ネット物販歴25年の専門家 加藤さとしです。
加藤が以前、書いた記事
チケット転売は違法なのか?逮捕されないために注意すべきたった1つの方法
で、
”チケット転売は今後、法律として厳しく
罰せられるようになるだろう”
と発言しました。
そんな話をしている矢先、2018年12月8日、
「チケット不正転売禁止法」
(チケット転売禁止法)(チケット転売規制法)として
衆議院本会議で全会一致で可決され、
2019年6月14日から、本格的な対策法が
スタートすることになったのです。
・チケット転売に興味がある人
・これからチケット転売に挑戦しようと思っていた人
・過去にチケット転売したことがある人
もしも、これからチケット転売で稼ごうと
しているのなら、、、
逮捕されるリスクが高いということ。
対策が厳しくなったことによって
軽い気持ちで副業としてできなくなりました。
今回は、いよいよ対策が始まった
「チケット転売」の禁止法について・・・
- 「チケット不正転売禁止法」の気になる内容とは?
- どんなことが違法行為になるのか?
- チケット転売よりもオススメの転売とは?
といった内容をお話します。
加藤さとし
チケット転売への対策が始まった理由
何十年も前から、興行チケットを
買い占め、高値で転売する「ダフ屋」は
社会に存在してしていました。
しかし、インターネットが普及してからは
一般人のチケット転売に関する事件が起こるようにあり
何かと社会問題になっていました。
転売をする者に対しては各都道府県による迷惑防止条例で
対策をしてきましたが、ネット上での転売行為は
取締りの対象外になっていたんです。
そのため、転売ヤーはこぞって高額出品をして、
莫大な利益を上げている人も沢山いましたね。
しかし、来る2020年の東京オリンピック・パラリンピック
に向けて日本政府も、本格的なチケット転売対策に
乗り出しました。
それから紆余曲折があり…
現在の「チケット不正転売禁止法」へと
つながることになります。
ただ「需要と供給」の側面から見ると・・・
- チケットを持っている人
- 高くてもチケットがほしい人
というシンプルな構図が出来上がっており、
「そこまで厳しい対策をしなくてもいいのでは?」と
感じる転売ヤーもいたはずです。
しかし、チケット転売をすることによって、
迷惑を被っている人たちも沢山いるんですね。
チケット転売対策1:主催者側からの視点
まず、最も迷惑を被っているのは間違いなく
主催者側の人間です。
主催者側とは
- ライブの運営会社
- アーティスト
- アーティストの所属事務所
など、表現者側の人たちです。
アーティストを純粋に好きなファンのために、
適正価格でチケットを販売しているにも関わらず
転売ヤーが大量仕入れで購入して高額で出品する。
これって主催者側からすると
メリットになることは何にもないですよね。
チケットを高額で販売したいのは、
主催者も同じ。
でも純粋にライブに来たい若いファンも
来てもらえるよう低額で販売しているわけです。
にも関わらず、転売ヤーが利益を独占する
状況が長く続いてきました。そこでついに
主催者側も本気で対策を始めたってわけです。
チケット転売対策2:ファン側からの視点
アーティストの純粋なファンからすると、
転売ヤーがチケットを独占して仕入れてしまうから
購入することができないって感じます。
それでも、アーティストのライブが見たい。
だから高額のチケットを泣く泣く購入するわけです。
しかし、高いチケットを買ったおかげで
お金はなくなってしまいます。
すると、ライブ当日に会場で販売される
アーティストの公式グッズが
購入できなくなってしまうんです。
チケットが高すぎてグッズが買えない…
転売ヤーが買い占めたがために純粋なファンが
苦しい思いをしなきゃいけなくなっているんですね。
チケットの高額転売は転売ヤーだけが得をしている
高額チケットを購入したがために、グッズが購入できなくなると
ファンだけでなく主催者にも収益が回ってきません。
グッズ販売での収益は、チケットと同じように重要で、
アーティストが活動を続ける上での重要な資金源に
なっているんです。
- グッズの売上が下がる
- アーティストの収益が下がる
- ライブの費用を賄えなくなる
このような負のスパイラルができてしまいます。
下記動画で分かりやすい解説が見れます。
主催者とファンという健全な繋がりの中に
転売ヤーが入ってくることで、本来のサイクルが
壊されてしまうんですね。
結果、得をしているのは
大量仕入れができる転売ヤーだけになります。
どんなビジネスでもそうですが、
誰か1人だけが得をするような
ビジネスモデルは続くはずがありません。
そのため、主催者側だけでなく
日本政府もついに
対策に乗り出したのです。
チケット不正転売禁止法の気になる内容とは?
