中国輸入Amazon販売の専門家 加藤さとしです。
物販ビジネスの手法の一つ「メーカー仕入れ」は、
メーカーから卸値で仕入れることにより
安定した高い利益率を出せる手法です。
メーカー仕入れを行うにあたり、仕入れ交渉は
メーカーに直接連絡する方法もありますが、
国内各地で開催されている”展示会”へ足を運び、
担当者と直接話して交渉することも可能です。
今回の記事では
物販ビジネス実践者が展示会に行くメリット・デメリット
国内展示会の探し方や申し込み方法
展示会までに準備しておくべきこと
展示会当日、終わった後にすること
上記4点を中心に解説していきます。
メーカー仕入れを考えている方は
ぜひ参考にしてみてください。
展示会とは?物販ビジネス実践者が参加するメリット・デメリット
展示会とは国内外の様々な企業が
自社商品をアピールする場所です。
メーカーの中には良い商品を作ることはできても、
マーケティング力が弱いために、なかなか
売り出せない企業もたくさんあります。
そのような企業は、展示会へ参加することで
自社商品を様々なバイヤーにアピールでき、
販路拡大を目指せます。
ここまではメーカー側のメリットですが、
私たち物販ビジネス実践者が展示会に参加する
メリット・デメリットはどのようなものが
あるのでしょうか?
メリット①優良メーカーを見つけられる、まだ世に出てない商品を扱える
国内には様々なメーカーが存在します。
いざメーカー仕入れをしようと思っても、
どの企業に交渉すればいいんだろう・・・
と悩んでしまう人も多いでしょう。
大手メーカーや有名メーカーは
直仕入れの条件がかなり厳しいので、
相当な実績や資金がなければ
門前払いされてしまいます。
そこで私たちが注目すべきは、
あまり知られていないけど
良い商品を作っているような
”中小の優良メーカー”です。
展示会にはそのようなメーカーも
出展している可能性があります。
本格的に売り出す前であれば、
ネットで探しても出てこないような
”まだ世に知られていない商品”を
あなたが率先して扱える可能性があります。
メリット②メーカー担当者から直接話を聞ける、連絡先を交換できる
展示会の各ブースには必ず
そのメーカーの担当者がいます。
担当者と話をすることで、
そのメーカーや商品の特徴、
取引条件等を直接聞けます。
ブースに寄ったからといって
必ず取引しなければいけないわけではないので、
気になるものがあれば、立ち寄ってみることを
おすすめします。
最近はネットで調べればわかることも多いですが、
直接話すことでしか得られない情報も
たくさんあります。
担当者と話をした後は、
連絡先も交換しておきましょう。
連絡先を交換しておくことで、
仕入れ交渉をする際の話が
スムーズに進みます。
メリット③商品を手にとって見ることができる
展示会の各ブースには、
商品サンプルが置いてあります。
実際に商品を手にとって見ることで、
- 品質はどうなのか?
- 使いやすさはどうか?
- 写真と現物で色等の相違がないか?
- ライバル会社の商品と差別化できているか?
など、初めてわかることもたくさんあるはずです。
自分が購入者の立場になってみて、
本当にその商品が欲しいかを
考えることも大切です。
そして、わからないことがあれば
担当者にガンガン聞いてみてください。
メリット④商品を卸価格で仕入れることができる
展示会に参加してメーカーと
直仕入れの契約ができれば、
卸価格で仕入れられるようになります。
ライバルが少なければ、
そのまま商品を売るだけでも
高利益率を出すことができるでしょう。
そして、商品がたくさん売れればメーカーとの信頼が深まり、
より良い条件で取引ができる、新規商品を率先して卸してくれる
といった可能性もあります。
また、せどり・転売のように
商品の仕入れ先を毎回探す手間がかからない点も
大きなメリットです。
メーカーが商品を販売している限りは、
ずっと同じ場所から仕入れられるので非常に楽です。
メリット⑤最新情報・トレンドを把握できる
メーカーが展示会に出している商品は、
世の中の情勢に沿ったものや
トレンドを抑えたものが多いです。
そのため各ブースを見て回るだけでも、
今後どのような商品が売れそうか?
