中国輸入Amazon販売の専門家 加藤さとしです。
携帯電話やスマホの中古品は人気があり、
転売をしたいと考えている方も多いでしょう。
そんな時、気になることが・・・
「携帯電話・スマホを買ってすぐ売るのは違法になる?」
「携帯電話・スマホのロムの状態ってなに?」
「どのような携帯電話・スマホの端末なら転売することができるの?」
携帯電話・スマホは、2016年からSIMロックの解除が
義務化されたことをきっかけに、
中古端末の販売が盛んになりましたが、
個人情報や月額料金などを支払う必要があるため、
仕入れて販売するためにさまざまなチェックをする必要があります。
その中でも特に確認したいことは
「携帯電話・スマホを買ってすぐ売っても
違法にならないかどうか?」です。
せっかく転売ビジネスとして
軌道に乗ってきたのに、
知らないうちに違法行為をしてしまって
罰金や懲役を受けるのは勿体無いですよね。
そこで、本記事では携帯電話・スマホの転売について、
買ってすぐ売ると違法になる場合や
ロムの種類について解説していきます。
携帯電話・スマホを買ってすぐ売るのは違法になる?
結論から言いますと
携帯電話・スマホを買って
すぐ売るのは違法になることもあります。
というのも、携帯電話・スマホの端末を転売すること
自体は違法ではないのですが、
携帯電話・スマホを利用するために必要になる
「ロム(read-only memory)」と呼ばれる、
個人情報などを記憶させる半導体記憶装置の状態によっては
転売が違法になるからです。
万が一、携帯電話・スマホに使用されている
ロムの確認をおこなわずに買ってすぐ売ってしまうと
違法行為になる場合があり、この行為は
「携帯電話不正利用防止法」に違反している場合が多いため、
50万円以下の罰金や2年以下の懲役、または300万円以下の罰金
などの罰則が課せられる場合があるので注意しましょう。
このように、携帯電話・スマホを買ってすぐに売る場合は
端末自体の状態だけではなく、ロムの状態についてもしっかりと
確認する必要があるのです。
携帯電話・スマホに使用されているロムの種類
携帯電話・スマホに使用されているロムの種類は下記の3種類です。
・白ロム
・黒ロム
・赤ロム
一般的に携帯電話・スマホを使用するだけであれば、
ロムの状態についてチェックすることがなく、
ロムの種類についても知識がないという方がほとんどですので、
まずはロムの状態の種類について理解することが大切です。
それでは、3種類のロムの特徴について詳しくご紹介していきます。
ロムの種類①:白ロム
白ロムとは、前に使用してた利用者との契約が解約されており、
携帯電話・スマホにSIMカードが挿入されていない
携帯電話・スマホのことを指します。
携帯電話・スマホを一般的に利用するためには
SIMカードが挿入されている必要があるため、
SIMカードが挿入されていない白ロムの場合は
電話番号や契約者情報といった個人情報が完全に端末に残っておらず、
モバイル通信でのインターネット利用や電話などもすることができません。
つまり、携帯電話・スマホを買ってすぐ売る場合や
在庫を抱えて転売する場合は、
ロムの状態が白ロムである必要があるのです。
白ロムの場合は「携帯電話不正利用防止法」に
違反することなく、正当な方法での転売となります。
ロムの種類②:黒ロム
黒ロムとは、白ロムとは反対に前に使用していた
利用者とのユーザー契約が継続しており、
個人情報が含まれていたり、モバイル通信が利用できる
一般的な状態の携帯電話・スマホのことを指します。
もちろん、黒ロムを買ってすぐに売ってしまうと
「携帯電話不正利用防止法」の違反になるため、
絶対に黒ロムの携帯電話・スマホを転売してはいけません。
とはいえ、正規販売店はもちろん、
中古販売店やメルカリなどのフリマサイト
であっても黒ロムの携帯電話・スマホが
販売されていることは少ないですので、
それほど警戒する必要はありませんが、
スマホに関する知識が無さそうな方や
盗品などの可能性がある怪しい端末については警戒しましょう。
ロムの種類③:赤ロム
赤ロムとは、契約している携帯電話会社によって
ネットワーク利用ができないように制限がかけられている
携帯電話・スマホの端末のことを指します。
携帯電話会社からネットワークの利用ができないように
制限がかけられる主な理由は、
端末を割賦支払いで購入した場合の滞納です。
料金支払いを放置していると
携帯電話会社から強制的に端末のネットワークの利用が
停止されてしまいますが、利用停止にされた
端末はSIMカードの挿入の有無に関わらず
赤ロムとして判定されてしまいます。
つまり、SIMカードが挿入されていない
携帯電話・スマホは白ロムではなく赤ロムの
可能性があるということです。
とはいえ、赤ロムの携帯電話・スマホを買って
すぐ売ってしまうと、購入者が利用している途中で
携帯電話会社から強制的に利用停止の措置が取られてしまうなど、
さまざまなトラブルが想定できますので、
赤ロムは転売しないようにしましょう。
。
赤ロムの判別方法は、携帯電話・スマホの端末識別番号
として割り振られている「IMEI」と呼ばれる識別番号をもとに、
それぞれの携帯電話会社の公式サイトで判別することができます。
下記のサイトから赤ロムかどうかを判別してみましょう。
docomo:ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト
SoftBank:ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト
白ロムの携帯電話・スマホを仕入れるためのポイント
携帯電話・スマホを転売するためには、
まず”安く仕入れて高く売る”ということが
基本となります。
ですので、定価で販売されている「正規販売店・家電量販店」や
利益を上乗せした金額で販売されている「中古販売店」などは
選択肢にいれず、個人が不用品として販売している
メルカリやヤフオクなどのサイトから
仕入れることが利益を出すためには重要です。
個人が不用品として販売されている場合、
相場よりも安く購入することができることも
多いため利益を出しやすいですが、
しっかりと「白ロム」であることを確認しないと
「赤ロム」や「黒ロム」が販売されていることもありますので
注意しましょう。
また、価格が安いからといって
型落ちの端末を購入してしまうと、
買い手がつかずに在庫過多になってしまいますので、
こちらに関しても注意してください。
まとめ
本記事では、携帯電話・スマホの転売について
買ってすぐ売ると違法になる場合や
ロムの種類について解説していきました。
お伝えした通り、携帯電話・スマホの端末には
「白ロム」「黒ロム」「赤ロム」の3種類のロムがあり、
買ってすぐに売る場合や在庫を抱えて転売する場合は
「白ロム」の端末であることを確認しなくていけません。
万が一チェックを怠ってしまい、「黒ロム」や「赤ロム」を
販売してしまうと、「携帯電話不正利用防止法」に違反してしまったり、
知らない間に犯罪行為に加担することになってしまったりと
購入者とトラブルになってしまい
転売ビジネスが失敗してしまうなど
さまざまなリスクを伴うことになります。
特にこれから携帯電話・スマホを転売したいと考えている方は、
個人情報が扱われているため、より慎重にチェックして
転売することが大切です。
ぜひ本記事を参考にして
携帯電話・スマホを正しく転売していきましょう。