中国輸入Amazon販売の専門家 加藤さとしです。
今回はタイトル通り、2022年10月17日より新しくなった
AmazonFBAの納品方法・手順を写真付きで
徹底解説していきます。
「FBA」を初めて利用する人にとっては
手順が多く大変に感じるかもしれませんが・・・
Amazon物販をする上では絶対に使うべきサービスですし、
基本は単純作業で一度実践すれば、その後は
すぐに納品できるようになるので、ぜひ習得してください。
なお、FBA納品にはいくつかルールがあり、
このルールを守らないで納品を行うと
最悪、アカウント停止になるリスクもあります。
そういったFBA納品時の注意点についても
併せて紹介していくので、ぜひ飛ばし読みすることなく
最後まで読んでいただければと思います。
加藤さとし
FBA納品手順を確認!
FBA納品の流れ
まずは、AmazonFBA納品の流れを
確認していきましょう。
①商品登録をする
②FBA納品手続きをする
③商品ラベルの貼り付け
④梱包作業
⑤配送ラベルの貼り付け、発送
大まかな流れは上記の通りです。
詳しい作業内容はこれから解説しますが、
その前に2点、知っておいてほしいことがあります。
- 商品によってはFBA納品できない場合がある
- Amazonでは出品が制限されている商品がある
FBA納品禁止物を把握しておこう
Amazonでは、一部商品を
”FBA納品禁止商品”としています。
以下の商品を納品した場合は
受領拒否・返送され、返送料まで
かかってしまうのでご注意ください。
- 日本の規格および法律を満たしていない商品(邦文表示のない海外化粧品、医薬部外品、食品、無承認無許可医療機器)
- 室温で保管できない商品、冷蔵または特定の温度管理が必要な商品は不可、味噌など保管中に生じる変化で爆発する危険性がある商品も不可)
- 動植物(生きている動物・死亡した動物を含む全ての動物、植物の種子を含むあらゆる商品)
- 危険物及び化学薬品(化学物質、爆発物、可燃物、腐食性物質、有害物質、放射性物質、磁性物質を含む商品)
- 出品に必要な届出や許可取得などが行われていない商品
- 医療機器・医薬品
- 金券類(商品券、プリペイドカード、日銀券、切手、イベント入場券等、それ自体に金銭的価値がある証票、カード、数字・文字によるコード等。ただし、プリペイド方式のモバイルSIMカードのうち、利用期間が6か月を超えないものは例外的に出品が認められている)
- 金、プラチナ、銀などの貴金属バー・インゴッド・地金
- 金貨・銀貨・銅貨・記念コイン
- 古銭・古札
- プログラムのポリシーによって出品が禁止されている商品
- リコール対象の商品または日本で販売が禁止されている商品
- ネオジウム磁石および、その他の商品に影響を及ぼす恐れのある磁性商品
- 法律で所持が禁止されている大麻由来の製品
- カンナビジオール(CBD) が含まれている商品
出典:Amazon
Amazon制限対象商品を把握しておこう
Amazonは、一部商品を制限対象商品に指定しています。
以下の商品を出品すると、販売停止や商品の没収、
アカウントの停止といったペナルティを受けるので
必ず確認しておいてください。
- 酒類の取り扱い
- 動物および動物を材料とする商品
- 自動車
- 医薬部外品および化粧品
- 通貨、硬貨、および現金同等品
- 栄養補助食品
医薬品- 武器および武器を模した商品
- 食品&飲料
- アダルト商品
- 不快感を与える、または物議を醸す商品
- Amazon デバイスおよび修理・メンテナンス用アクセサリ商品
- 電化製品・電子機器
- レーザー商品
- 医療機器の取り扱いについて(マーケットプレイス出品者用)
- 盗品及びロックピッキング装置
- 医療機器および関連商品
- 植物および種子製品
- リコール対象商品
- タバコおよびタバコ関連商品
- その他の商品
- 化学物質、農薬および肥料
- カンナビジオール(CBD)商品
出典:Amazon
なお、Amazonの規約は頻繁に更新されます。
「ある時点では出品可能なものでも
別の日に見たら禁止商品に含まれていた」
なんてこともありうるので、
規約違反にならないようAmazonセラーセントラルの
ニュースなどは定期的にチェックしておきましょう。
FBA納品のやり方を画像付きで解説!
