Amazonのクーポンを発行する方法まとめ デメリットや注意点は?

 

中国輸入オリジナル商品販売の専門家

加藤さとしです。

 

Amazonでは売上をアップさせる方法が

いくつかあります。

 

  • スポンサープロダクト
  • タイムセール
  • プロモーション
  • クーポン

 

この中でも取り組みやすいのが

クーポンの発行」です。

 

当記事でも詳しく解説しますが、

発行は慣れたら2〜3分もあれば

できてしまいます

 

ただし、

 

クーポンを発行さえすれば

売上が上がる・・・

 

と思っている方がいたら要注意。。

 

残念ながら、単純にクーポンを発行しただけでは

売上はなかなか上がりませんし、売れたとしても

一時的なものに終わってしまう可能性が高いです。

 

そこで今回はAmazonのクーポン発行方法に加えて、

デメリットや注意点、売上アップに欠かせないコツも

併せて解説します。

 

  • Amazon販売を始めたばかりの人
  • 現在、売上が伸び悩んでいる人
  • 今後さらに売上を増やしていきたい人

 

こんなAmazon出品者は必ず

最後まで目を通してください。

 

Amazon出品者向けの「クーポンプログラム」とは?

Amazon出品者向けの「クーポンプログラム」とは?

 

Amazonのクーポンプログラムは、

2018年7月にスタートしました。

 

店舗の自由度が高いヤフーショッピングや

楽天市場では以前から導入されていましたが、

Amazonでもようやく利用できるようになりました。

 

クーポンが発行された商品は

商品ページなどにクーポンマークが表示され、

購入者はワンクリックで取得、

割引を受けられるようになります。

 

商品ページのクーポンをワンクリックで安く買える

 

なお、クーポンプログラムを利用できるのは、

大口出品アカウント保有者のみです。

 

出品者評価があるセラーは評価4.0以上、

評価0のセラーはAmazonで商品を14日以上

販売しているのがクーポン発行条件です。

 

Amazonのクーポンを発行する設定方法と注意点

Amazonのクーポンを発行する設定方法と注意点

 

クーポンの発行方法は、

以下の3ステップです。

 

①クーポン適用商品の選択
②割引額/割引率、予算の設定
③クーポンを入手できる対象者とクーポンの有効期限の設定

 

ステップ1:クーポン適用商品の選択

 

まずは、Amazonセラーセントラルに

ログインします。

 

ステップ1:クーポン適用商品の選択1

 

画面上部の「広告」にカーソルを合わせると

「クーポン」というタブが開くので、

そちらをクリックしてください。

 

ステップ1:クーポン適用商品の選択2

 

すると、上記のような

クーポン発行ページに飛びます。

 

画面右上の「最初のクーポンを作成する」を

クリックしましょう。

 

※2回目以降は「新しいクーポンを作成」

と表示されます。

 

ステップ1:クーポン適用商品の選択3

 

ここではどの商品にクーポンを

適用するかを決めます。

 

検索窓に商品のSKU

またはASINを入力してください。

 

ただし、どんな商品でも適用できるわけではなく、

以下の条件を満たしていることが必須です。

 

  • レビュー数が1~4件の商品については、Amazonでの星の数が平均2.5以上であること
  • レビュー数が5件以上の商品については、Amazonでの星の数が平均3以上であること
  • レビュー数が0件の商品も対象
  • 出品者出荷、Amazonから出荷、またはマケプレプライムの商品であること
  • 新品であること

 

反対に、次のような商品は適用できません。

 

  • 中古品、コレクター商品、認定再生品
  • アダルト商品
  • 次のタイプの商品は許可されていません。
  • 医薬品&指定医薬部外品
  • ハンディーマッサージ
  • エアガンおよびモデルガン付属品
  • ライフルスコープ
  • 不快感や嫌悪感を与えるような不適切なコンテンツが商品詳細ページに掲載されている商品

 

ステップ1:クーポン適用商品の選択4

 

該当商品が見つかると、

検索窓の下に商品が表示されます。

 

正しければ「クーポンに追加」

をクリックしましょう。

 

ステップ1:クーポン適用商品の選択5

 

「クーポンに追加しました」の下に

商品が移動すれば完了です。

 

この手順を繰り返すことで、

最大50商品まで同じクーポンを適用できます。

 

完了したら、画面右上の「次のステップに進む」

を選択してください。

 

ステップ2:割引額/割引率、予算の設定

 

ステップ2:割引額:割引率、予算の設定

 

ここでは、以下の3点を決めます。

 

①割引金額/割引率
②クーポンの使用回数は購入者1人に対して1回のみにするか?
③予算

 

