中国輸入OEMでは工場選びが超重要！優良工場を選ぶ６つのポイントとは？

中国輸入Amazon販売の専門家　加藤さとしです。

中国輸入OEM販売で成功するには

”信頼できる優良工場を選ぶこと”が必須です。

中国には無数に工場がありますが、

もし悪い工場に生産依頼をしてしまった場合、

次のような事態が起きてしまうおそれがあります。

異常に高い不良品率で、売り物にならない商品が頻繁に届く
不良品の返品に応じてくれない
納期通りに納品されず、欠品を起こしてしまう
問い合わせ時の返信が遅く、話がスムーズに進まない

これでは利益を出すところの話ではないですし、

特に不良品率が高いとAmazonで販売している場合、

最悪アカウントが永久停止してしまいます。

しかし、上記問題はいずれも

”優良工場”を選べばある程度

避けることができます。

この記事では、

中国輸入OEM販売をする上でどのような工場を選ぶべきなのか？

中国輸入OEM販売に適した工場の探し方

OEM対応の優良な工場を探す具体的な方法と注意点

この３つを中心に紹介するので、

工場選びで迷っている方は

ぜひ最後まで読んでみてください。

中国輸入OEM販売をする上で選ぶべき”優良工場”とは？

中国輸入OEM販売をする上では

”優良工場”を選ぶことが大切です。

優良工場とは具体的に

以下の基準を満たす工場です。

高品質な商品を提供している
価格が安い
問い合わせ時などの対応が早い
融通が利きやすい

高品質な商品を提供している

中国の工場は、日本の工場と違って

商品品質のアタリ・ハズレが大きいです。

中には不良品率が20％を

超えるような工場もあります。

仕入れの度に100個中20個が不良品だったら、

アカウントが停止するのも時間の問題でしょう。

仮に、仕入れたい商品を作っている工場が

その一つだけならどうしようもないので、

最悪、商品自体を変更した方が

後のためにも良いかもしれません。

ただ、中国では複数の工場が全く同じ商品

または類似品を作っていることも多いので、

それぞれを比較し出来るだけ高品質な商品を

提供している工場を選びましょう。

商品価格が適正である

全く同じ商品でも、工場によって

販売価格が異なる場合があります。

利益率を最大にするなら

なるべく安い方が良いですが、

中には相場よりもかなり低い価格で

注文できる商品もあります。

そういった商品は品質が悪いことが

多いので注意が必要です。

工場選びは、「価格と品質のバランス」が

取れている工場を選ぶようにしましょう。

問い合わせ時などの対応が早い

問い合わせ時などの返答が

早い会社を選ぶことも大切です。

そういった対応が早い会社は取引交渉等も

スムーズに行きやすくストレスが少ないです。

また社内体制が整っているため、

何か問題が起きた時もすぐに

対処してくれる可能性が高いです。

融通が利きやすい

こちらの改善依頼にすぐに取り組んでくれたり

ロット数の調整をしてくれたりなど、

融通が利きやすい工場であればより良いです。

ただし、注意してください。

私たちと工場はビジネスパートナーであり

あくまで対等な立場です。

一方的に無理な要求をするのはNGです。

融通が利きやすい工場でも

日頃から信頼関係を築いていき、

何か要求をするときなどはお互い

Win-Winとなる提案を心がけましょう。

中国輸入OEM販売に適した優良工場のおすすめの探し方

では、中国輸入OEM販売に適した

優良工場はどのように探せばいいのでしょうか？

主な方法は次の３つです

アリババで探す
展示会で探す
代行業者からの紹介

アリババで探す

中国の卸サイト「アリババ」から探す方法です。

アリババには、グローバル向けのAlibaba.comと

中国国内向けの1688.comの2種類がありますが、

わたしたち中国輸入ビジネス実践者が

一般的に利用するのは「1688.com」です。

Alibaba.comはグローバル向けのため

商品品質は高くなる一方、最低ロット数が多い、

単価が高いといったデメリットがあります。

1688.comは、Alibaba.comと比べて

品質が落ちる傾向にありますが、

最低ロット数が少なく単価も安いです。

なお、1688.comの品質問題に関しては

優良工場を選ぶことである程度解決できます。

なので、アリババで工場を探す場合には

1688.comを使うのがおすすめです。

展示会で探す

中国の北京、上海、広州、深センといった

都市では頻繁に展示会が実施されています。

展示会のブースを回ったり担当者と話をすることで、

様々なメーカー（工場）を知ることができます。

この方法は中国輸入ビジネスで

ある程度結果を出しており、さらに

ライバルと差別化したい人にはおすすめですが、