把握することができます。
また担当者の生の声を聞くことで、
市場全体の現状など、ネットだけではわからない
リアルな情報を得ることもできます。
そういった情報は、
今後商品リサーチをする際にも
必ず役立ってくるはずです。
デメリット①事前準備が必須
展示会は東京ビッグサイトなど
非常に広大なスペースで開催され、
そこには何十、何百といった企業が出展します。
そのため展示会へ行く前には、
どのようなメーカーが出展するのかを調べて
交渉したいメーカーをピックアップしておくなど
事前準備が必須です。
準備なしで行くと”ただ参加するだけ”に
なってしまう恐れがあります。
もちろん足を運ぶことで
実際の雰囲気を感じることも大切ですが、
何かしらの成果を得るには事前準備が欠かせません。
デメリット②仕入れられない商品、売れない商品も多い
展示会に参加しているメーカーは、
自分達の商品を知ってもらった上で
色々な取引先に卸したいと考えています。
ただし「Amazonだけで販売している方」や
「あまり実績がない方」とは取引NG
という企業も実は多いです。
これには
- Amazonには信頼できない出品者も多く、Amazon自体のイメージが良くない
- メーカー自身がすでにAmazonで販売しているので、Amazonセラーに売ってもらう意味がない
- メーカーの信頼問題につながるので、実績がない方(特に個人)とは取引したくない
といった理由があるからです。
さらに、仕入れ許可が出た商品でも
実際に販売してみたら全く売れない、
なんてことも珍しくありません。
物販ビジネスでは
”売れる商品を売ること”が鉄則です。
なので展示会に参加したら、
実際に仕入れることができるか?を聞く。
その上で、商品が売れるか?利益が出るのか?等を
リサーチして、仕入れ交渉に入ることが重要です。
メーカー仕入れで利用できる国内展示会の探し方、申し込み方法
国内展示会の探し方
国内展示会に関する情報は、Google等で
「国内展示会」と検索すれば出てきますし、
JETROのホームページでも確認できます。
また、展示会は主要都市の大規模展示場で
開催されることが多いので、
- 東京ビッグサイト(東京都)
- 幕張メッセ(千葉県)
- パシフィコ横浜(神奈川県)
- ポートメッセ名古屋(愛知県)
- インテックス大阪(大阪府)
- マリンメッセ福岡(福岡県)
といった会場の公式HPにも掲載されています。
申し込み方法
展示会に参加するには基本的に
招待券(チケット)が必要です。
入場料は各展示会によって異なり、
無料の場合もあれば有料の場合もあります。
また、当日チケットは有料だけど
事前申し込みで無料になるといった
ケースもあります。
なので、参加したい展示会を見つけたら
事前申し込みをしておくことをおすすめします。
事前申し込みは各展示会の公式HPから行えます。
展示会までに準備しておくべき4つのこと
展示会までには最低でも以下の4つは
準備しておきましょう。
名刺を作っておく
仕入れ交渉時に使う専門用語を覚えておく
出展企業や商品を調べておく
出展企業のブース位置やゾーンを調べておく
名刺を作っておく
メーカーの担当者と話をする際は、
最初に名刺交換をするケースが多いです。
もし、名刺がなければ事前に作っておきましょう。
「ラクスル」や「デザイン名刺.net」、
「アドプリント」といったサービスを使えば、
簡単にデザイン作成から印刷依頼まで行えます。
これらのサービスは料金が500円(100枚)〜と
非常に安く、高品質な名刺を作ることも可能です。
ちなみに、名刺には
- 会社名(屋号/ネットショップ名)
- 名前
- 電話番号
- メールアドレス
といった情報は最低限記載し、
自社ネットショップがある場合は
URLも記載しておきましょう。
仕入れ交渉時に使う専門用語を覚えておく
メーカー担当者と条件面の話をする時は、
仕入れに関する専門用語が必ず出てきます。
専門用語がわからないと話がスムーズに進みませんし、
相手に不信感を与えてしまうおそれもあります。
そのため、必要最低限の専門用語は
事前に覚えておいてください。
仕入れに関する専門用語例
- 上代:商品の販売価格(メーカー小売希望価格/オープン価格)
- 下代:卸価格、仕入れ値
- 掛け率:商品の販売価格に対する卸価格の割合
- 発注単位:最低発注数量
- 掛け払い:先に商品を提供してもらい、後で代金を払うこと
出展企業や商品を調べておく
展示会の開催日が近くなると、ホームページに
出展企業や商品一覧が掲載されます。
また、事前申し込み者にメールや資料が届くと思うので、
気になる企業や商品を調べておきましょう。
Amazonなどの大手ECサイトで販売する人は、
商品名で検索してみて同じ商品が販売されていないか?
