそんなに手間ではないですが、
それが数十件、数百件となると、それだけで
多くの時間を割くことになってしまいます。
そういった場合は、Amazon出品用のツールを
使うことで、送信の自動化が可能となります。
サンクスメール、フォローメールの送り方や
おすすめのツールなどは後ほど詳しく紹介します。
Amazonのサンクスメール、フォローメールの重要ポイント5つ
サンクスメール、フォローメールを作る上で、
絶対知っておくべき5つの重要ポイントを紹介します。
これを知らないと、メールを送っても
全く評価・レビューが付かなかったり、
最悪アカウントが削除されてしまう恐れもあるので
必ずチェックしておいてください。
①Amazon規約に違反したサンクスメール、フォローメールの送信に注意
サンクスメール、フォローメールを送る際は、
Amazonの規約に違反しないよう注意してください。
規約違反のメールを送ると、
アカウント削除などの措置を取られる
恐れがあります。
Amazon規約で禁止されているサンクスメール、フォローメール
- 良い評価が付くように誘導する(例:星5をつけてください)
- レビュー記載で対価・インセンティブを与える(例:レビュー記載でAmazonギフト券プレゼント)
- 顧客情報を記載する
- Amazon以外のサイトURLを記載する
上記内容はメール本文に
絶対記載しないでください。
②ポイント(要点)を抑えて簡潔にわかりやすく書く
サンクスメール、フォローメールは
ポイント(要点)を押さえて
簡潔にわかりやすく書きましょう。
ほとんどの場合、サンクスメール、フォローメールが
最初から最後まで読まれることはありません。
メールを開いた瞬間に閉じてしまう人も
多いでしょう。
長い文章でダラダラ書いても意味がないので、
メール本文には必要な要素のみを書き
なるべくシンプルにわかりやすく
することが重要です。
サンクスメール、フォローメールは
以下のポイントを押さえた内容にしましょう。
サンクスメール、フォローメールに記載すべき内容
- 購入してくれたことに対しての感謝
- 商品は到着したか、不備がなかったか等を確認
- 不備があった場合の連絡先
- 商品カスタマーレビュー、出品者評価を記載するように促す
③<出品者評価>と<商品評価(商品カスタマーレビュー)>は異なることを伝える
”Amazonに評価制度があることは知っているが、
出品者評価と商品評価の2つがあることを知らない”
という人は割と多いです。
Amazonではどちらも重要ですが、
より売上につながる&検索順位に影響を与えるのは
「商品評価」です。
ですので、メール本文には評価・レビューの記載を促すだけでなく、
出品者評価と商品評価は異なることを伝え、商品評価を
しっかり書いてもらうようにしましょう。
④評価、レビューの記載を促す場合は「理由」とセットで
サンクスメール、フォローメールで
評価・レビューの記載を促す場合は、
単純に記載をお願いするだけでなく
なぜ評価・レビューの記載をお願いしたいのか?
その理由もしっかり書くようにしましょう。
なぜなら、人はお願い事をされる時、
明確な理由があると依頼を引き受ける可能性が高くなる
ということが心理学的にわかっているからです。
これは”カチッサー効果”と言われており、
次のような実験で証明されています。
①実験内容
コピー機の順番を待っている人に、
以下の3パターンの言い方で先にコピーを取らせてくれないか、
お願いした場合の承認率を確認する
②質問パターン
(1)(理由なし)先にコピーを取らせてくれませんか?
(2)(真っ当な理由あり)急いでいるので、先にコピーを取らせてくれませんか?
(3)(不自然な理由あり)先にコピーを取りたいので、先にコピーを取らせてくれませんか?
③実験結果(順番を譲ってくれた人の割合)
(1)の理由なし:60%
(2)の真っ当な理由あり:94%
(3)の不自然な理由あり:93%
このように、人はお願い事をされる時、
理由があったほうが承認率が高くなる
ということがわかっています。
ですので、サンクスメール、フォローメールで
レビュー・評価の記載を促す場合も
- レビュー、評価を記載していただけると、当店のスタッフ一同大変喜びます
- 今後、他のお客様が同じ商品を購入する際の参考になるので、レビュー、評価記載をしていただけると助かります
といったように理由とセットで
書くようにしましょう。
⑤メールを送るタイミングについて
サンクスメール、フォローメールを送るタイミングは
いくつかありますが、AmazonFBAを利用している場合、
発送完了から5日後くらいに送るのが一般的です。
タイミングが早すぎると商品が到着しておらず評価できない、
逆に遅すぎるとメールが開封されない恐れがあります。
FBAを利用している場合、注文から到着までは
1〜3日くらいですが、すぐに開封できない、
使えない人もいるので、発送完了から
5日後くらいというのが一つの目安になります。
また、配信時間についても夜中は迷惑なので
日中に設定しておくことをおすすめします。
Amazonサンクスメール、フォローメールの例文を紹介
サンクスメール、フォローメールの重要ポイントを
押さえた上でメール本文を考えていきましょう。
以下、例文を紹介します。
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◯◯様(購入者名)
▲▲▲(ショップ名)のカスタマーサポートです。
この度は以下の商品をAmazonでご注文いただき、ありがとうございました。
×××(商品名)
〜当店の連絡先について〜
商品はお手元に届きましたでしょうか?また、なにかお困りごとはないでしょうか?
