Amazon Vineでレビューを集め、販売初期から売上を加速させる方法-min

 

中国輸入Amazon販売の専門家 加藤さとしです。

 

Amazonでオリジナル商品の販売を始めたけど、

なかなか売れない、レビューが付かない。

 

あなたはいま、こんな悩みを抱えていませんか?

 

新規出品の場合、相乗り販売と違って

最初は検索上位に表示されないため、

スポンサーブランド広告などを使い

露出度を高めていく必要があります。

 

しかし、レビューが付いてない商品は買われづらく、

せっかく広告費を払ったのに1つも売れない・・・

 

なんてこともよくある話なので、

レビューは非常に重要な要素の一つです。

 

レビューを集める方法は色々ありますが、

Amazonは

 

①Amazonレビューリクエスト機能

②Amazon Vine 先取りプログラム

 

この2つの機能を公式で提供しています。

 

今回は②のAmazon Vine 先取りプログラムについて、

  • どんな機能なのか?
  • メリット・デメリットは?
  • 利用すべきなのか?
  • 登録・設定方法

この4点を中心に紹介していきます。

 

 

Amazon Vineとは、有料でレビューを集められるAmazon公式サービス

Amazon Vineとは、有料でレビューを集められるAmazon公式サービス-min

 

Amazon Vine 先取りプログラム(Amazon Vine)は、

Amazon公認のレビュアーであるVineメンバーに

新商品のレビュー依頼をできるプログラムです。

 

Amazonでは以前から、出品者が購入者に

報酬等を別途あげるかわりに、その対価として

良いレビューを書いてもらう”ステマレビュー”が

横行していました。

 

こういった行為はもちろん違反であり、

Amazonにバレるとアカウントが

永久凍結される恐れもあります。

 

こうしたステマレビューをなくすために

誕生したのが「Amazon Vine」です。

 

出品者はAmazon Vineに登録してサンプル品を提供、

サービス料金を支払うことにより、公式の方法で

レビューを集めることができます。

 

Amazon Vine経由で記載されたレビュー例

Amazon Vineのレビュー例-min

 

レビューを書いてくれるVineメンバーは

Amazonからの招待制となっており、

有益なレビューを頻繁に

投稿している人しか選ばれません。

 

Amazon Vineを使えば、ユーザー目線で

良い点、悪い点がしっかり含まれた

レビューを集めることができます。

 

 

Amazon Vineを利用するための条件

 

出品者がAmazon Vineを利用するには、

大前提として、次の条件を満たして

いなければいけません。

 

①大口出品の出品者である

②ブランド所有者として認識されている

③対象となるFBA出品商品がある

③登録する商品について、Amazonブランド登録で承認されたブランド代表者である

 

この中でも特に手続きが面倒で

時間もかかるのが②です。

 

Amazonから”ブランド所有者”として

認識されるには、

 

(1)自分オリジナルのブランドを作成する
(2)商標登録の出願を行う
(3)商標登録完了後、Amazonブランド登録を行う

 

上記の方法でAmazonに

ブランド登録をしなければいけません。

 

特に、商標登録は審査完了までに

最短でも2〜3カ月かかります。

 

Amazon Vineの利用を考えていて

ブランド登録が済んでいない人は、

なるべく早めに申請しましょう。

 

また、Amazon Vineを利用できる商品には

以下のような条件があります。

 

(1)Amazonブランド登録で登録されているブランドである

(2)商品詳細ページのレビュー数が30件未満である

(3)コンディションが「新品」の購入可能なFBA出品商品がある

(4)アダルト商品ではない

(5)Amazon Vine登録時に出品を開始している

(6)在庫がある

(7)商品の画像と説明がある

 

特に注意したいのは(2)です。

 

レビューが30件を超えている

商品には利用できません。

 

Amazon Vineは販売を始めたばかりの商品と

相性が良いプログラムなので、条件が整い次第、

利用することをおすすめします。

 

 

 

Amazon Vineを利用するメリット・デメリット

Amazon Vineを利用するメリット・デメリット-min

 

Amazon Vineの概要はお分かりいただけたかと

思いますが、果たして利用すべきなのか?