ここからはFBA納品手続きの
具体的なやり方を画像付きで紹介します。
①商品登録をする
FBA納品をするためには、事前にAmazonで商品登録し
出荷方法の画面で「Amazonから出荷」を
選んでおく必要があります。
商品登録の手順は、相乗り販売と新規販売で
それぞれ異なります。
詳細は以下の記事で解説しているので、
商品登録がまだの人はあわせて確認しておいてください。
→Amazon商品登録方法の流れを全解説!売れるようにするコツも紹介
②FBA納品プランの作成
商品登録が完了したら、FBA納品手続きをします。
セラーセントラルにログイン後、
「在庫」→「全在庫の管理」
をクリックします。
登録した商品一覧が表示されるので、
納品する商品にチェックを入れます。
「選択中の◯商品を一括変更」をクリックし、
「在庫商品を納品/補充する」を選択します。
このような表示が出たら
「はい、続けます。」をクリックします。
「情報/アクション」の欄にある
「必要な梱包準備とラベルの貼付の詳細」をクリックします。
こちらの画面に変わったら
「梱包カテゴリーを選択」をクリックして
該当のカテゴリーを選択します。
基本はこちらのように「梱包不要」を
選択すれば大丈夫ですが、壊れやすい商品は
「破損しやすい商品」など適切なカテゴリーを選んでください。
選択したら「保存」をクリックします。
「商品のラベル貼付は誰が行いますか?」の下にある項目から
出品者またはAmazonのどちらかを選択します。
なお、Amazonにした場合は
ラベル貼付サービス手数料がかかります。
商品サイズ区分 | ラベル貼付サービス手数料(1点あたり) |
FBA小型軽量商品 | 10円 |
小型/標準サイズ | 20円 |
大型 | 51円 |
自分で商品ラベルを印刷して貼り付ける方は
「出品者」を選択して、「保存」をクリックします。
情報/アクションにある「SKUラベルの印刷」をクリックして、
商品ラベルを発行しておきましょう。
商品ラベル印刷の際は、以下のような
「ラベルシール」の利用をおすすめします。
普通紙に印刷してそれをハサミで切って
テープで貼る・・・でも良いですが、
商品数が多いと非常に面倒です。
ラベルシールは家電量販店で売っていますし、
Amazonで「ラベルシール」と検索しても出てきます。
FBA納品用のラベルはA4判24面が基本なので、
このサイズに該当する商品を購入してください。
印刷が終わったら「出荷する数量」に
納品数を入力して、「梱包準備完了」を
クリックします。
なお、商品によっては上記画像のように
「危険物に該当するか?」を選ばなければ
いけない場合もあります。
その場合は「危険物情報を追加」をクリックします。
電池または電池を使用する製品か、
危険物に該当する製品かを選択して
「送信」をクリックします。
危険物に該当する商品については
納品ルールがかなり厳しくなっているほか、
一部商品はFBA納品が禁止されているので
注意が必要です。
危険物に該当する商品は、
以下のAmazon公式ページより
確認できます。
参考:Amazonで危険物として規制される可能性のある商品一覧
次に、梱包に関する情報を入力します。
1つの輸送箱で送るか、複数の輸送箱で送るかを選択し、
「確定」をクリックします。
輸送箱の寸法と重量を入力し、
「梱包情報を確認」をクリックします。
「確定して続ける」をクリックします。
もし修正したい場合は
「再設定」をクリックしてください。
出荷予定日を選択します。
配送モードを選びます。
一度に大量の商品を送る場合は「パレット輸送」を選びますが、
そうでない場合は「個口配送」を選びます。
配送業者を選択します。
基本的にはFBAパートナーキャリアの
「ヤマト運輸」または「日本郵便」を選択します。
FBAパートナーキャリアのヤマト運輸が一番安いので、
できるだけ安く発送したい方はこちらを選択しましょう。
なお、海外からFBA倉庫へ直送する場合は
パートナーキャリアを使えないので、
「Amazonパートナーキャリア以外」を選んでください。