特に注意してほしいのが、

①と③です。

 

①割引金額/割引率は、適用商品の

過去30日間における最低価格の5〜50%

設定する必要があります。

 

(例)過去30日間の最低価格が2,000円

  • 割引金額・・・100円〜1,000円
  • 割引率・・・5〜50%

 

上記基準を満たしていない場合、

エラーとなってしまいます。

 

③予算は、総割引金額だけでなく、

引き換え手数料も含まれます。

 

ユーザーがクーポンを使った場合、

1クーポンにつき60円の手数料が発生します。

 

(例)割引金額を100円、クーポンを100枚発行する場合の予算

(総割引金額:100円×100枚)+(手数料:60円×100枚)=予算16,000円

 

なお、設定した予算は超過する場合もあるので

ご注意ください。

 

クーポンは予算の80%が使われた時点で

非表示になりますが、非表示から30分間は

すでにクーポン取得済みのユーザーが

使えるようになっています。

 

この「取得済みだけど利用していない」ユーザーが

残予算の20%以上いて、非表示後の30分間で

クーポンを使用した場合は予算をオーバー

してしまう可能性があるというわけです。

 

Amazonは、予算が100万円未満だと

最大15%以上超過する可能性がある

と説明しています。

 

では、割引額と予算を設定できたら

右上の「次のステップに進む」をクリックします。

 

ステップ3:クーポン入手可能な対象者と有効期限の設定

 

ステップ3:クーポン入手可能な対象者と有効期限の設定

 

最後に、以下の3点を設定します。

①クーポン名
②クーポンはすべての人が利用できるようにするか、Amazonプライム会員限定か
③クーポンの有効期限

 

①クーポン名は購入者にも表示されます。

 

この時、以下のような語句は入力できません。

 

  • 不快感を与えるような語句
  • 割引率
  • Prime Dayなどのイベントに関する語句

 

③クーポン有効期限の開始日は

当日の日付でも大丈夫ですが、

発行時の審査等があるため

クーポンが表示されるのは

最短で6時間後です。

 

入力が完了したら、右上の

「次のステップに進む」をクリックします。

 

ステップ3:クーポン入手可能な対象者と有効期限の設定2

 

最後に設定が合っているかを

確認してください。

 

よければ右上の「クーポンを登録」を

クリックすれば完了です。

 

有効期限の開始日になると、

クーポンが表示されます。

 

Amazonクーポンを発行するメリット3つ

Amazonクーポンを発行するメリット3つ

 

Amazonのクーポンを発行する

主なメリットは次の3つです。

 

  • 閲覧数、購入数のアップ
  • お得感を求める新たなユーザー層にリーチできる
  • Amazon検索順位の上昇、カートを獲得できるように

 

クーポン適用で閲覧数、購入数がアップ

検索画面にクーポンありと表示される

 

クーポンを発行することで、検索結果には

「クーポンあり」のマークが表示されるため、

他の商品よりも目立たせることができます。

 

Amazonのクーポンページ

 

また、Amazonのクーポンページにも表示されます。

 

商品の露出度が高まれば閲覧数は増え、

購入される確率もアップします。

 

お得感を求める新たなユーザー層にリーチできる

 

あなたは

セールだったから、つい買ってしまった・・・

なんていう経験はないでしょうか??

 

人間はセール、限定、安売りなど

「得を感じさせる言葉」には弱い生き物です。

 

そのような言葉を見た時、

本来はあまり必要ないものでも

衝動買いをしてしまうことがあります。

 

クーポンを発行することで、そういった

お得感を求めるユーザー層にリーチでき、

これまで以上に売上を伸ばせる可能性があります。

 

また類似商品がある場合も、クーポンを発行することで

相対的にあなたの商品がより魅力的に見えて

購入される確率が上がります。

 

Amazon検索順位の上昇で、長期的な売上形成につなげられる

 

クーポンを発行して売上が上がれば、

Amazon検索順位は上昇します。

 

本当に良い商品で評価も良ければ、

検索順位上昇後に通常価格で販売しても

売上は継続するでしょう。

 

クーポン発行は一時的な販売数を増やすだけでなく、

長期的な売上を作る上での最初の”ブースト”的な

役割としても使うことができるのです。

 

Amazonクーポンを発行するデメリットは利益率の低下

Amazonクーポンを発行するデメリットは利益率の低下

 

反対に、Amazonクーポンを発行する

最大のデメリットは利益率が低下することです。

 

クーポン発行=値下げ販売であり、

さらに1クーポンの使用で60円の手数料が発生します。

 

