中国輸入Amazon販売の専門家 加藤さとしです。
この記事では、
人気の仕入れ専門サイト「ネッシー」を使ってみたい
ネッシーで仕入れた商品をメルカリやAmazonで販売したい
といった方向けに、実際ネッシーはどうなのか？
その特徴や利用するメリット・デメリットについて解説します。
まず結論からお伝えすると、
ネッシーで仕入れた商品を販売すれば
利益が出ることもありますが、逆に大赤字に
なってしまう可能性も十分あります。
一体なぜなのか？
その理由をお伝えすると同時に、物販ビジネスで役立つ
ネッシーの上手な活用方法も紹介するので
ぜひ最後まで目を通してみてください。
仕入れサイト「ネッシー」の評判は？利用するメリット
ネッシーとはどんなサイト？
「ネッシー」は、日本最大級のWeb卸売り・仕入れサイトです。
卸問屋/メーカー/卸売会社など約5,000のサプライヤーが
提供している170万種類以上の商品を、自宅にいながら
簡単に仕入れられます。
卸価格を見たり注文したりするには、
会員登録した上で、審査に通過する必要が
あります。
なお、審査といっても厳しくはなく、
仕入れる側は書類の提出等もないので
心配いりません。
ネッシーを利用するメリットについて
さらに詳しく紹介します。
１個から、卸価格で購入できる
ネッシーの最小ロットは１個〜となっています。
卸売サイトの中には最低100個、1,000個といった
大ロット注文しか受け付けていないこともあり、
その場合は初期資金がかなり必要です。
それに対して、ネッシーは１個から仕入れることができ、
さらに卸価格なので、軍資金が少ない方でも
気軽に利用できます。
入会金・月額料金が不要
ネッシーを利用するにあたって、
仕入れる側は入会金・月額料金ともに不要です。
登録後、審査に通過すれば
誰でもすぐに使い始められます。
最小ロットが小さく、入会金・月額料金不要。
このような利用ハードルの低さこそ
人気である理由の一つといえます。
幅広い商材を扱っている
ネッシーは、下記のように
非常に幅広いジャンルの商材を
扱っていることも特徴です。
- アパレル
- 雑貨
- ホビー・スポーツ用品
- 美容・健康グッズ
- 家電・PC・AV機器
- 家具・インテリア
- 店舗用品・事務用品
- 食品・飲料
サイト運営歴が長く、取引額も大きい
ネッシーは2006年開設から、
20年近くにわたって運営されています。
2022年12月5日には１日の流通額が
過去最高の2.2億円を記録するなど
売買も活発です。
サイト運営歴の長さや取引額の大きさをみれば、
信頼できる卸売サイトの一つと判断できます。
個人で利用することもできる
ネッシーは、法人や個人事業主はもちろん、
開業前の個人も利用できます。
登録時は、開業届や確定申告書類のコピーなどの
提出を求められることはありません。
また、実店舗やネットショップを
持っていなくても大丈夫です。
ただし、ビジネス利用を目的としない人や
日本国内に住んでおらず住所がない人は
審査に通りません。
クレジットカード払いにも対応
支払い方法は、銀行振り込みや代金引換、
PayPal決済に加えてクレジットカード払いにも
対応しています。
クレジットカード払いを利用すれば
初期資金があまりない方でも
仕入れが可能になります。
また、売上金がクレカの支払い日より
先に振り込まれることで、資金繰り改善に
つながります。
24時間365日いつでも好きな時間に注文できる
完全ネット仕入れのネッシーなら、
家から１歩も出ることなく
24時間365日いつでも好きな時間に注文できます。
本業が忙しい方も空き時間にサイトを見て
簡単に注文できるのは大きなメリットです。
ネッシーを利用する前に知っておくべきデメリット・注意点
ここまでのメリットだけを見れば
「ネッシー使えるじゃん！」
と思うかもしれません。
しかし、実際のところは
デメリットもいくつかあります。
これを知らないで仕入れると、大赤字になったり
トラブルに巻き込まれたりするおそれがあるので、
あわせて確認しておいてください。
ライバルと同じ商品を仕入れてしまう可能性がある
ネッシーを使っている
ネットショップ運営者は多いです。
もし、ライバル業者がネッシー仕入れをしていたら・・・
あなたはライバルが仕入れた商品と同じものを
仕入れてしまう可能性があります。
すると、どうなるか？
自分の商品をいち早く売り捌くために
販売価格をどんどん下げる→値下げ合戦に突入する
という事態に陥ります。
値下げ合戦に突入したら、とにかく在庫を捌くことが
優先されるので利益が出なくなってしまいます。
さらに最悪の事態は、
卸売業者が一般消費者に
直接販売するケースです。
実は、ネッシーに出店しているサプライヤーは
自分たちでネットショップを持っていて
一般消費者に売っている場合もあるのです。
卸売業者は卸価格より安い価格で売っても利益が出るので、
ネッシーで仕入れをしている人は当然、歯が立ちません。
中華系の事業者から仕入れるとトラブルに発展する恐れも
ネッシーに出店しているサプライヤーの中には