2019年の6月14日から本格的な対策が始まった
「チケット不正転売禁止法」
人によっては、
チケット転売禁止法や、チケット転売規制法
なんて呼ばれているようですが、この法律の内容について
ここでは解説をしていきますね。
正式名称:
「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律案」
- 2018年12月8日未明、衆議院本会議で可決
- 6ヶ月の周知期間を経て施行される
- 違反者は1年以下の懲役または100万円以下の罰金あるいはその両方を科す
- 2019年6月14日より施行される
今まではチケット仕入れ転売で荒稼ぎしていた
一部の転売ヤーのみが逮捕され話題になっていました。
しかし、今後の対策として、「転売目的」で
業(なりわい)としてチケットを仕入れた人や販売した人は
法律で罰せられるようになります。
例えば、チケット転売で20万円の利益が出たとしても、
その後に罰金として100万円を
持っていかれたら大損ですよね?
もちろん、チケット転売をしていた
ヤフオクなどのアカウントは消滅。
社会的信頼もなくなってしまうでしょう。
こう考えてみると非常に厳しい対策に
なっていることが分かります。
チケット転売禁止法が適用されるチケットの種類
「でも、実際どんなチケットが対策法に引っかかるのよ?」
転売をしている人からすると
ここが一番気になるポイントのはず。
チケット転売禁止法では
「特定興行入場券の不正転売を禁止する」
となっています。
特定興行入場券の「興行」とは、
不特定多数の人間が訪れるもの。
チケット転売禁止法で規制がかかる
仕入れ禁止のジャンルは、以下の通りです。
- 音楽
- 映画
- 演劇
- 演芸
- 舞踏
- スポーツ
芸能・芸術やスポーツ観戦などの入場券、
つまりチケットに規制がかかっています。
最近よくあるQRコードやICカード型の
デジタルチケットも対策法の対象になります。
また禁止法には、
|
という条件があります。
この条件を全て満たしたチケットを転売目的で
購入した者が罰則の対象になるということです。
この条件を見た私の率直な意見としては
「転売で儲かるチケットは全て罰則されるんだな」と
いった感じです。
今までは何かとグレーだったチケット転売ですが、
高額で取引されていたようなチケットは
しっかり対策されちゃった感じですね。
禁止法が適用されないチケットもある
儲かるチケットがバッサリ対策されてしまった
一方で、規制の対象になっていないチケットも
あります。
「特定興行入場券」に該当しないものとしては
- 列車の乗車券、指定席券
- アトラクションの整理券
- 限定販売のゲーム
- キャラクターのフィギュア
- アイドルやアニメのグッズ
- 本
- DVD
などは、規制の対象外となっています。
つまり、儲かるために仕入れて
転売をしても、摘発されにくいということ。
チケット転売は違法でも、アイドルや
アーティストのグッズ転売は対策法の
対象外になってるのは面白いですね。
DVDや人気アイドルが表紙の本なども
対象外なので、これまで通り
転売することができます。
つまり、転売ヤーのせいで主催者やファンが
明らかに損をしていました。
しかし、公式グッズなどはコンサートに
行けなかった人でも、手にする機会になるので
OKということですね!
アーティスト関連グッズは需要も高いので、
転売して稼ぎたいという人は、チケットじゃなくて
グッズ系を攻めた方がいいでしょう。
何が違法になるの?「チケット不正転売禁止法」規制の対象となる行為
チケット転売の本格的な対策として
ついに動き出したこの規制法ですが、
実際に違法行為として罰則に処される条件とは、
どんなものなのでしょうか?