そのため、利益額が高い商品ならまだしも、

価格の安い中国輸入品等を販売する場合は

特に注意しなければいけません。

 

ただし、クーポン発行はあくまで

今後その商品をもっとたくさん売るための

”販売促進活動”であり、一時的な売上げアップを

目的としたものではありません。

 

クーポン発行で利益率が大幅に下がった結果、

資金繰りが大幅に悪化するのは問題ですが、

許容範囲であれば一時的な利益率低下は

致し方ないでしょう。

 

大切なことは、クーポンを発行することで

いかに今後の売上につなげていくか”です。

 

次章では、クーポン発行で将来的な売上アップに

つなげるための3つのコツを紹介します。

 

Amazonクーポン発行で、売上を最大化させるためにすべき3つのこと

Amazonクーポン発行で、売上を最大化させるためにすべき3つのこと

 

Amazonのクーポンを発行する際は、

以下の3点に注意してください。

 

  • 商品ページは作り込んでいるか?
  • その商品は本当に魅力的か?
  • スポンサープロダクトと並行

 

上記3つができていなければ、クーポンを発行しても

全く売上が上がらなかったり一時期な売上に

とどまってしまう恐れがあります。

 

商品ページは作り込んでいるか?

 

クーポンを発行したことで

お客さんが商品に興味を持って

クリックしてくれた。

 

しかし、知りたいことが書かれていない・・・

 

こんな商品ページでは、多少安くなっていたところで

誰も買ってくれません。

 

また知りたいことが書かれていないページ

=キーワード不足の可能性もあり、

AmazonのSEO観点からも適切ではありません。

 

運良く一時的に売れても、

検索順位は上昇しないでしょう。

 

そこで、まずはユーザーにも

Amazon検索エンジンにも優しい

商品ページになっているかを確認します。

 

あなたの商品ページは、以下の6点を

クリアできているでしょうか??

 

  1. 商品ページのターゲットは設定されているか
  2. タイトルを見てひと目でどんな商品かわかるか
  3. 商品画像を見て、欲しい!と思えるか
  4. 検索キーワードの最適化ができているか
  5. 商品仕様欄には、特長・メリット、セールスポイントの記載はあるか
  6. 商品説明欄にはユーザーの知りたいことが記載されているか

 

上記6点は最低でもチェックすべきです。

 

どれか一つでも抜けがあれば購入されなかったり、

イメージと違っていたなどの理由で

販売後に低評価が付いてしまいます。

 

クーポン発行前は一度、商品ページに

問題がないかを確認しましょう。

 

その際は、以下の記事が参考になります。

(2019年版)加藤がAmazon検索順位で上位表示させているSEO対策

 

その商品は本当に魅力的か?

 

クーポンを適用させる商品は、

自信を持って販売できるクオリティでしょうか??

 

いくら安い商品でも、ユーザーに

「安物買いの銭失い」と思われてしまえば

低評価を付けられてしまいます。

 

商品ページと実物のギャップが

あり過ぎる場合も同様です。

 

クーポン発行をして一時的に売れたところで、

低評価の嵐になってしまえば

検索順位の上昇は見込めませんし、

今後継続して売れることもありません。

 

スポンサープロダクトと並行に実施する

 

記事の冒頭で”クーポンを発行しただけでは

売上はそう簡単に上がらない”とお伝えしました。

 

なぜなら、Amazonではすでに様々な出品者が

クーポンを発行しているからです。

 

たとえば、Amazonで「iPhone8 ケース」

と検索したところ、1ページ目の60商品のうち

18商品がクーポン設定されていました。

 

サービス開始当初ならまだしも、

現時点ではクーポンを設定しただけでは

大きな差別化につなげることはできません。

 

実績があまりない商品等は、Amazonの広告

「スポンサープロダクト」で露出を増やすことを

同時にしていく必要があります。

 

スポンサープロダクトで目立つ位置に

商品を表示させ、クーポン発行で

さらにお得感を強める。

 

この一連の流れは必須です。

 

スポンサープロダクトについては、

以下の2記事を参考にしてください。

 

売上&利益倍増できる!Amazonスポンサープロダクト広告の効果的な使い方

Amazonスポンサープロダクト、知らないと損をする運用のポイント

 

まとめ

 

今回の記事で解説したとおり、

Amazonのクーポン発行自体は

決して難しいわけではありません。

 

重要なことは、

 

①クーポン発行前の準備

②クーポンを発行することで、
いかに将来の利益につなげられるか

 

この2点です。

 

クーポン発行 → 一時的な売上げアップ

に留まるのではなく、今後の売上を

より拡大するための行動を考えましょう!