配送業者を選ぶと見積額が表示されます。
確認後、「請求額を承認して出荷通知を送信」をクリックします。
「印刷」をクリックして、
輸送箱ラベルを印刷しましょう。
なお、配送業者の項目でFBAパートナーキャリアの
「ヤマト運輸」を選択した場合は、専用ラベルに
印刷する必要があります。
専用ラベルの取り寄せに関しては、
ヤマト運輸公式HPをご確認ください。
→ヤマト運輸公式HP(FBAパートナーキャリアサービスで、ヤマト運輸を利用して発送する際の送り状が欲しい。)
FBAパートナーキャリアのヤマト以外は
通常のA4コピー用紙に印刷します。
③商品ラベルの貼り付け
印刷した商品ラベルを納品する商品に
一つずつ貼っていきましょう。
商品ラベルは、OPP袋などで商品を梱包した後に
その上から貼ることをおすすめします。
簡単に剥がせるタイプのラベルシールなら
商品にそのまま貼ることも可能です。
しかし、商品を傷つけしてしまう恐れがあるので
できればOPP袋など透明の袋の上から
貼り付けましょう。
ラベルの貼り方についてですが、大きく
- 商品外箱にメーカーラベルがある場合
- オリジナル商品のようにメーカーラベルがない場合
によって貼り方が微妙に異なります。
メーカーラベルがある場合(相乗り出品)の貼り方
出品する商品がメーカー品の場合、
商品の化粧箱にメーカーラベルが
印字されています。
この場合はメーカーラベルが隠れるように
上から商品ラベルを貼り付けます。
メーカーラベルがない場合(オリジナル商品など)の貼り方
オリジナル商品などの場合は
基本的にメーカーラベルがないので、
ラベルはどこに貼っても問題ありません。
ただし、ラベルが読み取りやすいように
平らな面に貼るようにしましょう。
商品タイプ別にラベルの貼り付け方法を動画で確認!
Amazonは、商品ラベルの貼り付け方法、
梱包方法を動画で紹介しているので
以下も併せてご確認ください。
(1)個別包装されていない商品(ぬいぐるみやアパレル)
(2)個別包装されていない商品(文房具やCD、DVD)
(3)商品バーコードが複数印字されている商品
(4)ケース梱包の商品
(5)セット商品として販売される場合書籍の全巻セットなど
(6)おまけつき商品など商品の一部が外れやすい商品
(7)バーコードラベルよりも小型の商品
(8)医薬品、医薬部外品、化粧品、医療品機器などの商品
(9)液状・粒状・粉状の商品
(10)壊れやすい商品
(11)鋭利な部分をもつ商品
(12)セット商品異なるASINの商品の詰め合わせ
代行業者からFBA倉庫に直送する場合は?
中国などで製造したオリジナル商品は、
代行業者で検品を行い、そのまま
FBA倉庫に直送してもらう場合あります。
この場合は、作成したラベルのデータを
代行業者に送り、商品に貼り付けて
発送をしてもらうことになります。
④梱包作業
商品ラベルを貼り付けたら、
ダンボールに商品を入れていきます。
ダンボールはAmazonや
段ボール販売サイトで購入できます。
また、FBA納品時のダンボールは倉庫に納品する用なので
新品のように綺麗なものでなくてもよく、
お金をかけたくない場合はスーパー等に
置いてあるものでも大丈夫です。
ただし、あまりにも汚れが酷かったり
破損したりしていると受領拒否されるので
注意が必要です。
注意点①改造ダンボールでのFBA納品はNG
ダンボールに関する注意点です。
FBA納品用のダンボールは、
- つなぎ合わせてサイズを大きくする
- ハサミで切ってサイズを小さくする
といったような改造は禁止されています。
また、ダンボールの種類によっては
折り目がついておりサイズを自由に
変えられるタイプのものもありますが・・・
こうした種類のダンボールでサイズを変えて
納品した場合も受領拒否される恐れがあるので
ご注意ください。
注意点②輸送時の商品破損を防ぐために緩衝材を入れる
梱包の際は輸送時の商品破損を
防ぐために、緩衝材を入れましょう。
FBA納品時に使用可能な緩衝材は、
- クッション