中華系の事業者も多いです。
中華系の事業者は、中国の卸サイト
「アリババ」で仕入れた商品をそのまま
ネッシーで販売していることがあります。
アリババの商品は、日本国内生産品と比べて
品質が劣っていたり不良品が多かったりするのも事実です。
しっかり検品をして良質な商品のみ扱っていればいいのですが、
そうでなければハズレの不良品を掴まされてしまうでしょう。
また、そもそもアリババで売っている商品は
アリババで買うのが一番安いのであって、中間マージンを
上乗せされたネッシーで買うと損してしまいます。
中華系事業者か日本の会社かを見分ける方法
ネッシーの中華系事業者を
見分ける方法は２つあります。
１つ目は、商品ページに載っている
会社情報をGoogle検索で調べる方法です。
商品ページのタイトル下あたりに
会社名が載っています。
その会社のホームページにアクセスし、
代表取締役の名前を見れば日本の会社か
そうでないかがすぐにわかります。
２つ目は、ネッシーに掲載されている
商品写真をアリババで画像検索する方法です。
アリババの商品をネッシーで販売している場合、
同じ写真または少し加工された写真が
使われていることが多いです。
該当する商品であれば、
すぐに見つかると思います。
画像検索のやり方は、
1688.com（アリババ）へアクセスして
検索ボタンの左にあるカメラマークをクリックし、
商品写真をアップロードするだけです。
古物商の許可は必要？
古物商の許可は、中古品の売買で
必要になる資格です。
ネッシーでは新品の売買が基本なので、
ほとんどの人は古物商許可を取得しなくても
大丈夫です。
ただし、このように中古品も一部あり、
中古品を売買する人は許可が必要になります。
ネッシーの上手な使い方
ネッシーで仕入れて、メルカリやAmazonで売る方法はどう？
先ほどお伝えしたとおり、ネッシーを利用している
ネットショップ運営者は多く、普通に仕入れると
販売商品がバッティングしてしまう可能性があります。
みんな仕入れている商品を同じように仕入れて販売しても
よほどの需要がない限り、売れる確率は低いでしょう。
そして結局売れず、在庫処分のために泣く泣く
赤字で売り捌く羽目になってしまいます。
人気商品をネッシーで仕入れて売っても
そう簡単には利益が出ないことは
覚えておくべきです。
ただ、活用方法によっては
お得な商品を仕入れられたり
有益な情報をGETできたりします。
①セール期間中に割引率が高い商品を仕入れる
ネッシーでは定期的にセールを開催しています。
セール期間中は対象商品の卸売価格が
60%〜70%オフになることも珍しくありません。
このような割引率が高い商品を仕入れることで
利益になる可能性はあります。
ただし、安ければなんでもいいわけではなく、
「売れる商品かどうか」をリサーチした上で
仕入れなければいけません。
②NETSEA 仕入れ・物販トレンドニュース
ネッシー公式HPに掲載されている
「仕入れ・物販トレンドニュース」。
話題の商品を知ることができるので、
定期的にチェックしていればお宝商品が
見つかるかもしれません。
また、その時の流行やトレンドを追っていると、
今売れている商品・次に波が来そうな商品などが
わかるようになるので、日々アンテナを立てて
情報収集することをおすすめします。
③仕入れランキング
ネッシーでよく売れている商品の
仕入れランキングをカテゴリ別に
見ることができます。
単純にランキング上位の商品を仕入れるのではなく、
売れる商品の特徴や傾向をつかむための
参考にするといいでしょう。
④キーワードランキング
ネッシー内でよく検索されているキーワードや
Googleなどの検索サイト経由でよく検索されているキーワード、
掘り出しキーワードをチェックできます。
こちらも定期的に確認して、
知らないものがあったら調べてみると
売れそうな商品が見つかるかもしれません。
たとえば掘り出しキーワードランキングに
入っていた「御朱印帳」。
ここ数年は神社・お寺ブームが到来しており、
御朱印帳の需要が高まっています。
メルカリでも、キャラクターものの御朱印帳や
女性向けのかわいらしい御朱印帳など
様々な商品が売れています。
どんな商品を仕入れればいいか悩んでいる人は
キーワード検索ランキング上位のキーワードを
一つずつ調べていくと、ライバルが比較的少なく
売れる商品を見つけられるかもしれません。
まとめ
「ネッシー」は簡単に登録でき、
入会金・月額料金無料で
気軽に仕入れができるサイトです。
しかし、ネッシーに掲載されている商品を
仕入れてそのままメルカリやAmazonで販売して
利益が出るか？というと、
- ライバルも同じ商品を仕入れて価格競争が発生してしまう
- 卸売業者自身がネットショップで販売するので歯が立たない
こういった理由から、なかなか難しいのが現実です。
そのため、間違っても「売れそう！」といった勘のみで
ネッシーから大量仕入れするのはやめましょう。
ほぼ間違いなく売れずに、
大量の不良在庫が発生してしまうので
ご注意ください。