現地に行くまでの時間と費用がかかる
交渉の際は基本的に中国語または英語で言語の壁もある

といった点から、これから中国輸入OEMに

取り組む人にはハードルが高いです。

代行業者からの紹介

中国の代行業者から、おすすめの工場を

紹介してもらえる場合もあります。

この方法は一番手っ取り早いですし、

現地の事情を知る人がおすすめする工場なので

間違いないでしょう。

ただし、中国は人間関係を非常に重視します。

そのため、代行業者を利用し始めた人がいきなり

「おすすめの工場紹介してよ」と言っても

断られてしまう可能性があります。

最初は「アリババ（1688.com）」から探すのがおすすめ

これから中国輸入OEM販売に取り組む方は

「1688.com」で工場を探すことをおすすめします。

現地まで行かなくてもネット上で探せますし、

工場とのやり取りに関しては、

OEM対応の代行業者が間に入ってくれることで

スムーズに進めていけます。

ただ、1688.comで優良な工場を探す際は

いくつかポイントと注意点があるので、

この後実際に1688.comのHPを見ながら

解説していきます。

1688.comでOEM対応の優良な中国工場を探すときに見るべき6つのポイント

1688.comで工場を探す際は、

以下の6つのポイントを見てください。

OEM/ODMに対応しているか

会員ランク

営業年数

直近30日の売上と累計売上

店舗評価

工場（会社）の概要

①OEM/ODMに対応しているかを確認

アリババ（1688.com）には、

次の2種類の店舗が存在します。

問屋形式のショップ
工場直営のショップ

このうちOEM/ODMに対応している

可能性があるのは「工場直営のショップ」です。

1688.comで工場直営ショップを探すには、

検索結果画面で絞り込みの

「经营模式」から「生产加工」を選びます。

商品ページ上部の店舗名に

カーソルを合わせると、

店舗情報が表示されます。

经营模式の項目が「生产型」に

なっているかを確認してください。

なお、上記に該当する店舗でも

OEM/ODMに対応している場合と

対応していない場合があるので、

交渉時に確認する必要があります。

②会員ランクを確認

アリババには３つの会員ランクが存在します。

実力商家
誠心通
無料会員

このうち最もランクが高いのが

「実力商家」です。

「実力商家」が付く店舗はアリババが定める

以下のような厳しい基準をクリア

しなければいけません。

①实力供应商：商品数などの条件をクリアしているほか、阿里旺旺（チャットツール）の応答率が50%以上、一部ジャンルでは48時間以内の発送が必須
②实力旗舰店：独自ブランドを持っている、またはブランド権利の所有者によって独占的に承認されている
③实力专营店：他社ブランドの代理店になっている
④实力工厂：資本金が50万元以上、工場の総面積が300平方メートル以上

さらに、登録料として年間36,800元（約73万円）を

払わなければいけないので、「実力商家」は

他の店舗よりも信頼性が高いと判断できます。

「実力商家」に該当する店舗には、

以下のように”牛のマーク”が付いています。

③営業年数を確認

営業年数が長い店舗の方が

信頼性は高いといえます。

アリババには評価制度がありますが、

この評価はサクラを使うことで

偽造できてしまいます。

しかし、長期にわたって営業している店舗は

利用者が多く評価も増えるため、

そういった偽造がしづらくなります。

④直近30日の売上と累計売上を確認

直近30日の売上と累計売上が高いほど

取引数が多くなる傾向にあるので、

信頼できる工場といえます。

直近30日の売上は「交易勋章」に

メダルの数で表示されています。

メダルの個数は最大５個で

以下のように条件が決まっています。

メダル１個：過去 30 日間の累積販売額が0元未満
メダル２個：過去30日間の累計売上額が5,000元以上
メダル３個：
①過去 30 日間の累計販売額が 20,000 元以上
②過去 30 日間に取引したバイヤーの累計数が 3 人以上
③過去 90 日間の貿易紛争の累計数が 5 以下
メダル４個：
①過去 30 日間の累計販売額が 100,000 元以上
②過去 30 日間に取引したバイヤーの累計数が 4 人以上
③過去 90 日間の貿易紛争の累計数が 5 以下
メダル５個：
　　　①過去 30 日間の累積販売額が 50 万元以上
　　　②過去 30 日間に取引したバイヤーの累積数が 5 人以上
　　　③過去 90 日間の全責任を負う貿易紛争の累積数は≦5

メダルの数が多いほど

累計販売額や累計取引数が多く

なおかつクレーム率も低いので、

できる限りメダルが多い工場を選びましょう。