- エアキャップ
- 紙(新聞紙など)
のいずれかです。
反対に、
- バラ状発泡スチロール
- シュレッダー済みペーパー
といったものは禁止されています。
注意点③FBA納品可能な段ボールのサイズ・重量
FBA納品時に使用するダンボールは、
サイズ・重量の規定があります。
小型・標準サイズの場合、
- サイズ→160サイズまで
- 重量→15kg以内
です。
その他の大型・特大サイズの規定は、
以下の通りとなっています。
出典:Amazon
重量に関してはダンボールの
天面と底面に「重量超過」を記載すれば
30kgまでは可能な場合もあります。
ただし、この重量制限に関しては、
時期によって規定が変わります。
変更がある場合は、セラーセントラルの新着情報や
セラー向けのメールなどで案内されるので
都度確認しておいてください。
⑤配送ラベルの貼り付け、発送
印刷した配送ラベルを、
ダンボールに貼り付けます。
複数個のダンボールを発送する場合は
すべての箱にラベルを貼り付けます。
ラベル貼り付けの際は、開口部と重ならないようにし、
剥がれないようにテープでしっかりと貼り付けてください。
また、梱包用テープで配送ラベル全体を貼ると、
輸送時に水滴などが付いて印字が薄れてしまったり
ラベルが剥がれてしまったりすることを防げます。
代行業者からFBA倉庫に直送してもらう場合は、
この配送ラベルのデータを送って
代わりに貼り付けてもらいます。
あとは配送業者の取扱店に持ち込んだり、
集荷をかけるなどして商品の発送をします。
ちなみに、以下の配送方法はFBA納品不可
となっているのでご注意ください。
(FBA納品不可の配送方法)
- 日本郵便:レターパックライト、クリックポスト、ゆうメール
- ヤマト運輸:ネコポス、クロネコDM便
- 佐川急便:飛脚メール便
慣れないうちは納品チェックシートで不備がないかをチェック
FBA納品作業に慣れないうちは、
不備がないことを確認した上で
発送することをおすすめします。
納品不備があると商品が返送され、
返送料まで発生してしまいます。
さらに、納品不備を繰り返し起こすと
アカウントの一時停止といった
ペナルティを受ける恐れもあります。
チェック項目が多くて大変ですが、
慣れてくればチェックシートなしでも
スムーズにできるようになるので、
最初は一つ一つ不備がないかを確認しながら
納品作業を進めていくようにしましょう。
こんなときはどうする?AmazonFBA納品のQ&A
配送状況を確認(追跡)したい
セラーセントラルにアクセスし、
「在庫」→「納品」をクリックします。
配送状況を確認したい納品プランの
右側にある「配送状況の確認」をクリックします。
このような感じで現在のステータスを確認できます。
納品プランをキャンセルしたい
セラーセントラルにアクセスし、
「在庫」→「納品」をクリックします。
キャンセルしたい納品プランの左側にある
納品IDをクリックします。
「納品設定をキャンセルする」をクリックします。
「チェックボックスにマークを入れて、
出荷および請求をキャンセルする」を
クリックすればキャンセル完了です。
納品プランの管理ページで、
ステータスが「キャンセル済み」に
なっているかを確認してください。
なお、配送方法に「FBAパートナーキャリア」を選んだ場合、
ヤマトは3時間以内、日本郵便は24時間以内にキャンセルしないと
荷物を発送していなくても送料が請求されてしまうのでご注意ください。
まとめ
今回はAmazonFBAの納品手順と
注意点について解説しました。
AmazonFBA納品の大まかな流れ
①Amazonに商品登録をする
②FBA納品手続きを行う
③商品ラベルを貼り付ける
④梱包作業をする
⑤配送ラベルを貼り付けし、発送
最初は大変に感じるかもしれませんが、
入力すべき項目は決まっているので
慣れてくれば作業時間も短くなるはずです。
なお、記事内でもお伝えしたように、
慣れないうちは「FBA納品チェックシート」を使い、
不備がないかを一つずつ確認していきましょう。