販売されている場合はメーカー自身が販売しているのか、
第三者が販売しているのかなどを調べます。
さらに、
- 月間販売数はどれくらいになりそうか?
- 仕入れ値がいくらであれば想定の利益が出るのか?
- ライバル商品はあるのか?
なども調べておきましょう。
また、気になる点やわからない点は
事前にピックアップしておき、
当日聞けるようにしておくのがベストです。
展示会が始まる前までにこうした基本的な
リサーチをして目星を付けておくことで、
当日、スムーズにブースを回ることができます。
出展企業のブース位置やゾーンを調べておく
展示会の会場は非常に広く、
多くの企業が出展しています。
当日、効率よくブースを回るには
事前に目星を付けた企業のブース位置や
出展ゾーンを調べておくことが重要です。
展示会当日、メーカーと仕入れ交渉する際の注意点とは?
展示会へ行く時の服装・持ち物
展示会は商談の場にもなるので
ビジネスライクな服装でいきましょう。
スーツでなくてもいいですが、
ジャケットを羽織るなどして
清潔感のある服装で行くことが大切です。
あとは当日に資料やサンプル品をもらうので、
少し大きめのリュックやカバンを
持っていくことをおすすめします。
そのほか、
- メモ帳
- ボールペン
- チケット
といったものも忘れないでください。
メーカー担当者に聞くこと
ブースに行きサンプル品を見ていると、
担当者の方が声を掛けてくれると思います。
その中でわからない点や
気になる点があれば
色々聞いてみましょう。
仕入れ交渉をする場合は、
以下のような取引条件を
確認してください。
Amazonなどの大手ECサイトで販売は可能か?
最低発注数量
仕入れ価格(下代)
納期
生産国
OEMは可能か?
注意点として、仕入れ交渉する際は、
自分がどのプラットフォームで
販売する予定かを正直に伝えてください。
先ほどもお伝えしたように、
メーカーの中にはAmazonで販売している
セラーには卸したくないと考えている会社もあります。
それを隠したまま仕入れを行うと、
後々トラブルになるおそれもあるので
注意が必要です。
展示会が終わった後にすべきこと
メーカーにお礼のメールを送る
名刺交換したメーカー担当者の方には、
展示会終了後、お礼のメールを送っておきましょう。
仮に今回はご縁がなかったとしても、
どこかのタイミングで
また取引できる可能性もあります。
なお、ブースにはたくさんの人が来ていて、
相手もメールの送り主が誰かわからない場合もあります。
メール内には自社HP・ECサイトのURLなどを
添付しておくといいでしょう。
改めてリサーチを行い、仕入れ交渉をするか決める
展示会へ行ったら、
色々な情報を得ることができたはずです。
仕入れ可能な商品をピックアップし、さらに
- その商品は売れるのか?
- 競合は強くないか?
- 利益は出るのか?
などをリサーチし、最終的に
仕入れ交渉するかを決めましょう。
まとめ
インターネットが発達した昨今、
国内・国外問わずたいていの商品は
オンライン上で仕入れることができます。
しかし、展示会などオフラインの場所へ
実際に足を運んでみることで、
ネット上には出ていない商品を
仕入れられる可能性もあります。
物販ビジネスを実践している人でも
展示会まで行く人はあまり多くないので、
それだけでも差別化につながるはずです。
メーカー仕入れを考えている人は、
まずは気になる展示会に足を運んでみましょう。