万が一、問題等があった場合は大変お手数おかけしますが、以下のアドレスにご連絡いただけますと幸いです。確認後、すぐに商品交換、返金などの対応をさせていただきます。
■■■(連絡先を記入)
〜商品カスタマーレビュー、出品者評価記入のお願い〜
商品が到着し問題ないようでしたら、商品カスタマーレビュー、出品者評価よりご連絡いただけると、当店スタッフ一同、大変励みになります。商品カスタマーレビュー、出品者評価の記載は以下のURLより行えます。
https://www.amazon.co.jp/hz/feedback
*商品カスタマーレビューは、上記URL内の商品名の下「商品レビューを書く」をクリックお願い致します
改めて、当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました。
またのご利用を心よりお待ちしております。
▲▲▲(ショップ名)カスタマーサポート
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Amazonサンクスメール、フォローメールの送り方は?手動と自動で送る方法
Amazonでサンクスメール、フォローメールを
送る方法としては、
- 手動で送る
- ツールを使って自動配信する
このいずれかです。
1日に送る件数が数件程度なら
手動でも問題ありませんが、
数十件、数百件と数が多い場合は
ツールを使って自動化することをおすすめします。
Amazon公式サイトから手動で送る方法
サンクスメール、フォローメールを
手動で送るには、セラーセントラルにログイン後、
上部タブ「注文」>「注文管理」をクリックします。
該当注文の「購入者名」をクリックします。
「1.送信するメッセージを選択」で
「その他」を選択して、メッセージを入力、
最後に「送信」をクリックすれば完了です。
ツールを使って自動で送る方法
Amazonセラー向けの出品ツールを使えば、
発送完了から◯日後の××時に自動送信する
といった設定が可能です。
Amazon出品全般のツール
- アマテラス
- プライスター
- マカド
- アマストリーム
サンクスメール、フォローメールに特化したツール
- メルゾン
- アマポスト
- amahack
- アマスタ
たとえば、アマテラスのサンクスメール配信機能には
以下のような機能もあり、管理がしやすくなっています。
- 目的別に配信メール文面のテンプレートを用意
- 件名、本文内には注文番号、商品名などを置き換え文字として挿入可能
- 文面はSKUや配送形態毎でも分けて設定可能
- メール配信したくない注文は、注文番号、SKU毎に停止することも可能
- 商品毎の現在の配信状況や今後の配信予定を確認することが可能
サンクスメール、フォローメールは購入者に届かない場合もある
最後に注意点として、
Amazonのサンクスメール、フォローメールは
ユーザーによっては送信しても届かない場合があります。
Amazonでは、ユーザーがAmazonからの
”すべての情報配信Eメールを受信しない”
という設定ができます。
この設定をしているユーザーには
サンクスメール、フォローメールを送っても
配信エラーとなってしまうので、
諦めるしかありません。
まとめ
サンクスメール、フォローメールを活用することで、
評価をもらえる確率を上げたり、
悪い評価を回避したりすることができます。
ただし、メール文面がわかりづらかったり
必要な内容が入っていない場合は
その効果が薄れてしまいますし、
Amazonの規約に違反したメールを送れば
アカウント削除の対象になってしまう恐れもあります。
こういったことを防ぐためにも、
今回紹介した
Amazon規約に違反したサンクスメール、フォローメールの送信に注意
メール配信は一通のみ
ポイント(要点)を抑えて簡潔にわかりやすく書く
<出品者評価>と<商品カスタマーレビュー>は異なることを伝える
評価、レビューの記載を促す場合は「理由」とセットで
メールを送るタイミングについて
上記5つの重要ポイントを押さえた上で
効果的なメールを配信するようにしましょう。