 

メリット、デメリットについて

さらに詳しく見ていきましょう。

 

 

メリット①販売初期からレビューを集めることができる

 

Amazon Vineの最大のメリットは、

販売開始からまもない商品でも

レビューを集められる点です。

 

Amazonで販売を始めたばかりの商品は、

購入されるどころか、商品ページへのアクセスも

基本的にほとんどありません。

 

Amazonユーザーの8割以上は検索窓に

キーワードを入力して商品を探しますが、

販売開始直後の商品は検索結果の上位に

表示されないからです。

 

しかしAmazon Vineを利用すれば、

検索結果上位に表示されてなくても

レビューを集めることができます。

 

もちろん、レビューを書いてもらうだけでは

売上にはなりませんが、レビューが付くことで

検索順位アップやユニットセッション率が上昇し、

継続的な売上につながる可能性があります。

 

 

メリット②検索順位が上がる

 

Amazonの検索エンジンA9(A10)は、

検索順位を決める際、以下の項目を

特に重視しています(基準は非公開)。

 

(1)直近の注文件数
(2)ユニットセッション率とセッション数
(3)商品ページ内情報との関連性
(4)購入者によるレビュー評価

 

Amazon Vineを利用すれば、

 

(2)のセッション数
(4)の購入者によるレビュー評価

 

が増えて、検索順位にも良い影響を与えます

 

ただし、最も重視されているのは

(1)直近の注文件数(約7日間での販売数)なので、

Amazon Vineなどで良いレビューが集まったら

スポンサープロダクト広告などを利用して

商品の露出を高め、注文件数を上げていく必要があります。

 

 

メリット③ユニットセッション率(成約率)が上がる

 

レビューは、商品を購入する際に

重要な判断材料の一つです。

 

実物を手に取って確認できないネット通販では、

レビューの有無によってユニットセッション率(成約率)が

大きく変わってきます。

 

Amazon Vineを使ってレビューが増えれば

購入を検討しているユーザーの参考にもなりますし、

良いレビューであればユニットセッション率も上がります。

 

 

デメリット①Amazonブランド登録が必要

デメリット①Amazonブランド登録が必要-min

 

先ほどお伝えした通り、

Amazon Vineを利用するには

事前にAmazonブランド登録が必要です。

 

Amazonブランド登録をするには、

自分オリジナルのブランド商品を作ったうえで、

事前に商標登録の出願をしておかなければいけません。

 

商標登録出願時の費用は、自分ですべて

手続きをすれば3万円程度で済みますが、

弁理士へ依頼する場合は15万円程度かかります。

 

商標の審査期間は最短でも2〜3カ月かかります。

 

このように費用・時間がかかりますが、

Amazonでオリジナル商品を販売するなら

Amazonブランド登録は必須です。

 

オリジナル商品を販売する人は、

Amazon Vineの利用の有無に関わらず

必ず登録しておくことをおすすめします。

 

 

デメリット②費用がかかる

 

セラーがAmazon Vineを利用する場合、

登録する親ASINごとに22,000円の

登録手数料を払わなければいけません。

 

以前はサンプル品の提供だけで

費用は無料だったのですが、

2021年11月から有料化してしまいました。

 

ただし、登録手数料が請求されるのは

Amazon Vineの最初のレビューが

公開された日から7日後です。

 

Amazon Vineでは、

レビュアーが自由に商品を選べるため、

レビューされない場合もあります。

 

商品登録から90日以内に

レビューが投稿されなかった場合、

手数料は請求されません。

 

 

デメリット③悪いレビューを書かれる場合もある

悪いレビュー-min

 

Amazon Vineのレビュアーは

常にフラットな目線でレビューするので、

良い点だけでなく悪い点も書く場合があります。

 

悪いレビューを書かれてしまったら、

その後の売上にも悪影響を及ぼすでしょう。

 

とは言え、そういった商品は何かしらの問題があるので、

長期的に見ても売れない可能性が高いです。

 

良いレビューを書いてもらえることに

越したことはありませんが、

 

悪いレビューを書かれてしまったら

どこがダメだったのかを確認し、

商品や商品ページの改善につなげましょう。

 

 

Amazon Vineは利用すべき?効果はあるの?

 

Amazon vineは効果があるサービスなので、

積極的に利用すべきです。

 

やはり、Amazon認定のユーザーが

書いてくれるレビューには説得力があります。

 

レビューを書いてもらえれば

AmazonSEO的にプラスに働きますし、

良いレビューがあればユニットセッション率も上がります。

 

親ASINごとに22,000円がかかる点はデメリットですが、

新商品は何かしらの施策を打たないと

誰からも見られず、アクセスも来ません。

 

22,000円を払ってレビューが付いたら

その後は連鎖的に注文が入るケースもあるので、

利用する価値はあります。

 

 

Amazon Vineの登録方法

Amazon Vineの登録方法-min

 

では、Amazon Vineの登録方法を見ていきます。

 

Amazon Vineの登録方法-1-min

 