規制の対象となる行為は大きく分けて
- 不正転売
- 不正仕入れ
の2種類に分類されます。
それぞれ、何のことかわからないと
思いますので解説していきますね。
「不正転売」
「不正転売」とは、前述した通り
興行チケットで規制法の条件を全て満たす
チケットの転売行為を禁止しているもの。
注目するべき点は
|
という2つのポイントです。
「業として行う」とは
反復・継続の意思を持っている
ということを指しています。
つまり転売ヤーのことを言ってます!
またチケットを定価以上の価格で転売することも
禁止されています。
チケット転売しちゃダメだよって対策なので、
当然と言えますが、儲かるチケットに対して
転売できないような条件になっていることが分かります。
「不正仕入れ」
「不正仕入れ」とは
転売目的でチケットを仕入れる行為です。
利益を目的にチケットを仕入れることを防止する
対策で、転売ヤーがチケットを仕入れられないように
規制をかけているんですね。
不正転売と不正仕入れの条件に該当してしまうと、
違法行為と見なされて罰則を受けることになります。
例えば…
- チケットの発売日に転売サイトで販売
- 1人の出品者から様々なアーティストのチケットが出品されている
- 明らかに利益が上乗せされた価格で販売されている
こんな感じでチケットが転売されている場合、
違法行為になりますよってことですね。
注意!チケット転売も●●目的でなければ違法行為にはならない
「じゃあ、本当にコンサートに行けなくなった人も
チケットを転売できないの?」
と思う方もいるかもしれません。
これについては、
転売目的ではなく利益を乗せた価格でなければ
対策法に引っかかることはありません。
- 初めてチケットを転売する
- 送料以上の金額を上乗せしていない
この場合は安心して転売してOKです。
あとは金券ショップ。
金券ショップってダフ屋と勘違いされやすいんですが、
実は大きな違いがあるんですよ。
金券ショップはチケットを
- 定価未満で仕入れ
- 定価未満で転売
しています。
この場合、「チケット不正転売禁止法」
には引っかからないので、
今のところ合法になってます。
チケット転売に興味がある人で、定価未満の
取引で利益が出せる人はかろうじて
生き残ることができます。
ただし、、、
今後は対策が厳しくなっていくことが
予想されます。
チケット転売自体で利益を出し続ける
こと自体が難しい状況になるはずです。
どうしても転売で稼いでいきたい!という人は、
個人個人で今後の対策を練る必要があります。
加藤がオススメする物販の特徴4つとは?
正直な話、チケット転売でお金を儲けても
胸を張って世間様に言うことができません。
「俺、チケット転売で月収100万稼いでるんだ」
「いや、それ違法だろ 笑」
こうなるのがオチです。
また、どんなにお金が稼げても、
「チケット不正転売禁止法」という法律に
違反している違法ビジネスなのですから、
たとえ軽い気持ちでもやってはいけません。
チケット転売が違法でもう稼げないのなら、
何を仕入れればいいの・・・?
とお悩みのあなたへ。
ここからは
ネット物販歴20年超えの加藤が
オススメする物販ビジネスについて
お教えしたいと思います。
転売を含めた、インターネット物販で
重視すべきだと考えているポイント
が以下の4点です。
1、競合が参入しづらい
2、不良在庫リスクが少ない
3、人を雇わなくても収入が増やせる
4、継続期間に比例して作業が減っていく
日頃忙しい人が、片手間で結果を出したい場合は、
なおさら、上記4点を満たす
物販に取り組まなければなりません。
長いこと物販で収益を上げている加藤ですが、
「中国輸入品のオリジナル商品販売」は、
たとえ副業であっても自信を持ってオススメできます。
その商品をどこで売るのか?
というと、あの”Amazon”です。
- 中国から商品を仕入れる
- AmazonなどECサイトで販売
というシンプルなビジネスです。
このビジネスはいわゆる「貿易」であり、
チケットの転売のように
グレーな商売ではありません。
「もうビクビク転売したくない…」
そんな人のために、ここでは
中国輸入転売ならではのメリット
を紹介します。
少ない仕入れ資金で始められて利益率が高い
中国商品は何と言っても
仕入れ原価が安いのが魅力です。
少資金で転売を始めることができるので、
リスクを最小限にできるんですね!
また、利益率の良さもメリットと言えます。
例えば…
こちらの商品はAmazonで3,980円で販売されています。
それが中国の仕入れサイトとして有名な
「アリババ」という卸仕入れサイトだと…
「53元 = 約850円」という
安くで仕入れることができるんです!
このような商品を複数仕入れて販売することで、
少資金でも利益を確実に得ることが可能です。
Amazon、ヤフオク、メルカリなど
国内の人気通販サイトでは中国商品が
沢山販売されています。
例えば、仕入れ代金5万円で
5万円以上の利益を得る
ことだって難しくありません。
もちろん、法律には
一切引っかかっていませんよ(笑)
売れ筋商品を見つけることができれば、
集客は各ECサイトがやってくれるので
片手間の副業にも向いているんです。
ライバルに参入されず、独占して稼ぐことも可能
中国では「OEM」や「ODM」といった
自社商品も簡単に作成可能です。
自社商品と言ってもやることは単純で、
オリジナルのブランド名を
商品に印刷するだけでもOKです。
たったこれだけで、
ライバルに参入されず独占販売
することができるようになります。
例えば、下の画像の商品を見てください。
こちらの商品には
オリジナルブランドのロゴが印字
されているだけなんですが・・・
たったこれだけで、Amazonで独占的に
販売ができるようになるんですね。
同じ商品の仕入れ価格を見てみると…
「18.50元 = 約300円」という価格で
仕入れ可能なんです。
通常、Amazonでは1つの商品ページに複数の
出品者が参入できるようになっています。
しかし、商品に自社ブランドの名前を入れることに
よって、オリジナル商品となり、商品ページを
独占することができるんです。
テスト販売して売行きの良かった商品に
ブランド名を入れて独占販売する…
この流れを繰り返すことで大きな利益を
上げることができるようになります。
これも中国輸入ならではのメリットですね!
対策不要!胸を張って転売ビジネスができる
Amazon中国輸入は、数ある物販ビジネスの中でも
最も知名度があり、社会的にも認められたビジネス
と言えます。
例えば、副業で人気のせどり。
あなたは知り合いや親戚に
「俺せどりで稼いでるんだ!」と
自信を持っていうことができますか?
セールや中古など、国内の価格差を利用して稼ぐ
せどりは、仕事というより
ダフ屋の延長というイメージが強い人も
少なくありません。
加藤さとし
もちろん、中国輸入物販の方が
- 便利な商品を皆に届けられる
- 自社ブランド化できる
などの点で、よりビジネスをしているな!
と思われるのは間違いありませんよね。
海外から仕入れて国内で販売するという
ビジネスモデルは太古からある
まともな稼ぎ方です。
対して、チケット転売は
法律の隙間を突いただけの一時的な稼ぎ方で、
このようにすぐに対策されてしまい
現に今は厳しくなっています。
何より、本来チケットを欲しい人に
大きな迷惑をかけている。
この事実は忘れてはなりません。
そんな中、中国輸入の転売・物販なら胸を張って
「俺は自分で輸入ビジネスしてるんだ!」と
言うことができますよね(^^)
プライドを持って仕事ができる
というのは、長く稼いでいくうえで
これほど重要な点はないですよね。
まとめ
今回は、厳しい対策法がついに始まった
「チケット不正転売禁止法」
をテーマに色々と書いてみました。
主催者とファンの間に介入して利益を上げる
チケット転売は、確かに
ラクして稼ぐことができました。
でもこれから先は、
利益を乗せた価格でチケットを転売すると
違法行為として罰金を取られたり、
最悪は逮捕されたり・・・
なんてことが現実に起こるわけです。
おそらく、警察側も見せしめ的に
逮捕者を増やしてきます。
そんな空気を読めずに、
バレないよう対策しながら
チケット転売を続けますか?
それよりも、長く堂々と実践できる
物販ビジネスに挑戦した方が
将来性があるのは明らかですよね。
これから転売で稼ごうという人は、
変化が激しい中でも長く続けられる手法
を選ぶことを心からお勧めします。
加藤さとし