セラーセントラルにログインし、

広告>Amazon Vineをクリックします。

 

Amazon Vineの登録方法-2-min

 

「Vineへの商品の登録を今すぐ始めましょう」を

クリックします。

 

Amazon Vineの登録方法-3-min

 

該当商品のASINを入力して

「登録を開始」をクリックします。

 

登録する商品数を入力し、

「登録」をクリックすれば完了です。

 

なお、各ASINは1回のみ登録可能です。

 

キャンセルした場合はその後同じASINや

親ASINのその他のバリエーションは

再登録できないのでご注意ください。

 

 

Amazon Vine以外でレビューを無料で集める方法

Amazon Vine以外でレビューを無料で集める方法-min

 

Amazon Vineは1商品ごとに

22,000円の費用がかかりますが、

以下の方法であれば無料で

レビューを集められます。

 

①Amazonレビューリクエスト機能

②サンクスメール

③納品書にレビュー依頼を記載

④友達など知り合いにレビュー依頼をする

※必ずしもレビューが集まるわけではありません

 

①はAmazon公式の機能なので

ぜひ利用することをおすすめします。

 

②〜④は非公式ですが、可能な限り

取り組むことをおすすめします。

 

以下より、注意点と併せて紹介します。

 

 

Amazonレビューリクエスト機能

 

Amazonレビューリクエスト機能は、

商品を購入してくれた人にレビュー依頼の

メールを送ることができる機能です。

 

Amazon公式サービスなので、

垢BANなどの心配なく

レビューを集めることができます。

 

ただし、この機能はあくまでレビュー記載を

促すもので特典等もないので、Amazon Vineと

比べたらレビューは集まりづらいです。

 

とはいえ、無料で利用できるサービスですし、

やり方も簡単なのでとりあえず

設定しておくだけでもいいでしょう。

 

 

サンクスメール、フォローメール

 

Amazonでは出品者から購入者に対して

サンクスメールやフォローメールを

送ることができます。

 

サンクスメール、フォローメールとは、

 

  • 注文の確認
  • 購入のお礼メッセージ
  • 商品に不備がないかを確認
  • 不備があった場合にはすぐに対応することを伝える
  • 評価・レビューの記載を促す

 

といった内容を含むメールのことです。

 

最初にテンプレートを作り、後はツールで

自動配信されるように設定しておくだけで

手間をかけずに評価・レビューを集められます。

 

こちらの方法は単純にレビューを集めるだけでなく

商品に不具合があった時のサポートとしても機能し、

悪い評価を回避できる可能性もあります。

 

Amazonレビューリクエスト機能同様、

最初に設定しておくのがいいでしょう。

 

 

納品書などにレビュー依頼を記載

 

自己発送の場合は、納品書やサンクスカードなどに

レビュー依頼を記載する方法もあります。

 

以前はURLなどを書いていましたが、

最近ではレビューページに飛ぶ

QRコードを貼り付けている人も多いです。

 

URLを手打ちするよりも幾分かは楽なので、

レビューを書いてくれる確率も上がります。

 

 

友達や知り合いにレビュー依頼をする

 

友達などに実際に商品を使ってもらい、

レビューを書いてもらう方法です。

 

Amazonでは商品を買わなくも

1週間に5件までならレビュー投稿が

可能です。

 

商品を無料であげて、使ってみた

感想を書いてもらうといいでしょう。

 

 

注意点:レビュー記載の強要、報酬の対価としてレビューを書いてもらうのはNG!

 

Amazonでレビューを集める場合は、

 

  • レビュー記載を強要する
  • レビューを書いてくれたら○○円を支払う

 

といったことは絶対にしてはいけません。

 

Amazonは上記の行為を禁止しており、

見つかると一発でアカウント停止になります。

 

Amazon公式・非公式のいずれの方法で

レビューを集める場合も、上記2点は

絶対にしないでください。

 

 

まとめ

 

Amazon公式でレビューを集められるのは、

 

  • Amazonレビューリクエスト機能
  • Amazon Vine 先取りプログラム

 

現時点でこの2つのみなので、どちらも

積極的に利用することをおすすめします。

 

Amazon Vineは費用こそかかるものの、

質の高いレビューを獲得できる

可能性が高い方法です。

 

とは言え、レビュアーは公正な視点で評価するため、

良い点だけでなく悪い点も書かれてしまう可能性があります。

 

Amazon Vineを利用する前は、商品や商品ページに

問題がないかをしっかりチェックしましょう。

 

その上で、もし悪いレビューが付いてしまったら、

問題点を確認し、改善していってください。